搭乗記 TAPポルトガル航空 国内線E190エコノミー ポルト⇒リスボン

今日はポルトのインターコンチネンタルからリスボンのインターコンチネンタルへと都市を跨いだ引越しday。


ポルト⇔リスボン間は320kmと、東京⇔名古屋間程度の距離。バスや鉄道など陸路の移動手段も充実していますが、変態フライヤーのはしくれとして今回は飛行機で移動することに。

ポルト市内からバスで空港へ

ひだり みぎ

08:00発のフライトへの搭乗に間に合わせるべく、陽の上がらぬうちから出発。霧深い夜明けに飛行機が飛べるか若干心配になりながらも、602番の路線バスで空港を目指します。

602番の始発駅はポルト大学前のバス停“CORDOARIA”。時刻表や具体的な走行ルートはバスの運行会社の公式ウェブサイトで確認できます。
https://www.stcp.pt/en/travel/lines/?linha=602

06:15CORDOARIA発の始発に乗り空港へ。
もう少し早い時間帯のフライトに乗る場合は、深夜・早朝の時間帯(01:00-05:00)専門に走ってる3Mのバスを利用できます。
https://www.stcp.pt/en/travel/lines/?linha=3M

空港到着

ひだり みぎ
出発時刻まで1時間を切ったぎりぎりのタイミングで空港着。ボーディングパスを発行頂き、ラウンジには立ち寄らずに搭乗口へと小走りで直行します。


相変わらず濃霧による視界不良状態が続いてるけどちゃんと飛ぶのかな?という心配をよそに定刻通りのボーディングスタート。ポルト⇒リスボンは1時間に1本の頻度で出てるので、最悪の場合フライトを間引かれるかなーなんて心配もしてましたが、1本たりともキャンセルできないくらいのド満席ぶりでした。

搭乗


機体は小型機のエンブラエル190。機体デザインは親会社のTAPポルトガル航空の機体と変わりませんが、TAPのPのペイント部分にExpressという文字が入って差別化されてます。PGAエクスプレスというTAPが買収した国内線専用LCCの名残もあり、今はTAPエクスプレスというブランド名でリージョ便を運行しているようです。

ひだり みぎ
LCCですが、親会社のA319やA320あたりとシートはデザイン・ピッチとも然程変わりません。が、隣に体育教師感満点のマッチョなタンクトップ姿の中年男性が座ってしまい、こちらのスペースまで侵食されて窮屈でむさ苦しい時間を過ごす羽目に。

しかも、搭乗が完了した段階で機長からは出発遅延のアナウンスが…飛ぶか分からんけどとりあえず乗客を機内にぶっこんどくパワープレー止めてw

仕方ないので機内誌を熟読してTAPポルトガル航空の企業研究をすることに。

保有機材


ふむふむ、と。親会社であるTAPポルトガル航空の保有機材リストを見ると、ボーイングは一機も保有せずエアバスにオールインなんすねw


大型機もそれなりに多く抱えていて、歴史的背景もあり大西洋越えブラジル行きのフライトはかなり多く飛ばしてます。

ひだり みぎ
実際、TAPポルトガルは大西洋越え南米行きフライトのビジネスクラスにこそ発揮されると思ってます。ロンドン⇒リスボン⇒リオデジャネイロのビジネスクラスが込々で616ポンド(82,000円)とかですから。Jクラスなんでエーゲさんにマイルを付ければ200%貯まりますし。

マイレージ制度


メンバーレベルは平・シルバー・ゴールドの3段階。スタアラ系としては一般的な内容っすね。到達基準も妥当なところ。

特異点を挙げるとすれば、マイルを使って不足分のステータスマイルの穴埋めができるところ。10,000マイルを差し出せば、5,000ステータスマイルに換算してもらえるようです。うわっ、不覚にもダイヤモンドまで1FOP足りんわ!急遽追加で大阪⇔但馬を飛んでこないと!なんてことを防げる嬉しい制度です。

Club TAP Miles&Go


また、通常のマイレージ制度とは別の“Club TAP Miles&Go”という有料会員システムがあるらしいのですが、このシステムの最上級会員であるClub Platinumはお得感があります。
年間887米ドル(≒96,000円)を払えばTAPのシルバー会員になれるほか、初年度に年間108,000マイル、二年目以降には毎年120,000マイルのボーナスマイルが得られるらしい。

