広州⇒成都 CZ国内線プレエコ搭乗記+成都⇒楽山へのバス移動 楽山・成都旅行1

プロレタリアートの為の労働節がやってきた!今年は4連休が取れたので、直前の思い付きで楽山一泊+成都二泊のプチ旅行に行って参りました。本当は峨眉山もくっつけたかったんだけど、4連休が社畜サラリーマンの限界だったので、時間の制約上、泣く泣く楽山と成都の見所だけをパパッと巡る小旅行で妥協した。

4月29日(水)、先ずはCZ3443で広州から成都へと移動する。本当はもっと早い便で移動したかったんだけど、チケットを買ったのが前日と言うこともあり午前中はこの便しか空いておらず…。いつものことだけど、もっと前から計画を練っていればと後悔する。

労働節休暇ということもあり、ビジネスクラスは片道RMB4,000とか中国国内線にしたらドえらい値段だったので、今回の往路はCZのプレエコを試してみることに。エコとの値差が200元(3,400円)程度なんで期待はしてませんがね。

広州ー成都はB787やA330なんかも飛ぶ穴場路線で、今回の機材もA333。数年前は日によってはA380も飛んでたんですけどねー。
ひだり みぎ

今回お世話になった長距離砲A330-300のプレエコシート。普通のエコと同じく2-4-2とアブレストは同じでシート幅は変わらないが、ピッチがエコの32インチに対して36インチと4インチ(10.16センチ)広い。あと、シートのカバーがエコより微妙に青いが、クッションやカバーが違うという訳ではないので座り心地は変わらない。

ひだり みぎ
シート周りの差はピッチくらいのものだが、ドアクローズ前にペットボトルの水が配布され、並行飛行後にCZ特選映画や音楽が詰まったタブレット端末が渡される等のエコとは差別化されたサービスがあった。この端末で映画見ると酔うんで使いませんでしたが。


機内食はエコと同じメニューで、今回のメインは鳥ご飯と豚パスタの二種類からの選択だった。ドリンクも、JALのプレエコみたいにシャンパンが…なんて特別なサービスは無し。大人しく王老吉を頂いた。


機内の客室乗務員を観察しても特にプレエコ客とエコ客で特に対応を変えている訳ではなさそうだし…プレミアムエコノミーのプレミアム感を感じることなく定刻通りに成都双水空港に到着した。まぁ200元の差ですからね!日によってはエコと変わらない値段で解放されてることもあるくらいだし、安いCZ国内線のプレエコに過度の期待をしてはいけません。


広州⇒成都は国内線の為にイミグレで長蛇の列に巻き込まれることもなく、速攻で空港を出て左手に進む。そう、この日の最終目的地は成都ではない。空港傍のバスターミナルからバスに乗って2時間、世界最大の石刻座仏で有名な楽山を目指すのだ。

ひだり みぎ
空港出口から歩いて10分弱、成都近郊の都市へのバスが発着する成都机場客運駅(成都エアポートバスターミナル)に到着。空港の直ぐ外にもバスチケットの売り場が何箇所もあるけれど、あれは成都市内行きのエアポートバスなのでお間違い無きよう。

ひだり みぎ
楽山行きのバスは9番プラットホームから発車。所要時間は約2時間で、運賃は一律46元。高鉄のように一等席やビジネスクラスシートはありません。

ひだり みぎ
15:30発のバスに乗り込んだ。途中で寄ったもう一か所のバスターミナルからも何人かの乗客が乗り込んできたけれど、乗車率は60%程。2014年12月に成都から峨眉山・楽山への高鉄が開通してバスも大変なんだよーと係員が他の乗客に嘆いてた。バスにはバスの良さもあるんですけどね。


道中、事故による渋滞に巻き込まれて大失速。衝突事故が日常茶飯事の中国のバスはこれが怖い。成都双流国際空港直結の鉄道駅からも楽山に移動できたので、渋滞知らずの鉄道で移動すれば良かったとここでも激しく後悔。

ひだり みぎ
結局、空港から3時間かかって楽山汽車客運中心駅(楽山バスターミナル)に到着した。参考までに高鉄だと楽山まで1時間…

バスターミナルから歩いて5分のホリデイインエクスプレス(HIEX)へと移動する。楽山にはアコー系列でHIEXと同じような価格帯・ブランドコンセプトのイビスもあったけど、ターミナルからのアクセスの良さが決め手となってHIEXを選択した。ターミナルからまっすぐ歩いて500メートルですから。
ひだり みぎ
思ったより栄えている楽山。歩いて行ける距離なんで、人力三輪車の運転手によるしつこい営業を無視して一人ホテル方面へと歩く。「あっ、そのホテル遠いよ!歩けないよ!」じゃねーよ。こっちは場所を下調べしてるんだ。


