搭乗記 海南航空 B787 ビジネスクラス 広州-上海浦東

この日は広州から上海へ。
今回は、珍しく良い時間帯に飛んでくれてた海南航空を利用してみます。


スカイトラックス社の5スターを11年連続で受賞、保有機体の平均年齢が5年以下ということが売り文句のフルサービスキャリアで、中国系最強キャリアとも評される海南航空。
スカイトラックへの献金額もすごかったからか、経営母体である海航集団が経営破綻しちゃったり…設立者であり董事長が海外の滞在先で謎の転落死をするなど、最近はキナ臭い噂ばかりで紙面をにぎわしている海南航空ですが、果たして。

ラウンジ HNAクラブ


HNAクラブ。なんか放送局みたいなラウンジ名。
海航は名前の通り海南島の海口市をベースとしていますが、完全アウェイの広州空港にも自社ラウンジを構えています。たいして広州発着便を飛ばしているわけではないのに自社ラウンジを運営しているあたり、金満イケイケキャリアだった頃の名残でしょうか。


中に入るなり、CAさん(のパネル)の笑顔での出迎えが眩しすぎるw 美しい制服と、美男美女揃いのクルーも同社のウリとなってますからねw 社会主義的で没個性なモブ系中華キャリアとは一味違うっす。


ラウンジスペースは案の定ワイ一人。マッチョなソファが揃ってるし、天井には見事なシャンデリアまで。どことなく金満感は感じ取れますね。

ひだり みぎ
食事はホットミール×4種類にスナック、ヌードルバーという内容。他の広州空港のラウンジも同じケータリングサービス使ってるんでしょう、食事はどこも似たり寄ったりの内容です。

フライト B787 広州→上海


広州→上海の国内線ですが、今日の機材は大型機のB787。ほぼほぼ全機体が新しいので、ハズレ機がないというのは海南航空の魅力の一つ。

ひだり みぎ
美しいヘリボーン。

ビジネスクラスの座席にはCirrus 3逆ヘリンボーンシートが配置されています。通路幅は最大11インチあり、どこからでも余裕で出入りできます。座席は180°フラットに倒せるため、最大78インチのベッドとして自宅のようにゆったり眠れます。快適さだけでなく、座席の外部ブロックを延長することで、プライバシーも重視しています。収納スペースが4つあり、身の回り品の置き場所にも困りません。
海南航空ホームページ


ひだり みぎ
ファブリックの模様が華やかな中華テイストで良い味出してます。座席周りのデザインの凝り具合は中華系キャリアでも随一ではないでしょうか。


よく見たら、フロアのカーペットまでお上品。



おしぼりの受け皿やブランケット、スリッパの袋まで、デザインの細部まで徹底してこだわっているようです。これは中国系最強キャリアとして評価されるのも納得。


中国の古装劇でみるようなシルキーなチャイナドレスのようなCAさんの制服も最高にイカしてます。気品ある美男美女しか着こなせませんけど。

ひだり みぎ
機内食も国内線ですがこの質にボリューム。コーヒーもネスプレッソで、いつ淹れたのかも分からない水っぽいものではありません。


降機後のランプバスもビジネスクラス専用のものを用意してくれていますし、最初から最後まで文句なしのフライトでした。

アライアンスに入ってないので中国外での知名度はイマイチですが、全然全然良いキャリアですよ。経営母体のトラブルで変なとこに身売りみたいな展開にならないことを祈ります。

搭乗記 フィリピン航空 A350 ビジネスクラス マニラ→香港

今日はねっちょりと暑かった真夏のおマニラからホングコングへの戻り。


本日も、愛しのフィリピン航空様のフライトでの移動です。マブハイ!!

フィリピン航空 マブハイラウンジ


フェロモンが服着て立ってる!フェロモンを具現化したようなお姉さんのパネルを見て期待が高まりますw

ひだり みぎ
人口密度高すぎなターミナル内にあって、ここマブハイラウンジはゆったりと寛げる癒しの空間。決して広くはないけれど、カオスなラウンジの外と比べると天国のよう。

ひだり みぎ

スイーツ充実。完熟マンゴーサイコーでした。


フィリピンといえば!でもこんな単価安いバナナ如きで胃袋スペース埋めるわけにはいかないので、ここではひたすらマンゴー修行。


ヌードルステーションもありました。イケるやんP航!