JALだと年会費34,100円のプラチナカードでも毎年の初回搭乗ボーナスはたかだが2,000マイル。年会費払うだけで年間120,000マイルのボーナスマイルとか、文字通りけた違いっすねw

ひょっとしてTAPマイルがインフレ起こしてて1マイルの価値が極端に低くなってるんじゃね?とも考えたけど、決してそういうわけでもないみたいですし。

ポルトガルのメインランドからスペイン・北アフリカまでの特典航空券が6,000マイル~、北米まで飛んでも29,000マイル~とか。極めればお得なマイル錬金術を編み出せるかもしれない。
参照:https://www.flytap.com/en-rs/miles-and-go/spend-miles/buy-ticket

ふーん、TAPポルトガル航空ね~…なんて調べてたら、40分ほど経ってようやく駐機場を発てることに。

上空は風も強く揺れっぱなしでシートベルトサインも付きっ放しの荒れたフライトでしたが、リスボンに着くと今までの悪天候が嘘のような快晴ぶり。ここでも松岡修造ばりの晴れ男パワーを見せつけてしまいました。

搭乗記 イランのマーハーン航空でエレバンからテヘランへ A310エコノミー

さて、いよいよ今回の旅行の最終目的地となるイランのテヘランへと移動します。


エレバンからテヘランへの飛行距離は493マイル。日本で言うと東京-萩くらいの距離なんで夜行バスでの国境越えもありかなーと思ったのですが、エレバン→テヘランをバスで移動しようとすると丸1日かかるらしいので却下。

ちょうどマーハーン航空W5(W5)なるイランの民間航空会社がエレバン→テヘランの直行便を飛ばしていたので、怪しいなー大丈夫かなーと怪訝に思いつつもW5を利用することに。

発券

大株主がイランの政治家が設立した非営利財団とか怪しさ満点なんだけど、マーハーン航空の公式ウェブサイトで発券を試みる。

すると、イランへの経済制裁が全面再開されるってトランプが公式発表したことが影響したのか、運賃が急に高騰したんすよね。いきなり料金が元々の4倍以上、テヘランまで1時間のフライトが込々でIRR38,538,000(≒JPY95,350円)に。
いやいやいや。0が多すぎて感覚が麻痺ってくるけど、1時間半のフライトなのにTax and SurchargeでIRR27,306,000(≒JPY67,350)っておかしくね?と思って他のルートも調べたけど、どこも軒並み高くなってた。
予約状況に変化無さそうなのに、需要と供給を無視していきなり航空券が価格が4倍以上に跳ね上がるとかw ビジネスクラスなんてIRR100,000,000超でしたからね。夢の大台1億越え航空券w もしかしてハイパーインフレでも起こってIRRの価値が暴落したとか?w


ちょっと待ってくれよーと焦って他所で検索したら、NusaTripという予約サイトだけまだ込々21,885円でオファー出してたので、すかさず発券。

公式サイトの価格とこれだけ差があるチケット買っちゃって、チェックインの時に揉めたらどうしよう…と心配しましたが、結果を先に申し上げると、全く問題なく搭乗できました。


因みに、これまた経済制裁の影響か今はエレバン→テヘラン区間のフライトが予約できなくなっていて料金が調べられないのですが、今はテヘラン-深センの8時間のフライトでもTax and SurchargeはIRR1,935,000(≒4,800円)。やっぱり経済制裁による影響で一時的にサーチャージが吊り上げられてたんですかね。

出発前からやってくれますぜイランさん。

エレバン市内から空港へ

出発日当日。エレバンの市内からズヴァルトノッツ国際空港へはバスにて移動したのですが、このバス会社のウェブサイトが秀逸でしてw


スキルレベルが低いお陰か運賃も抑えられていて、空港まで運賃僅か60円。 「ここまでスキルレベルのパラメーターが上がったら昇給!」という言葉を信じて21年勤めあげてきた可能性とか考えると切なくなってきますw

ひだり みぎ
空港は比較的市内から近く、20分ほどで着きました。一国の首都の国際空港としては悲しくなるくらいの小さな空港で、ロシアやウクライナ、ポーランドといった旧ソ連圏の国々行きの近距離フライトがメインとなっているようです。

チェックイン



公式サイトより遥かに安い金額で発券してたので心配してましたが、無事にチェックイン完了。無駄を極限まで省いたシンプルな搭乗券が発券されてきました。NusaTripグッジョブ!