バスターミナルからものの7分で宿泊先に到着した。HIEXの割には立派な建物じゃのー。

【2017年成都・楽山旅行記】












羽田-香港 JALプレミアムエコノミー搭乗記 JL029

この日の香港への移動は久しぶりのJALプレミアムエコノミー。

なんか最近やたらとプレエコ推しなのか、すっごい頻繁にプレエコセールが開催されているんだわ。東南アジア方面への短期滞在ならダイナミックパッケージのC席を買った方が絶対にお得だと思うけど。


2017年1月現在も8種類のセールが絶賛開催中。(JAL公式ページ参照)
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JALのプレエコシートはJAL SKY PREMIUMとJAL SKY SHELL SEATの二種類で、今回はスカイシェルシートの世話になることに。

スカイシェルはB777-200ER型機のうちスカイスイート仕様への改修が済んでいない旧機材のみで見られる絶滅危惧種。今や香港便での運用も無くなり、成田⇔ホノルル・中部⇔ホノルル線のみ(2017年2月現在)となってしまっているようだ。

プレミアムと自称するだけあってシートはエコクラスよりちょっとマシだし、ハード面以外でも種々のメリットがある。
・プレエコ専用チェックインカウンターの利用
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・空港ラウンジの利用
・プライオリティバッゲージサービス
当日アップグレードサービスによるプレエコ利用者は上記サービス対象外。
*JAL公式ページ参照。
どれもこれもJGC以上の方には無用。


さて、この日は元大学ラガーマンの体育会系な出張同行者と合流し、タッグを組んでFラウンジへと向かう。前泊したJALシティホテル羽田で朝食を摂らなかったし、今日は機内食がエコ飯だったので、二人で朝から一緒にラウンジで全力投球。体育会系のノリで冷製パンプキンスープを水が如くがぶ飲みさせてもらう。


胃袋がはち切れる限界まで腹を膨らませてから整形前のB777-200ERが待つ搭乗ゲートへと向かう。

おぉー、機内に乗り込んでみると、プレエコ利用者の少ないこと少ないこと。まぁそうだよな。短距離路線ならエコでも十分だもん。
ひだり みぎ

ただ、シェル型シートなので後ろの人を気にせずに席を倒せるのは大きな魅力だし、エコのシートピッチ約79cmに対してプレエコは約97cmと若干広く、フットレストだけでなくレッグレストも設置されている点などもプレエコ座席のメリットと言えるだろう。

ひだり みぎ
シート以外にも、ヘッドフォンがノイズキャンセリング式だったり、機内食にドライ納豆やシャンパン等が出されたり、長距離路線だとカップ麺などの間食サービスが提供されるところにエコとの違いが見て取れる。

ただ、乞食お待ちかねの機内食はエコとの差別化無しで、釧路ザンギの玉子そぼろ丼・ほうれん草とひじきの胡麻和え・フレッシュサラダ・ハーゲンダッツという普通のラインナップ。

後は、エコノミークラスに先駆けて機内食サービスが展開されるので、機内食を選びっぱぐれる恐れはないし、食後のトイレの順番取りに有利といった小さなメリットがある。

優先チェックイン・ラウンジ利用・プライオリティバゲージサービスなんかはJGC以上だと全くもって有難味の無いサービスなので、やっぱりプレエコの価値は低いと判断せざるを得ない。長距離路線での当日有償アップグレードくらいでしか使い道はないかな。

JAL26 香港ー羽田 プレミアムエコノミー スカイシェルシート

今年の旧正月はJALの名古屋-バンコク線ビジネスクラス ダブルFOPキャンペーンでのJAL修行を兼ねてタイとラオス旅行に出かけることに。なんで、面倒くさいけど香港⇒羽田⇒名古屋⇒バンコクとアホみたく大回りでタイに向かうことに。

JAL 名古屋-バンコク線 ダブルFLY ON ポイントキャンペーンで行くタイ旅行 | WorldTravelog- 海外生活・旅行日記JAL 名古屋-バンコク線 ダブルFLY ON ポイントキャンペーンで行くタイ旅行 | WorldTravelog- 海外生活・旅行日記

