この日の上海での宿泊先はリッツカールトン。2箇所ある上海のリッツカールトンのうち、今回は静安区のポートマンリッツカールトン上海(上海波特曼麗嘉酒店)のクラブフロアに宿泊する。
場所は高級ブティックやモールが軒を重ねる南京路のランドマーク的複合ビル・上海商城。正確には南京路の中でも西側にある南京西路に位置し、○○故居やら○○旧居が高層ビルと混在するように残る下町風情ある立地にある。
旧居故居のオンパレード。基本、日本人には馴染みの無い方々の旧居ばかりだけど、毛沢東が1920年代に住んでいた石庫門住宅も徒歩圏内にある。
1920年とまではいかないが、リッツカールトンも上海の外資系ホテルにしては歴史がある方で、竣工は1990年。ポートマンの名前を冠しているのは、上海商城がジョン・ポートマンによりデザインされたから。開業当初はポートマン・シャングリ・ラだったが、後にザ・ポートマン・リッツ・カールトンへとリブランド今に至る。上海にはポートマン氏の手掛けた作品が幾つかあり、マリオット系では外灘のウェスティンやJWマリオットを含むトゥモロースクエアもポートマン氏の作品となっている。
ホテルの公式サイトから借用した画像。3棟のタワーが向き合うように立っており、リッツカールトンは中央に聳え立つ45階建てタワーに入っている。現場では気付かなかったんだけど、建物は微妙にオーバーハングしてるのな。1990年竣工の建築物とは思えない技術と遊び心が随所にみられて面白い。
最新鋭のホテルがバンバンと勢いよく建ち続ける上海にあっては老舗となるホテルだけど、足元のエントランスやロビーは良い感じに改装されている。お上品な制服をパリッと着こなしたスタッフも目配り気配りができているようだし、玄関口は五つ星ホテル相応。
ドアマンにより館内へと招き入れられ、そのままフロントへとスムーズにエスコートされる。
エントランスを入って正面の突き当りはゴージャスな雰囲気のバーラウンジ。
1920-30年代のエキゾチックな“夜上海”を現代風にアレンジして作られたという、非常に洗練された空間のバー。著名なミクソロジストが発案したホテルオリジナルのシグネチャーカクテルも、「Wizzards Kiss」「Lady Love」「Birds n Beeds」といった、なんとなくエロめかしいエキゾチシズムを感じさせるようなラインナップとなっている。
バーメニューはこちら。ビール=60元~、シグネチャーカクテル=98元~。珍しい香格里拉ビールも飲めたりする。
一方、バーラウンジに突き当たって右手の奥まったところにあるフロントは、いかにもホテルのロビーといったシンプルな装い。少々狭苦しい作りになっていて、時間帯によっては非常に混雑します。
5分ほど順番を待ち、陶器に入ったウェルカムチャイニーズティーをすすりながらチェックイン。フロントスタッフの対応はとにかくさっぱりしているというか。基本的には事務的で愛想があるとはお世辞にもいえないけれど、無愛想だからといって決してツンケン尖っているわけではなく、笑顔が必要な場面ではきちんと笑顔を見せてくれる。さっぱりあっさりな上海料理のような対応だった。
部屋のカテゴリーは全13種類。リッツカールトンだけあって庶民のワイには関係のないスイートクラスが充実。
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チェックイン時に説明を受けた訳ではないけれど、アプリを見ると、今回は元々予約をしてたクラブデラックスルームからビジネススタジオルームにアップグレード頂けたようだ。
税サ込2,033元(≒33,000円)で楽しめるリッツカールトンのクラブフロア。日本では考えられぬお値段だ。シエシエ!