搭乗


機体はルフトハンザのお下がり。機歳25-30年クラスのA310が未だ主力機として現役バリバリに活躍中です。アメリカからの経済制裁でボーイングやエアバスから機材を購入できないので、第三国から流れてくる古い中古機材の老体にムチ打ちながらやりくりせざるを得ないらしいっす。自国技術で開発出来ない製品や自国で賄えない物資を制限されると苦しいっすね。予算を軍事費用に全振りして戦闘機の開発はバリバリやってるのですが。

そんなご老体機材にいざ搭乗。
客層は、ビジネスマン風のアルメニア人男性メイン。イランの首都行きのフライトですが、一目見てイラン人と分かるような風貌の乗客は少なかったです。
ひだり みぎ

シート周りはくっそ狭く、当然のようにパーソナルエンタメシステムは無し。その代わり、前方のモニターにサッカー男子イラン代表が躍動する姿が延々と映し出されてて楽しむことができました。


他の座席のピッチを犠牲にして、非常口座席だけはめっちゃくちゃ足元のスペースが広かったです。ヨガマット敷いてエクササイズできちゃうレベル。

機内食

出発は定刻通り。非常に聞き取りやすい英語を話す機長のアナウンスが入り、そのあと直ぐにドリンクと機内食のサービスが始まりました。


テヘランまで一時間半のフライトですが、バリバリのフルサービス。フォークやナイフが無くて、「え、これ手で食うの!?」と思って焦りましたが、単にプレートにカトラリーを載せ忘れただけだったようですw
味的には野菜と豆を煮込んだマイルドなカレーっぽい感じで普通に美味しかったですし、ボリュームも十分。牛と鶏のダブルコンボ飯とか、どんだけ豪勢なんですかマーハーン航空さん!


テヘランまであっという間の空の旅。旧ソ連時代の名残か着陸時には拍手喝采。そして女性陣は一斉にベールを被り始めます…

ということで遂にやってきたイラン。オンアライバルビザが問題無く取れますようにと祈りながらタラップを下ります。

搭乗記 カタール航空A330 エコノミークラス ドーハ⇒ベイルート

見所の少ないカタールでの観光は早々に切り上げ、お次はレバノンの首都・ベイルートへ。ゴーン逮捕への報復措置として難癖つけて別室送り⇒長期拘束とかされないことを祈る。


07:45ドーハ発の早朝フライトだったので、ホテルでの朝食を楽しむ間もなく朝一で空港へと移動。


PCエンジンのレトロなレーシングゲームのビーチサイドコースを思い出すような美しい景色の中を空港へ。カタールはゴミ一つ落ちていない綺麗なユートピアといった感じで、確かに退屈ではあるけれど、ゆるーくまったりするには良い場所だとは思います。ホテルもドバイに比べたらだいぶ安いですし。


今回はアラビア海側から地中海側へとアラビア半島を横断するフライトになるのだが、残念ながらC席が取れなかったのでY席での移動。朝一ということもありテンションが上がらぬままチェックインしようとすると、レバノン入国の為のビザがどうのこうのとイチャモンを付けられ更に悲しい気持ちに。
自分の知識があやふやなのに、「あなたはレバノンの入国ビザを持っていなければならない」とか、よう主張できるよ。分からないなら「お調べしますから少々お待ち下さい。」って一旦逃げれば良いのにと思うんだけど、なんなんすかね。プライドが「分からない」と言うことを許さないんすかね。

結局、アライバルビザの申請ができるのでフライトの搭乗手続き時にはビザが不要という当方の言い分が認められて搭乗券が発行されてきた。搭乗手続き時にビザが必要になるならアライバルビザの意味無いじゃんか。
ひだり みぎ

ご自慢の近代的空港のど真ん中に、よくもまぁこんな趣味の悪い巨大な黄色いテディベアを置き続けるよなぁ…と思いつつラウンジへ。それこそ、まだ首長さんの大好きな真珠のモニュメントを置いた方が格好がつくだろうに。