一撃必殺の20,000ポイント越え。こいつ4回でワンワールドエメラルド相当のJGPに、5回やったら一気に最上位のエメラルドに上り詰められる強力なキャンペーン内容に。…

 


香港⇒バンコクなんて直行で2時間ちょいの距離のところを日本経由にしてしまうバカ経路だが、ダブルFOPの為ならどんな苦行でも耐えられる。

香港⇔羽田はエコノミー。旧正月の為かビジネスセイバーが売り切れていてCが名古屋⇔バンコクの倍近い運賃だったし、エコでもインボラ率が高そうな予感がしたので。

前日に仕事納めだったところ午前中にオフィスに駆り出される不運があったが、フライト2時間前には空港に到着。ウキウキ気分でチェックインに臨むと、予感通りインボラ発生、プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえることに。アップセルオファーだとHK$1,000(14,000円)かかるプレエコ席だけど、本日は満席なのでありがたいことに無償のアップグレードだ。

出国後は罪悪感を感じつつキャセイラウンジのWINGへ。他社便エコ客のくせにFラウンジに潜入しちゃう悪者ですよ、エエ。

以前にソーラスチェアやソファが並んでいた一角は内装工事を経てミニダイニングエリアに変身してた。肩身が狭いのでメインのダイニングルームじゃなくこちらにお世話になることに。

ひだり みぎ
簡単な軽食類とドリンクが美しく並べられているが、香港市内でガッツリと食べてきたので軽くサンドイッチと茶だけ頂いてゲートへと向かう。あ、ごめんさない、白状しますと、最後にオミヤとしてエビアンも頂いてきちゃいました。

本日の機材はB777‐200ER。JALのプレエコと言えばJALスカイプレミアムが評価が高いが、今日の機材のプレエコシートは一世代前のJALスカイシェルシートとなっている。

エコの3×3×3に対してプレエコのシート配列は2×4×2で、エコノミークラスに比べてシートピッチにゆとりがあるし、レッグレストだけでなくフットレストも配置されている。読書灯もちょい豪華で、肘置きのスペースも広いかな。

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足下はエコノミーより約17cm広い計算になるが、ケツスライド型リクライニング機構なんで席を倒すと座面が前にせり出してレッグルームを食うんでね。そのお蔭で前方座席が倒れてくることもなく、リクライニングで後ろの席の人に気を使う必要もないんだけど。プレエコでシェルタイプの座席が使われてるとは知らなんだわ。

アメニティ類はスリッパがある以外にエコ席と差は無いが、離陸前にはマスク・耳栓・歯ブラシは如何ですか~と配給サービスがある。


香港空港の大混雑に巻き込まれて離陸は30分程度の遅れ。しかし明日朝のHND-NGOに備えて羽田空港内のファーストキャビンを予約している自分には没問題。

ひだり みぎ
シート以外のエコ-プレエコの差として、ドリンクサービスでシャンパン・日本酒・焼酎・梅酒なんかが飲めたりするし、ドライ納豆も配給される。


が…、機内食は完全エコ仕様。味的には特に不満は無いんだが、ウドンだけは絶拒もの。これをウドンと呼んでほしくないレベルで、即席麺のUDON de SKYの方が美味しく思えるくらい。

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ひだり みぎ
食後は一心不乱にラオス情報の収集に努め、あっという間に羽田着。リクライニング角度的には大したことないけど、フットレストもあって足を伸ばせるので個人的には気に入った。

ただ、エコの2倍を払ってまでとなると食指は動かない。チェックイン時のアップセルだったら検討するくらいの程度かな。東南アジアだったら僅か+10,000円でアップグレードしてもらえるし。
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注意点:マイルの積算、ラウンジ利用、受託手荷物優先返却などの付帯サービスは航空券の運賃に基づくことになる。

【プレエコ纏め】
・飲み物、つまみがYより多少豪華
・メインはYと同様
・シートピッチ・アームレストがYより広い
・リクライニングしても後ろの乗客に影響を与えない
・前の乗客のリクライニングの影響を受けない
・有償航空券だとラウンジアクセス有り

ホーチミン空港でVAT還付の手続きをしてみた

今回、初めてベトナムでVATの還付手続きをしてみたので、還付申請の方法を記録として残しておく。 VATとは課税の対象となる物品やサービスに対して課される消費税のようなものなのだが、これがなんとまぁ一定の条件を満たせば空港で還付してもらえることになっている。