ひだり みぎ
バーテンダーいないけど、オーダー制のカクテルサービスまであるようですw どう見てもリキュールの種類少なくてやりくり大変そうw

フライトA330-300


ゲート前カオス。全体的に空港内暑くて、エアコンの風があたるベストスポットの奪い合いも激しいことこの上なしw


なんでハトまで搭乗待ちしてるんだよw お前は自分で飛べるだろw


ターミナル内のカオスな惨状から目をそらして外を眺めると、まさかのA333がスタンバイ。ウルトラショート区間に大型機様が降臨です。たかだか2時間半程度のフライトではありますが、やっぱり大型機だとテンション上がりますね。

ひだり みぎ

キャセイと見間違うようなセンスの良いキャビン。A333(A330-300)の中でも一番新しいアタリ機材のようでした。ガラガラだし、香港に着いてから長距離を飛ぶわけでもないのに宝の持ち腐れw

おっしゃA333で安らぎの2時間半キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と喜んでみたものの、出発時刻になっても一向に動く気配のない機体。出発時刻を30分ほど過ぎた頃アナウンスがあり、機体トラブルにより乗り換えが必要となりましたとのことで一旦降機。

フライト(機体変更)A350

5時間後にゲートに戻ると、機体は更に新しいA350に変更となっていました。


最新鋭機キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と無理くりテンションを再び上げたのは良いですが、再びの搭乗から機内で更に2時間半待機というディレイ地獄にはまってしまうことに。なんで変更した機体でもトラブルがあるんだよ!


14:35出発予定が、マニラを発ったのは真っ暗になってから。


機内食もランチ予定がディナーに。食ってストレス発散や!!…って、これのどこが海南鶏飯なんだw これもう海南鶏飯じゃなくて完全に別物の鶏肉料理っす。ご飯の色もなんかサイケデリックだし美味しくないw


結局、2時間半のフライト予定が、丸一々かかって香港着。到着が大幅に遅れた為、この日は空港近くのホテルをフィリピン航空が手配してくれることとなりました。


香港を経由して世界中に出稼ぎに行くフィリピーナの皆様の旅程に影響が出てしまい、移動難民の皆様にもホテルバウチャーが配布されていたようです。



とりあえず他のフィリピン人と相部屋じゃなくて良かったw

ただただ移動するだけだったのに、ほーんと疲れた一日となりました。

搭乗記 フィリピン航空 A321 ビジネスクラス 香港→マニラ

今日はホングコングから真夏のおマニラへ。


まさかのP航ことフィリピン航空での移動となり、気持ち高ぶらないw

ラウンジ 紫荊堂(クラブ バウヒニア)


指定ラウンジは香港航空の紫荊堂(クラブ バウヒニア)。香港航空の自社客だけでなく、今回のフィリピン航空やロイヤルブルネイ、ネパール航空、吉祥航空、フィジー航空、フィンエアーなんかのビジネスクラス客にもサービスを提供しているそう。


階段でグランドレベルまで降りてみると、ラウンジ内は思ったより広かった。今回は利用してませんが、シャワーもあるそうです。狭い狭いと聞いていたけど、アライアンスに所属していない航空会社のラウンジとしては十分でしょう。


一番奥には横になれる仮眠スペースまであるし。短距離便なのに深夜の時間帯発が多かったり、たまーに激安な運賃を出したりするのでLCCと間違えられがちですが、香港航空はきちんとしたフルサービスキャリアですからね。

ひだり みぎ
お酒も充実で、ワインにもこだわりあり。

ひだり みぎ
他にもサラダや揚げ物、飲茶などがありました。高いレベルで安定の味。

ひだり みぎ
エッグタルトだけでなく、エッグワッフル(鶏蛋仔)まで用意しているあたりが香港航空らしいというか。P航の機内食が期待できなそうだったこともあり、ガッツリと香港飯を楽しませて頂きました。

フライト(A321 HKG→MNL)


搭乗ゲートは500番台。「馬尼拉(中国語でマニラ)」の漢字表記は脱力感あって良いですねw 尼さんを引っ張る馬www


マニラまでのフライトタイムは2時間20分、機体は小さめのA321ceoでした。予約段階ではA321としか表記されておらず、アタリ機材のA321neoとハズレ機材のA321ceoの判別ができないんですよね。こればっかしはもう完全ガチャ要素で、今回はハズレ籤を引いちゃいました。


ビジネスクラスは2-2のシート配列。A321neoだとナロー機材でもフルフラットシートになるのですが…今回は香港→マニラのウルトラショート便なので仕方ありません。