カタール航空 ファーストクラスラウンジ

ひだり みぎ
ファーストクラスラウンジといえど、今回の搭乗クラスはエコノミー。アルサファFラウンジへの入室権利が無いので、仕方なく非Fパッセンジャーのワンエメ同志が集うレギュラーFラウンジへ。


ファーストクラスラウンジといえど、アルサファと比べると天と地ほどの差があります。

ひだり みぎ
一応シャンパンはあったりするが、ミールはコールドもホットもショボショボ。


特にホットミールは「スクランブルエッグ」「ソーセージ」「麺」「カレー」の4種類のみというビジネスホテル以下の質素な内容。全予算をアルサファの方に振ってしまってこちらのラウンジはかっつかつの予算で回しているのでしょうか…

フライト:カタール航空 ドーハ⇒ベイルート


この日の機体はA330。恐らくレバノン人であろう陽気な方々と共にボーディングの開始時刻を待ちます。彼ら、アラブ人とは全然気質が違うっすね。あと、男はガチでカルロス・ゴーンみたいな顔した人が多くてビビる。

ひだり みぎ
C席が取れなかったのに搭乗率半分以下のガラガラってどういうこと?と思ったら、このフライトはC席・F席の2クラス運用の為にC席が無かったというカラクリだったんすね…。ぐぬぬ。

ひだり みぎ
さらばアラビア海。レバノン・ヨルダンと周ってからまた年明け早々に戻ってきます。

ひだり みぎ
エメラルドグリーンのペルシャ湾を抜けると、直ぐにからっからで茶色一色のイランの大地が現れた。


そして辺り一面雪景色。


こんな感じの飛行ルートらしい。ドーハからベイルートまでたかだか1,130マイルの距離だけど、諸々の事情でサウジとシリアを迂回する羽目に。


機内食は無難にソーセージとオムレツの朝食コースを選択したところ、味つけが香辛料がっつりでめちゃめちゃアラビック。ソーセージなんてラムケバブだったし。懐かしのBabybelのチーズが食べれたのは嬉しかったけど、やっぱりカタール航空の機内食とは相性が良くないなー。フライト自体はエキゾチックな雰囲気むんむんで好きなんですけど。

ドリンクは赤白ワイン・各種スピリッツ・コニャック・ビール(ハイネケン)と揃っていました。


結局、4時間以上かけ地中海側のアラビア半島へと飛び、海にダイブするかのような勢いでベイルートにランディング。


山肌にびっしりとへばりつくように家屋が並ぶ様は圧巻。

西は地中海
南はイスラエル
東と北はシリア

とガードが堅い国で観光情報も少ないのですが、一体どのような国なのでしょうかレバノン。


アライバルビザについては入国カード以外の書類は提出不要だし完全無料。入国手続き書で入国スタンプを押されるだけなので、実質ビザ不要と何ら変わりくあっさり入国することができました。イスラエルへの渡航歴がばれたらやばいらしいっすけどね。

搭乗記 エアアスタナA320エコノミークラス ビシュケク⇒アルマトイ

この日は待ちに待ったエアアスタナ(Air Astana)のフライトでビシュケクからカザフスタンのアルマトイへ。

エアアスタナはワンワールドやスターアライアンスといった航空連合に加盟しておらず、日本にも未就航なことから日本での知名度こそ低いですが、2012年から7年連続で「The Best Airline in Central Asia and India(中央アジア及びインド地域で最も優れた航空会社)」と「SKYTRAX Four Star Airline」の栄誉に輝くなど、国際的にも高評価を得ている中央アジアを代表する優良キャリアなのである。7年連続ナンバーワンとか、もう殿堂入りするべきですよねw

社名からも分かる通り、ベースはカザフスタンのアスタナとアルマトイ。エアアスタナとして年月をかけて名声を築き上げてきたので、カザフスタンの首都の名前がアスタナから「ヌルスルタン」に変更されるのに伴って、エアアスタナもエアヌルスルタンに名称変更とならなきゃいいですけど。


よりによって、「エア・ヌルスルタン」ってなぁ。語感的に、しまりが無さすぎますよねw

発券

今回移動するビシュケクからカザフスタンのアルマトイまでは国際バスで移動しても5時間程の距離。フライト時間にすると30分ちょい程度なので、エアアスタナのお試し体験コースにしてはちょうど良いですかね。