主なクラブフロア特典
・ラウンジサービス
営業時間:24時間
朝食:06:30-11:00
ミッドデイスナック:12:00-14:00
アフタヌーンティー:14:30-16:30
オードブル&カクテル:17:00-20:00
チョコレート&コーディアル:20:00-22:00
・滞在期間中2点までのアイロンサービス
・ラウンジでのチェックイン/チェックアウト
・ショーファーサービス(07:00-22:00、ホテルから3km以内まで、1日前までに要予約)
・毎週水曜日18:00-19:00に開催されるExperiential Eventへのインビテーション
Experiential Eventでは、創作料理のデモンストレーションやカクテルの試飲会なんかが開催されているらしい。面白そうなんだけど、残念ながら平日ど真ん中の水曜日限定イベントということで今回は参加できず。せっかくなんで週末にしてくれりゃあいいのにな。
部屋:ビジネススタジオ スカイラインビュー
黄金を思わせるカーペットやドレープ、シノワルジーなパーティション。室内の調度品はシンプルなデザインで、豪華さと真新しさには欠けるが部屋の落ち着いた雰囲気を生み出している。
窓の外の景色はSkyline Viewだけあって近未来的。毛沢東も100年弱で上海がここまでの変貌を遂げるとは夢にも思っていなかったであろう。
リッツカールトンのロゴであるライオンと王冠が模された独特のパーティション。外灘の最新5つ星ホテルに比べると設備面での快適さは遠く及ばないけれど、その分リッツカールンブランドにしてはかなりリーズナブルな価格設定になっている。浦東のリッツカールトンのクラブフロアと比べたら半額以下だったからな。
ビジネススタジオルームだけあって無駄に複合機なんかは用意されてるんだけど、印刷なんかはラウンジでもできるしなぁ。
ネスプレッソもあるけど、コーヒーも24時間オープンのラウンジでいつでも飲めるしなぁ。
有料ミニバーはソフトドリンク・ビールが35元~、スナックが35元~。Honor Barなんて格好つけちゃってるけど、品揃えはリッツだからといって特別といったことはない。
天然石造りのバスルームは調光可能なハロゲンダウンライトと蛍光灯の間接照明を併用し、明るくてゴージャスな空間に仕上がっている。
クラブラウンジ
クラブラウンジは43階に位置。フロア全体に高価そうな調度品が散りばめられていて、明らかに他のフロアとは差別化が図られているようである。
ラウンジ内はコンテンポラリーな雰囲気。座席数も十分だし、ゆったりとしたシート配置になっている。そして、何より特筆すべきは利用客の少なさだ。リッツカールトンの場合はマリオットプラチナプレミア会員でもラウンジアクセスが付かないので、これだけの広大なラウンジを殆ど独り占めという状態で使うことができた。
東京の某ホテルのようにミールの争奪戦が勃発するようなこともなく、ゆっくりと上海の街並みを眺めながらカクテルアワーを楽しめる。
ヌードルステーションでは四川風ピリ辛エッグヌードルが供されていた。こんな閑散としたラウンジにわざわざ専属の麺職人を待機させてるとか…ワイ一人の為にいらっしゃったようなもので、辛いの苦手だけど注文してあげなければ可哀想なそうな気がしてしまってオーダー。
オードブル&カクテルのサービス時間が終わると、そのままチョコレート&コーディアルタイムへと突入。
コーディアルということだが、用意されていたのはカクテルタイムのワインくらいのものだった。チョコレートの種類は豊富で、がぶ飲みしたくなるようなホットチョコレートなんかもありました。
朝食@ポートマンレストラン
朝食は1階のポートマンレストランで。ここはラウンジとは異なり激込み、しかも日本人団体客様で。どうもメジャーな旅行社のツアー指定ホテルとなっているようで、日本人ツアー客でごった返していた。
点心系も中々レベル高いし、サラダも新鮮。全然もっと食べれたけど、午後のアフタヌーンティーに備えて胃袋をセーブ。
プール・ジム
ジムと室内プールで更に体を動かしてアフタヌーンティーに向けコンディションを整える。
アフタヌーンティー
そしてやってきたアフタヌーンティータイム。食い尽くした後にラウンジでチェックアウトできるよう荷物を持って参戦。
一人前でこのボリューム!朝から晩まで食べ物尽くし、やっぱリッツラウンジのフードプレゼンテーションは堪らんわ。
【ポートマンリッツカールトン上海/上海波特曼麗嘉酒店】
Booking.com
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ホームページ:www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/shanghai
住所:静安区南京西路1376号×西康路
電話:+86-21-6279-8888
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