ウェルカムドリンクのレモネードは果肉入り。パックのジュースそのまま渡してきたらどうしようとか思ってましたが、オレンジジュースにもオレンジのスライスを入れてましたし、意外とやる気あるじゃないですかフィリピン航空さん。


機内食も超短距離便のものとしては及第点。
フィリピーノホスピタリティ全開の若い女性CAさんも好印象でしたし、ワイとCAさんの会話にグイグイ突っ込んでくる隣のフィリピン人(栄光のマブハイマイルプレミアエリート会員)も含めて、機内のノリが完全にラテン世界のそれでしたw


乗って食ってするだけで着いちゃう短距離便でしたが、予想に反して良い印象を受けたP航フライトでした。

搭乗記 ラマダン初日でガラガラ エアアラビア モロッコ カサブランカ⇒チュニス

本日は、モロッコのカサブランカからチュニジアのチュニスへと移動します。
本当はモロッコ→アルジェリア→チュニスとラクダにでも乗ってゆっくりと横断したかったのですが、モロッコとアルジェリアって領土問題を抱えてて国境が事実上封鎖されてるらしいんですよね…


なので、この区間は飛行機での移動とすることに。

利用するのはエア・アラビア(Air Arabia)。いかにも俺らはアラブ世界を背負ってるぜ!的な感じでアラビア諸国を代表する大手キャリアっぽい名前ですが、LCCなんですね。

エア・アラビア (アラビア語: العربية للطيران‎、Air Arabia)は、アラブ首長国連邦(UAE)、シャールジャを本拠地とする格安航空会社。アラブ航空会社機構加盟航空会社の一つであり、エジプトとモロッコにも子会社を置く。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/エア・アラビア

UAEベースのエア・アラビア。カサブランカーチュニスの区間は、カサブランカ拠点のエアアラビア・モロッコ(Air Arabia Maroc)という子会社による運行便になるらしいです。

チュニスまでのフライトタイムは2時間半超で、航空券代は鬼安くてサンドイッチ付きプランで驚きの2.91ドル。 そのぶんサーチャージで儲けようという魂胆なのか、燃油費がちょい高いけど、前方座席の指定や保険代、20kgまでの預け入れ荷物料込みでもUS$127.49なら文句は無いっす。

搭乗手続き


空港に着き、余った手持ちのモロッコディナールをチュニジアディナールに両替してからエア・アラビアのチェックインカウンターへ。
両脇のエアカナダとイベリア航空にのカウンターには行列ができているのに、エア・アラビアのカウンターはワイ以外に乗客いるんですか?ってくらい閑散としてました。

ワイ:いつもこんなに空いてるんですか?
係員:はい!まぁいつもこんなもんすかね(陽キャオーラ全開)。隣席も空いてるので、スペースをゆったりと使うことができますよ!

くっそ陽気な感じで即答してくるのワロたw ほんとモロッコの人って良くも悪くも超絶明るくてフレンドリーな人が多いっす。出会って3秒でブラザー呼ばわりして肩組んできたりと、フレンドリーすぎる裏返しで時にウザかったりもするのですが…

搭乗


チェックインカウンターも閑散としてましたが、搭乗ゲートに並ぶ列を見てもガッラガラ。運賃3ドルでスカスカとか、もうこの区間飛ばす意味あるんですかね…。

座席は追加料金を支払って指定した前方窓側席の5A。
ひだり みぎ
せっかく前方座席を指定したのに、前方に座ってるのは見事にワイだけで、皆さん見事に機体の後方へ。地上スタッフがもっとバランスよく座席を割り当てればいいのに、体重が後ろに偏り過ぎて機首が上がっちゃうんじゃないか心配になるくらい偏ってました。中ほど~後方に10名、前方にポツンとワイ1名みたいな。完全にハブられっ子ですわ。

機内食


機内食は有料でのオーダー制。この日は早朝出発の為にホテルで朝食を食べれなかったので、発券時にチキンサンドイッチを注文しておきました。バゲットがくっそ硬いフランスパンで、美味しいだけじゃなく噛み応えがあって顎が鍛えられました。



事前にオーダーしてない場合でも、搭乗してから注文もできるみたい。サンドイッチやサラダといった軽食からガッツリ系のアラブ弁当まで、やる気なさそーな客室乗務員が物資を満載したカートで売りに来ます。