予約・発券システムはアマデウスを使っていて、発券も座席指定も楽勝。今回はビシュケク⇒アルマトイをエコノミー、アルマトイ⇒タシュケントをビジネスクラスで発券することにしました。

マイレージプログラム:ノマド・クラブ

主要な航空連合には加盟していないものの、エアアスタナ独自のプログラムとしてNomad clubというフリークエントフライヤープログラムが用意されている。遊牧民を意味するノマドというネーミングと、飛行機で旅するイメージがぴったりで中々センスの良いプログラム名じゃないでしょうか。今回の旅行後に早速送られてきた会員カードも恰好良いっす。


ノマドクラブの会員レベルは、ブルー・シルバー・ゴールド・ダイアモンドの4段階。ラウンジが使えるのはゴールドからで、最上級のダイヤモンドになると、年二回のビジネスクラスへのアップグレード券ももらえるとか。

ブルー会員:スターターレベルの平会員
シルバー会員:25,000ポイントまたは30便以上の利用
ゴールド会員:50,000ポイントまたは60便以上の利用
ダイアモンド会員:50,000ポイントまたは125便以上の利用

参照:エアアスタナ公式サイト

エアアスタナのマイルなんて貯めてどうすんだ!という方には、エアアスタナ便への搭乗でルフトハンザのマイルを加算するようにもなってます。

お得な韓国発ヨーロッパ行きビジネスクラス


便数が少ないもんで接続がめっちゃ悪くて移動に時間がかかりますが、ソウル発券カザフスタン経由ヨーロッパ行きのビジネスクラスが大変お得。適当にソウル⇔フランクフルトで検索したら、ビジネスクラスで込々US$1,735と出てきましたわ。長距離路線はスタッガードのフルフラットシートですし、アスタナダイア目指す日本人好事家がいてもおかしくないと思うんですがね。いや、おかしいかw

マナス国際空港

前置きが長くなりましたが、今日は、そんなエアアスタナの飛行機でキルギスのビシュケクからカザフスタンのアルマトイへと飛んできます。
フライトの出発は昼過ぎ。空港が込み合いそうな時間帯ではあるが、この日のこの時間帯にはエアマナス、ペガサス航空、そしてアルマトイ行きエアアスタナの3便しか飛ばないようで、空港内はがっらがらだった。

チェックインカウンターもイミグレもガッラガラの中、A几MATbLI行きのフライトにチェックイン。殆どの搭乗客がアルマトイでトランジットして他都市へと向かうのだろう。え、トランジットじゃないの?アルマトイで何するんですかwwwなどと驚かれたw 旅行者が行くようなところじゃないんだろうな。

ひだり みぎ
イミグレでも荷物検査も引っかかることなっく秒殺で通過し、これまた寂しい制限エリアへと進む。空港への道中の渋滞や空港の混雑が心配だったので、空港に早く着きすぎてしまったワイ涙目。ほんと退屈な空港です。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
辛うじて営業してる免税点ではキルギスを始めとした旧ソ連各国のウォッカがやたらと充実。

ただ、やっぱり規模的にはとても一国の首都の国際空港とは思えぬ小さな空港なので、早く着きすぎると暇を持て余すことになってしまう。

免税店で買ったくっそ安いウォッカのボトルを開けるわけにもいかず、ひたすら瞑想をして時間を潰していると、出発1時間弱前にエアアスタナの飛行機が駐機場にやってきた。国際線とはいえ伊丹⇔但馬程度の短距離区間なのでオンボロのプロペラ機みたいなのが来るのかと心配していたが、機材は普通にA320。目で数えられるくらいの数の乗客しかいないのに、なんだか勿体ない。

フライト:ビシュケク⇒アルマトイ


機体はA320。ビジネスクラスが2-2、エコノミークラスが3-3という一般的なアブレストで、合計座席数は132。座席数88のエンブラエル190でも埋まりきらないくらいの数の乗客しかいなかった。


ビジネスクラス。高級感ある黒の革張りシートで、ヘッドレストカバーとピローの柄が凄くオシャレ。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
スカイインテリアばりのLED照明とカザフ美人の笑顔が眩しい機内。機齢は5年と最新鋭の機体といわけではないけれど、手入れが行き届いてて実年齢よりお若く見えますね。


頁数100にも及ぶ内容充実の機内誌では、“The Best Airline in Central Asia and India Award”と“SKYTRAX Four Star Airline”の7年連続受賞をアピール。中央アジア・インド地区ではもう向かうところ敵なしですな。

