フェニックスホテル ジョグジャカルタ Mギャラリー コレクション

ジョグジャでのアコー修行二発目はフェニックスホテル・ジョグジャカルタ・Mギャラリーコレクション。やたらと長ったらしい名称だが、タクシー等には「ザ・フェニックスホテル・ジョグジャカルタ・Mギャラリーコレクション プリーズ」なんで言う必要はなく、普通に「フェニックスホテル」で通じます。現地では帝国ホテルばりに由緒正しき高級ホテルとして名を轟かせているようで、ベチャに行先を告げると「oh rich man!」なんて余計な反応が返ってきて、やたらと熱心にバティック工房やマッサージ屋等に誘われてしまうのが難点か。

ひだり みぎ
ほう。来てみて納得。1918年に建てられた植民地時代のランドマーク的洋館を使ったコロニアルスタイルのクラシックホテルで、エグゼクティブスイートに一泊10,000円ちょいと言う手頃な宿泊費が信じられん優雅さとリッチさを味わえる。


エントランスから車寄せはこじんまりして雑多な雰囲気だが、一歩館内に足を踏み入れるとアジアンなテイストにヨーロッパの装飾が融合した独特の世界を楽しむことができる。

王宮に仕える女官のような恰好をした女性スタッフも流石の品位とホスピタリティで、 インドネシア初心者の方でも安心して滞在することができるだろう。

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歴史あるコロニアル建築らしく、ロビー周辺のパブリックスペースにはアールデコ様式の美しい装飾が施され、趣味の良いアンティークの調度品が至る所に展示されている。現地のアンティークからオランダのもの、中国陶磁器まで、中々に豊富なコレクションだ。コロニアルホテルというと細部の古さが目立ちイマイチなものも多いが、フェニックスホテルはアコーホテルズという大資本が入っている為か、きちんと目が行き届いている。

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展示物だけでなく、コロニアル調の建物自体が写真の被写体になれるレベルの美しさ。


流石、植民地時代からジョグジャのランドマーク的存在として親しまれてきた由緒あるホテルだけあって、国王からの直筆メッセージまで寄せられている。


噴水のある中庭も雰囲気抜群。

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1951年に国家観光局によりMerdeka Hotelとして開業した際にソクラノにより植えられたミサキノハナの樹。


夜はピアノの演奏も。

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クラブラウンジは1918sロビーバーとの兼用なので、中には立派なバーカウンターが設置されている。

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アフタヌーンティー。内容は平均以下。

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夜のカクテルアワーはオリジナルカクテルも楽しめて充実した内容。サービスもテキパキしているし、出入店の時の挨拶も覇気があって気持ちが良い。

展示品に飾られたアプローチを抜け、本館の裏手にある新館の客室へ。アサインされたのは新館3階のガバナースイート。
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扉を開けると正面にリビングルーム。広く清潔なリビングルームで、大理石張りの床やセンスの良いインテリアが高級ホテルの雰囲気を醸し出している。

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ベッドルーム。ベージュ系で統一されており、上品で落ち着く内装になっている。ピローメニューはマイクロファイバーや羽根、ラテックス、ファイバーボールなど通常の枕以外に4種類。

ホテルはオランダ統治時代のお屋敷で、部屋の中はまるで洋館を独り占めしたような気分にさせる家具と広いベッド。


マットレスの柔らかさも絶妙で、リネン類も清潔で問題無し。洒落た感じにまとまっているので快適に過ごせ、料金以上の満足感がある。


エグゼクティブルーム宿泊者へのプレゼントはこちらのセンス。後日宿泊したソロのMギャラリーでも同じ扇子を頂くことになる。


こっちのバスローブの方が欲しかったな。


バルコニーに出てみると、シティビューという名の集団墓地ビュー。奥にはモスクもあり、定期的に爆音アザーンが鳴り響いてくる。 プールを望むバルコニーつきの部屋が人気だそうだが、集団墓地が目に入るとはいえ西向きの部屋もサンセットが楽しめて贅沢な時間を過ごすことができる。

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水回り。バスルームも大理石仕様で、大きめなバスタブとシャワーブースも完備。


バスタブはエグゼクティブルーム以上に設置されている。


ベーシンに置かれたコイツ。

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カパっと上半身を取り外すと首元からアメニティーが出現する。バスアメニティはロキシタン。


部屋のタペストリーやバーなど至る所にホテルの名前に由来するフェニックスやジョグジャのシンボルマークが隠れているのも面白い。ベッドサイドの照明器具のベースなんかもボロブドゥールのストゥーパの形になっていたり、「こんなところにも!」と思わず歓声を上げてしまうほど細かなところにまでホテルのオリジナリティが配されている。

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良く見たらコンプリメンタリーのティーセットまでフェニックスモチーフ。観光都市ジョグジャなのでどうしても観光や買い物で外に出かける時間の方が長く部屋でゆっくりする時間は取りにくいが、ホテルステイだけで一日中部屋にこもっていても滞在を楽しむことができるかと。

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ミニバーも充実。ソフトドリンクやエナジードリンクだけでなく、チョコレート、ジンジャー飴、クラッカー、ナッツ、ポップコーン、ポテチなども全部無料。

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宿泊初日、観光を終えて部屋に戻ったらターンダウンされていて、枕元のデスクに不気味な物体が置かれていた。赤褐色で硬いトゲトゲ付きの蛇柄模様…熟したイチジクの実のような形で果物のようではあるが、こんな得体の知れない果物は初めて見た。 鱗付き蛇の卵みたいだし、ちょっと光沢があるのもはっきり言って気色悪い。

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爽やかな朝を迎えたら、陽光差し込むブッフェ会場で朝食を。バラエティの多さ傑出していて、ウェスタン、中華共に豊富で、インドネシア料理豊富な日替わりメニューが用意されている。屋台風にサービスしてくれるのも面白く、連泊しても飽きることはない。

羊乳や予め調合されたジャムー(生薬)4種類が供されたりと、ドリンク類も充実。

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「まずい!もう一杯!」から始まる健康的な一日。ジャワ伝統という生薬配合の苦~い漢方飲料が豊富に取り揃えられている。


原材料。ダイエットや美肌効果、滋養強壮、生活習慣病予防、肝臓機能復元等、様々な効果のある生薬が揃っている。


ここで、各漢方飲料の効能を教えてくれるメディカルおばさん出現。イボツヅラフジの煎汁を試してみたのだが…


そんなこんなで気持ち良い朝食で一日を迎え、〆は夜のプールサイドで。

とにかくコスパの高いホテル大満足。アコーホテルズを見直すきっかけとなりました。

フェニックスホテル・ジョグジャカルタ・Mギャラリーコレクション(The Phoenix Hotel Yogyakarta – MGallery Collection)


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住所:Jalan Jenderal Sudirman 9, Yogyakarta, 55233, Indonesia
TEL:62-274-566617 FAX:62-274-566856
場所は鉄道のトゥグ駅から約800mほど北にあるジェンドラ・スディルマン大通り沿いに建ち、町の中心を表す時計台から徒歩1分。
トゥグ駅まで車で5分
アジスチプト国際空港まで車で20分
プランバナン寺院群まで車で約40分
ボロブドゥールまで約1時間
マリオボロ通りまで徒歩で約15分



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