機内誌

機内誌はアラビア語と英語に対応。エア・アラビアに関する情報や、最新のアラビア世界のファッションシーンに関する記事なんかが載ってました。

エアアラビアの就航ルートマップ。
モロッコのカサブランカ、エジプトのアレクサンドリア、UAEのラアス・アルハイマとシャールジャをハブとして、中東・南欧・南アジアに充実したネットワークを持っているようです。さながらエアアジアの中東版といったところでしょうか。

LCCというのことでやはり若者の利用が多いのか、機内誌は若者向けファッションに関する記事ばかり。

Redefining Fashion(ファッションの再定義)と銘打ってのこの奇抜なファッション…攻めますね。こんなんでサウジアラビアあたりの町を歩いたらお縄になりそうなもがしますが、規律緩めの北アフリカでは大丈夫なんでしょう。だからってこんな格好の人は見ませんでしたが。

テイクオフ


一通り機内誌を漁り終わったあたりで信心深そうな機長からの祈りにも似たアナウンスが入る。「شكرا جزيلا للسيدات والسادة على الرحلة مع العربية للطيران………Ramadan!」あっ、今ラマダンって言った!そういえば今日はラマダン初日じゃないっすか。地上スタッフは適当な感じで「いつもこんな感じでガラガラだYO」なんて言ってたけど、やっぱこの日は特別だったんでしょうね。なんだかラマダン初日の朝っぱらから掟破りにサンドイッチをがっついちゃって申し訳ないw


郷に入っても郷に従わないスタイルで懺悔しながらもフットロング級のサンドイッチを平らげた後は、モニターに映し出されたお祈り用動画を見てテンションアップ。2時間ほどお祈り動画を見させられ飽き始めたところで、白い家屋がびっしりと密集するチュニスへのアプローチが始まりました。


ひだり みぎ
町の東に広がる爽やかな地中海。アフリカ大陸最北端の地だけあって、もうここはアフリカというよりも地中海リゾートですね。

ひだり みぎ
青い海と白い街並みが眩しいチュニスの町にランディング。ヨーロッパ各国ご用達のリゾート地なんで、ラマダン期間中といってもちゃんと食事処は開いてますよね!頼みますよチュニジアさん!

搭乗記 アラビアンな香りがプンプン エミレーツ航空 B777-300ビジネスクラス ドバイ⇒香港

いよいよ今回の旅行の最終章。エミレーツのビジネスクラスでドバイから香港へと向かいます。

Fからの強制ダウングレードの刑に処されたのでしょっぼい機体が来ると覚悟はしていたけれど…案の定B777-300がゲートに鎮座してるのを見るとガックリきますね。エミレーツの深夜便でコレが来たら個人的には外れクジだと思います。
ひだり みぎ
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エミレーツらしい一見ゴージャスな雰囲気ではあるんですが、シートはフルフラットにならないし、全席通路アクセス仕様じゃないし。短距離での利用なら全然アリですが、深夜便でこいつは勘弁してもらいたい。

それでも隣席がいなければまだマシか…と思ってたらファイナルコールで香水のドきつい大柄なアラブ人が降臨、最後の望みも見事に絶たれましたw なんで深夜便で乗ったら寝るだけなのに香水キメッキメでくるんだ?お陰で香港に着くまでアラビアーンな雰囲気を味わうことができると無理やりのプラス思考で乗り切りたいと思いますw

香港まではこの環境で7時間弱、寝て起きたら早朝6時の香港です。たぶん、香港に着くころには自分の体にもアラビアーンな匂いが付着していることでしょうw

眩いばかりの光線を放つ夜のドバイを発ち、雲を突き抜け安定飛行になったところで座席をリクライニング。横になりながら機内食のメニューを眺めます。

7時間のフライトで夕食と朝食を食べれるってお得っすね!ディナー何にしようかなー………とメニュー見てたら寝落ちしちゃったみたいです。意外とお隣のアラブ人の匂いが睡眠促進アロマ的に作用して良かったのかもしれませんw

結局、朝食も食べずにアポローチ前の機内アナウンスまで爆睡状態を維持。
ひだり みぎ
香港着いてWINGでカバナってからもちょい仮眠。更に日本へのフライトでも爆睡。どんだけ疲れてたんだw

ということで、なんとも締りのないエンディングとなりましたが、これにてUAE→トルコ→アゼルバイジャン→ジョージア⇒アルメニア→イランの旅行も終わり。お付き合い頂きありがとうございました。