果たして中央アジア・インド地区ナンバーワンキャリアの実力は如何に。

先ずは、全乗客の搭乗が完了すると同時に水とカザフスタンの入国カードが配布される。30分程度のフライトの為に機内食が出せないけど勘弁してねーって。わざわざこんなことを言って回るのも凄い。


超絶おしゃれな安全ビデオが終わると同時に駐機場を離れ、渋滞にはまることなく速攻で離陸しました。流石は田舎空港。


離陸後程なくして目の前に広がったのは、新疆のトルファンから続く雪化粧を纏った天山山脈。キルギスの国を囲う天然の国境かのように、どこまでもどこまでも続いています。

ひだり みぎ
ビシュケクからアルマトイへは30分ちょいのショートフライト。眼下には荒々しい荒野が見渡す限りに広がり、まるで月を遊覧飛行しているかのようなフライトっす。



あっという間のランディング。こりゃあ機内食を配る時間も機内サービスを楽しむ時間もありません。お試し体験コースにしても短すぎたわ。


カザフスタンへの入国審査でも特に聞かれることも無く難なく突破。まぁまた明後日にアルマトイ⇒タシケントでの移動でエアアスタナに乗りますんでね。ホームグランドのアスタナラウンジも利用できるし、エアアスタナの真価が分かるのは明後日のフライトでですな。

アエロフロートロシア航空A320搭乗記 シェレメチェヴォ空港ビジネスクラスラウンジ

ロシア観光を終え、この日は朝からアエロフロートのフライトでモスクワから東へ3,000km離れたキルギスの首都ビシュケクへ。

朝5時過ぎ、早朝発のフライトに備えて前泊したシェラトンエアポートホテルの無料シャトルで空港へと向かう。

ターミナルD1階の到着フロアでバスを降り、3階の出発ターミナルに移動したいのだが…。エレベーターの扉がいくら待っても閉まらない。そしてボタンも閉じるボタンしか用意されてない。まぁエレベーター内に閉じ込められるよりマシかと気持ちを切り替え、エスカレーターで移動することに。


チェックインカウンター。プライオリティレーンは空いてて助かったぜーと思いきや、ここは国内線専用カウンターだったというオチ。眠い目をこすりながらターミナルの反対側にある国際線カウンターへと移動する。


うぎゃあ。流石はアエロフロートのお膝元でっせ。国際線カウンターの方は、プライオリティレーンでもこれだけの長蛇の列ができてしまっている。

20分ほど並び、鉄仮面を付けた無表情なロシアン婆にパスポートを手渡したところ、まさかの一言が返ってきた。「貴方はプライオリティレーンを使う資格が無い」と。ロシアンラストエンペラー・ヒョードルの氷の拳より冷たく強烈な一撃を喰らう。
仕方なく、予約表を取り出し、CZの会員情報をババアに提示。すると、エリートプラスの文字が印字された航空券が発行されてきた。ようは、予約時に登録したCZの会員情報をババアが見落としていたのかシステムから抜けていたということなのでしょう。ただ、ババアは申し訳ないといった表情すら一切浮かべることなく、氷のように冷め切った目で「ゲートナンバー7」とだけ言って航空券を投げ渡してくる始末。でたよ社会主義クオリティ。

パスポートチェックやバゲージチェックの公務員的な方々のやる気ない対応にも旧ソ連的低クオリティを見せつけられつつ制限エリアへ。

JAZZビジネスクラスラウンジ

シェレメチェヴォ空港のラウンジはやたらと多く、ターミナルDだけでもThe Gallery Lounge・The Matryoshka Lounge・The Moscow Lounge・The Sochi Lounge・The St. Petersburg Loungeと5ものラウンジがあるようだ。

私が2018年10月に利用した際には「Jazz Business Class Lounge」と「Blues Business Class Lounge」の二択だったので、ラウンジの名称が変更になったのかな。

ジャズかブルースか。どちらかといえばジャジーな気分だったので、巨体ロシア人と共に飾り気のないエレベーターに詰め込まれて4階にあるジャズラウンジへ。

ひだり みぎ
エレベータを降りると、いきなり正面がラウンジになってて驚いた。ギラギラライトが天井のミラーに反射したりして、ジャズクラブ風というか、宇宙大国ソ連風というか。