【還付条件】
1.申込者はベトナム国籍を有さない外国人
2.申込対象品は輸出禁制品目に該当せず、且つ飛VAT還付対象の未使用品
3.インボイス1通当たりの金額が200万VND(≒10,500円)以上
4.インボイスの発行日は出国日から60日以内。

【流れ】
品物を購入する前に、購入先がVAT還付の対象店であるか確認。

対象店で会計時にパスポートを提示し、インボイス兼VAT還付申請書を入手。

出国する際に通関へVAT還付申告書・インボイス・購入品現品・パスポート・航空券を提示し、税金還付を受ける。

今回、VATの還付資料を発行頂いたのはビンコムセンターAのHugo Boss。
ひだり みぎ
30~50%の大幅セールを開催中で、ついついセールの広告に釣られて入店することに。


こちらの濃紺のネクタイ、VND3,612,500のタグ値がVND2,167,500と40%の大幅セール中。ギリギリVAT還付対象額もクリアしてるので、ちょっくら買ってみることに。


支払い時にパスポートを提示して、インボイスとVAT還付申請書を作成してもらう。今回のネクタイは小売価格VND3,612,500から40%引きでVND2,167,500。この中の税金分であるVND197,045が還付対象額となる。小売価格って税込表示だったのね。

これらの書類と未使用の現品を持って空港で還付申請すれば良し。でも、買い物したら直ぐに使いたくなっちゃうじゃないですか。未使用が還付を受ける為の条件と知ってても、やっぱり買ったからには使っちゃいますよ。

対象品が未使用か否かの確認があるっぽいので、ネクタイ使用後は丁寧にタグを戻してから再梱包し、申請に備える。汗抜きクリーニングまではしなくて大丈夫でしょう。

出国当日はCX766で移動。リファンド申請には航空券が必要なので、先ずはチェックインカウンターで発券手続きを行う。

皆さん何を爆買いされたのか、思いっきり超過手荷物料金くらっててワロタ。泣きそうな顔でこっちを見られても反応に困りますって。


発券カウンターのCX嬢にVAT還付に関して尋ねてみると、カウンターA側の端っこにあるVAT REFUND CUSTOMS INSPECTIONに行ってくれとのこと。場所は下の画像の①。


JAL様から拝借したタンソンニャット空港の地図。


指定された場所に行ったのはいいが、カウンターには誰も居ないし、10分経っても係員が来る気配すらしない。

近くを通りかかった職員に問い合わせたところ、カウンターAの荷物検査室にいる税関スタッフに聞いてくれということで、部屋の中に籠ってX線で荷物検査している田代まさし似のオッサンに問合せ。場所は上の地図の②。

VAT還付の対象品を預入る場合はここで手続きが必要だが、手荷物の場合は出国ターミナルのゲート20番に直行しても良いとのことで、ここでは書類をパパッと確認しただけで解放される。


荷物検査→出国手続き→保安検査を済ませ、ゲート20番傍のデスクへ向かう。場所は地図の③。幾つかの銀行窓口が並んでいるが、どこも手数料は大差無いようだ。


小太りな係員が熱心にお菓子を貪り食ってるところをお邪魔して還付手続きの資料をチェックしてもらう。資料提出から払戻金を受け取るまでは5分程。パスポートや航空券をコピーし、払戻金を電卓で算出するくらいの簡易な手続きで済みました。


US$7.00+VND15,000.00と、米ドルメインで返ってきた。US$7=VND158,073にベトナムドンのリファンドが15,000で、合計VND173,073。VAT総額がVND197,045だったので、12%程度が手数料として引かれている計算だ。


税金の還付を受けた後は、リニューアルされたばかりのROSEラウンジを視察。ゴチャゴチャとした無駄の多いレイアウトから改善はされてはいるのだが、ランプシェードからクラゲの触手みたいに足がニョキニョキと伸びてて気色悪い。ドラクエの痺れクラゲかよ。


特に食事メニューが刷新されたというわけではないが、スペースの使い方にゆとりが出て寛ぎやすくはなったかな。

ラウンジではボトルの水だけもらって直ぐにボーディングゲートに直行。本日の機材はA330-300 (33G)でシラスへの赤ランプを楽しみにしていたが、想い叶わずプレエコで。