チェックインカウンターの優先レーンがあれだけ混んでたわけなんで、当然のようにラウンジも激混み。キッズスペースのキモいクラゲシートとスイカシートしか空いてなかった。

ミール:
ひだり みぎ
サンドイッチ、ハム、チーズ。そして安定のピロシキ。

ひだり みぎ
早朝だからか、ホットミールはショボいっす。


一番人気の八道ドシラクラーメン。スーパーでもホテルでも、ロシアで見る即席麺はことごとくドシラクだった。日清もっと頑張ってくれ。


おっ、キャビアも置いてあるやんけ。

ひだり みぎ
と思ったけど、もちろん有料。それもかなりのお値段。

ドリンク:
ひだり みぎ

ドリンクはワインとビールが充実。ウォッカは置くとラッパ飲みされちゃうからか、置かれてませんでした。

フライト:モスクワ⇒ビシュケク エコノミークラス

ラウンジでピロシキと特濃ヨーグルトドリンクだけ頂いてからラウンジで出発ゲートへ。

バスに揺られてSU1880便の機体が待つ駐機場へ。あっ、因みにIATAコードのSUはソビエトユニオンの略っす。今や民営化されてますが、旧ソ連の国営航空会社アエロフロートが母体ですので。


ナショナルフラッグキャリアだけあって、ロシア国旗が誇らしげなアエロフロートの飛行機。機体はスホーイスーパージェットではなく、エアバスのA320でした。

ひだり みぎ
安っぽいブルーの合成皮皮のシートが3-3で並ぶエコノミークラス。搭乗率は9割超、乗客の半数以上は大柄なロシア人ビジネスマンで、残りは正体不明のロシア人マダムといった構成。ビジネスクラスもエコノミークラスも殆どの座席が埋まる中、幸いにも自分の隣席は空席だった。


こちらは降機時に撮ったビジネスクラス。ナローボディ機なんで、こんなもんですね。もちろん機内エンタメもありません。


アジア行きのA333にもなるとフルフラットシートが積まれてるみたいで、モスクワ⇔アジア路線のビジネスクラスが機内誌で盛んにPRされてました。

今回の目的地であるビシュケクも一応は中央アジアなんですけどね。モスクワから4時間ちょいで行けちゃうこともあり、小さな機体のショボいシートで飛んでいきます。
ひだり みぎ
世間の評判は宜しくなさそうなアエロフロートですが、果たして…

離陸して1時間ほどすると、機内食のサービスに先駆けてドリンクの配給が始まりました。アルコールは用意されておらず、ジュース・水・コーラといった簡単な内容ですが、愛想良い系のロシアンママがニコニコと一列一列配給していきます。不愛想な民族ナンバーワンのロシア人でも笑う人がいるんだな。舌打ち全開のドSキャラな客室乗務員を想定していたのだが、意外と感じが良いぞ!

ザクロジュースで喉の渇きを凌ぎ、1時間ほどすると待ちに待った食料の配給タイムが。他の乗客への配給が開始される前に運ばれてきたのはスカイチームエリートプラスの身分によるものだと思ってたら…特別機内食で東方正教会レンテン食なるものを選んでしまってたんだった。

てっきり忘れてた。ちな、ロシアの総人口の7割が正教徒という統計をどこかで見た気がするのだが、正教徒食を選んでるのはワイだけでした。教徒でもないのに特別な機内食をオーダーしてしまって本当に申し訳ないわ。


凄く質素な正教会飯。自分で選んでおいて残すわけにはいかないので完食しましたが…味の方は察してください。

食後には2度目のドリンクサービスがありましたが、ここでの客室乗務員さんの対応も普通に悪くなかったっす。

着陸もオンタイムで、接地するなり機内からは無事の到着を祝福するお決まりの拍手喝采が。

椅子がもげたり、機内でウォッカの酒盛りが始まったり、機内食が投げ渡されたり…恐ロシア的なネタがあれば面白かったのですが、意外にも普通なフライトでした。

成田からアエロフロートのロングに乗ってモスクワ経由でヨーロッパ旅行に出たいかというと出たくはないですが、ナローボディ機で短距離を単発で飛ぶ分には、他キャリアとなんら変わりませんっすわ。