30はプレエコ席のバルク。


足下広々のバルク席。今回は隣も空席で快適だ。


今にも振り出しそうな雨雲に突っ込んでいきます。


飯はランチボックスとトマトソースのパスタor炒飯。冴えないよなぁ。ベトナム航空の機内食の方がよっぽど美味い。ここではチョコチップマフィンのチョコチップだけ食べて終了し、香港での夜食まで胃袋をセーブすることに。

ひだり みぎ
香港は天国かのような快晴ぶり。こんな気持ち良い青空を目にするとどんな悩みや疲れも吹っ飛びます。

てなわけで、サイゴン出張完。話はズレてしまいましたけど、VAT手続きは煩雑でもなんでもないので、ベトナムでの爆買いを検討されている方は是非お試しあれ。


【Hugo Boss HCMC】
住所: Vincom Center A, Level 1, 171 Đong Khoi
営業時間: 9am – 10pm

CX718からのCX542でジャカルタから羽田へ

旧正月明けから香港⇔ジャカルタを行ったり来たりで、てんてこ舞いの大忙し。本日ようやくジャカルタでの拘束状態が解かれたので、CX718で香港へ移動し、別切り予約のCX542で羽田へ帰還する。

朝、悠長に二度寝をかましてしまい、大慌てでシルバーバードの黒塗りメルセデスに乗り込んで空港へと移動。今回のドライバーは寡黙なガサガサ肌のおやっさん。車内をギンッギンに冷やしているからだろうが、30秒おきに咳してる。私の為を思ってそこまで冷やしてくれてるのなら大間違い。いくらジャケットを着ているとはいえ、20°は私にも寒すぎる。温度を上げてもらうようにお願いするも、調整がきかない、onかoffしかないんだ!と。なんだそれ、魚介類輸送用の保冷車じゃないんだから。シルバーバードの名が泣くぞ。

空港への道中は渋滞にも引っかからず、ホテルから20°の一定温度で管理された冷蔵車で揺られること40分弱で空港に到着した。以前は230,000ルピア(≒2500円)もありゃジャカルタ市内のスディルマンやタムリンから空港まで移動できたのが、今では高速料金含めて300,000ルピア近くかかってしまうことが多いのが嘆かわしい。最近市内でもよく見かけるようになったホワイトホースとかいう黒塗りハイヤータクシーだと230,000ルピアもありゃ香港⇔市内の片道移動に足りると思うので、次はホワイトホースで移動してみよう。シルバーバードにホワイトホース、どちらかといえばホワイトホースの方が格好良さ気だし。

くそ寒い車内から出ると、今度は南国特有の体に絡まりつくような蒸し暑さにうんざりさせられる。急いでセキュリティーチェックを済ませて蒸し暑さから逃げるように空港へと入る。今まではセキュリティーチェック後に検査済の証として劣悪な質の強粘糊シールを問答無用でシーツケースに貼り付けられていたが、最近では願い出ればシールを貼られなくて済むようになったっぽい。前回も今回も荷物チェック時にシールを手にした係員が近寄ってきたが、シールを貼らないでくれ!と懇願することでタチの悪いシールの嫌がらせを未然に回避。その後もシールが無いことを理由に変なイチャモンつけられることも無く出国できたので、問題は無いかと思われる。あのシールは糊剥がしスプレーが効かないほど無駄に接着力が強く、スーツケースが粘着材の残りカスでネチョネチョになるので本当に嫌だった。

シールを貼られることなくセキュリティーチェックをパスし、チェックインカウンターへと進む。もう顔見知りとなった地上スタッフに笑顔たっぷりでCongratulations on becoming a diamond member!と言われるも、ここは渋ちんのジャカルタCX、当然ながらお祝いのアップグレードは無し。というか、もうダイヤになって6セクターは乗ってるので、誕生日から1か月経過してから思い出したように祝われるような軽い社交辞令のようなもんだろう。ここでオンラインチェックイン済みのCX542の発券も済ましておく。

で、今日乗るCX718、この区間は東京⇔香港の片道より長い2000マイル以上あるのに乗客数が少ないからか、ずーっとリージョ仕様のA330専用区間だった。それが、ナイスな機材繰りにより最近になって週に半分くらいはプレエコ付き4クラス仕様のA340-300(A34J)が運用されるようになったので、今回は試しにプレエコを買ってみた。ビジネスは棺桶。インボラ来い!!と久しぶりに強く念じるも、当然の不発。ジャカルタ⇒香港は累計で30発以上は乗っていると思うが、この路線でアップグレードされた試しが無い。多分、50万マイルのマイルストーン突破時もアップグレード無しで普通にしれーっと「congratulation」の一言で片づけられて、それ以上の便宜は図られないであろうと思う。まぁ良い人マダム揃いのジャカルタCX、嫌いじゃないんですがね。


A340-300(A34J)の座席配置。参照元:cathaypacific.com。

ISMは短髪黒髪が似合う香港人のおばちゃん。喋りたがり屋なようで、香港の食事事情などを付きっきりのマシンガントークで教えてくれる。ただ、紹介されたレストランは殆ど訪問済み…ダイアモンドになると、こうまでかまってもらえるのか、それともこの香港人ISMが単にお喋りなだけなのか分からないが、感じは悪くない。


席は…とにかくガラガラ。28席あるプレエコは私の他に4名のみ。エコもガラガラなので、エコで隣席が空いてれば別にそれで十分だと思うというのが結論。餌もエコとプレエコで差が無いし。


餌は朝食仕様。このハッシュブラウン、えらいパサパサしているが、これがインドネシアスタイルなのか。雑食系の私でも流石にこれは食べれたもんじゃない。

4時間超のフライトだったが、ISMと話してパソコンと向き合ってたらあっという間に香港に到着した。香港では乗り継ぎ時間が余りなかったが、乗継便の出発ゲートが16番だったこともあり、WINGに出向いて軽食を摂ることに。湯舟にゆったりと浸かる贅沢を味わいたかったが、今回は時間の制約上WINGの風呂デビューはお預けで、メインのダイニングラウンジへと直行。ファーストクラスのラウンジはもっと静かで優雅なもんかと思ったが、凄い賑やかでちょっと煩いくらい。まぁ一番込み合う時間帯なので仕方がないのだろう。豆乳飲んでケーキかっ食らって即退席、ゲートへと向かう。

今回の搭乗ゲートではグリーンもシルバーもゴールドもダイヤモンドも一か所で同等に扱われるので、優先搭乗ラインには長蛇の列ができている。このままマルコ会員が増殖の一途を辿るのであれば、優先搭乗規則を改正せざるを得なくなるだろう。いくら有料制クラブだからといって新米グリーンがビジネスやファーストクラス客と同列扱いというのは流石に無い。DMでもエコ移動の時は有償ビジネスの方々と同列で扱われるのは烏滸がましいと思うくらいだし。

搭乗開始時刻となり、一人また一人と機材へと進んで行く。先に搭乗していった先人たちが挙って赤ランプゲットしてたので、これは!と期待を胸にゲートにアタックすると、来ました、ブーッブーとの低い音と共に光る赤ランプ。シラス席への2階級特進とはならなかったが、プレエコゲット。ありがとうございます。神経衰弱の残りカードがまだまだ余っていたので、今日のジャンボ(B747-400)は満席なんだろう。

機内に入るとやはり満席のようで、CAが世話しなく前後に行ったり来たりと無駄に忙しそう。大量のマルコやOWメンバーを抱えていて一人一人の面倒なんか見る余裕もなかったのだろう、CX718とは違い挨拶もエビアン配給も無し。餌はパスタかライスという二択でライスを選択。セットは激マズポテトサラダに味気ないコッペパンという最悪パターンで、魚を一口だけ食べて箸を置く。と、ここで、スプーンがあることに気付く。これ、ハーゲンダッツ用じゃん?周りを見渡すと、やっぱり自分以外の人のトレイには美しきハーゲンダッツが乗っかってる。自分、5回に1回くらいの割合でアイス無しの食事を渡されるんだけど、こんな仕打ちを受けるのは自分だけなんだろうか。申告しないと貰えないとかそんなルールでもなく、デフォルトで一人一個渡されるもじゃあないんかな。まさか、ラウンジでいつもアイスをたらふく食べてることに対して無言の抗議を受けてるとか。考えすぎだよなぁ。ただの配膳ミスと思うことにしよう。

食後、メール処理をしていてふと前方に目を向けると…

プレエコのバルクヘッド席は壁までの距離が長い場合があり、足がかけられない。そういった時、人はどうするか。窓枠に足をかけるようです。これは初めてみた。そこまでするかぁ。随分と長い時間あの姿勢を保ち続けていたようだが、あれはあれで、結構腹筋に負担がかかって疲れそうなもんだが…