宿泊記 リッツカールトン 北京 クラブルームで胃拡張修行

本日は大晦日。マリオットアンバサダー会員として最後の宿泊機会となりそうなので、記念にリッツカールトンでたらふく食べながら年を越そうと思います。
まぁ下駄を履かせてもらってたこともあり宿泊数は100泊超えでアンバ条件を達成しているので、大晦日に税別US$10,000ほどぶっこめばアンバサダーステータスを更新できるんですけどねw


北京にはリッツカールトン北京リッツカールトン北京金融街(ファイナンシャルストリートという二つのリッツカールトンがあり、CBD(Central Business District)エリアにあるリッツカールトン北京の方を選択。北京の新都心で高層ビルが乱立するCBDへと移動します。

車を降りる瞬間、いや、車がエントランスに着いた瞬間から始まる快適リッツステイ。爽やか笑顔のドアマンの案内を受けながら館内へと入ります。

今日は大晦日ですが、クリスマスムード満点のロビー。コンテンポラリーな装いの金融街リッツに対し、こちら北京リッツは360度どこを見回しても重厚でクラシカルな造り。どちらも似たような価格帯でマリオットカテゴリーも同じですが、リッツの王道的な雰囲気を楽しみたい場合は、北京リッツがお勧め。

クラブベネフィット

今日は大晦日ということで、クラブベネフィットの一部が若干イレギュラー。ランチやディナーはクラブラウンジでの通常コースではなく、1階レストランで開催される大晦日ブッフェに参戦させて頂けます。そのぶん通常のクラブレートより高かったですが、せっかくの機会ですからね。今回は、このクラブ特典が決め手となり、北京リッツでの年越しを決めました。

リッツ名物・日に5度のフード&ドリンクプレゼンテーション(大晦日特別ver.)で快楽に溺れられる幸せ。


あと、半径3km以内のショーファーサービスも特典内容に含まれますが、半径3kmって2ブロック先にも行けないw 3kmを超えた場合の費用がかかれてないあたりも闇が深い…とか思っちゃうワイみたいなのはリッツのクラブフロアに泊まっちゃいけませんね。

部屋:Club Carlton Suite

通常のクラブルームから、Club Carlton Suiteに3段階アップ頂けました。中級ブランドではプラチナやチタンとあまり差ないんじゃね?と思うことの方が多かったですが、リッツでのアンバステータスの威力は本当に凄いと改めて実感しました。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
ホワイエ的なスペースもあって広々とした部屋。北京オリンピック前の2007年開業で決して新しいホテルではありませんが、部屋の中の調度品一つ一つがクラシカルでエレガントなテイストで統一されていて、ナイスミドルの渋みみたいなものを感じます。

ひだり みぎ

調度品もエレガント。最新型の都会派リッツカールトンも増えてますが、やっぱりリッツカールトンの王道はクラシカルですね。新しい系はセントレジスにでも譲って区別してもらえれば。


この艶、この丸み。ウェルカムフルーツのオレンジまで優美で艶やかな芸術作品に見えてきます。

ひだり みぎ
こんな感じで非常にエレガントなカールトンスイートですが、中でも特に目を引くのがゴージャスなバスルーム。真ん中に大理石に埋め込まれたバスタブを配し、左右の重厚なダブルシンクで挟み撃ちという珍しい造りとなっています。

ランチ

風呂に入って汗をかいて、さぁここからが本番や!まずはウォーミングアップで大晦日ランチのブッフェ会場へ。完全予約制のところ、おひとり様で参戦させて頂きます。

肉塊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。


サーモンやわらかくて、トゥルゥゥゥ~って吸うように飲ませて頂きました。

アフタヌーンティー

さっきランチビュッフェ食べてたばかりですよね?と突っ込まれそうですが、リッツクラブの次なるフードラウンドにもバッチリ参戦。

サーモン道楽…からのアフタヌーンティー。


これ一人分!?これだけで満腹になる量ですが、まだこのあと本番のディナーブッフェが控えてます。恐るべきリッツクラブ。

ディナー(カクテルアワー)

カクテルアワーは一階レストランで開かれる大晦日のディナーブッフェでのサービス提供となります。

完全予約制で、明らかに家族連れとカップルしかいない中、周囲の目を気にせず一人奮戦。大晦日のぼっちリッツカールトン泊(日本以外)は許容範囲内だが、リッツでの一人年越しガラディナーは完全にアウトですよ…

ひだり みぎ
ひだり みぎ
海鮮メイン。リッツの名に恥じない素晴らしい料理の数々が並びます。

ひだり みぎ
マリブベースのカクテルが九寨溝みたいw。


華やかなリッツカールトンの年越しビュッフェ。それなのに、ワイの手にかかったらただのま茶色飯にしかならないから不思議。もっと野菜摂らないと。

ひだり みぎ
もう限界!と思っても、アイスならいくらでも限界突破して食べれてしまう。人体の不思議。

スイーツ&コーディアル

ひだり みぎ
20:00からは一日の締めとして、クラブラウンジでスイーツ&コーディアルのサービスが提供されます。流石にデザート系はもうお腹いっぱいで胃袋に入りませんでしたが、スタッフさんお勧めカクテルを頂きました。


ジントニックならぬジンストレートをガブ飲みして、年越し前に寝落ちするという酷い大晦日で2020年が締めくくられました。

朝食


Morning!翌朝は軽めに済ませ、11:30からのランチに備えます。

ランチ

元旦のランチブッフェ。これもまた完全予約制のところ、おひとり様で参戦。

中国でも安心して海鮮を食べられる幸せ。

所感

一度やってみたかったリッツのクラブルームでの年越し。結婚して子供ができてからの憧れみたいな感じだったのですが、待ちきれずに一人でやっちまいましたw
あ、あとメルカリでリッツ北京のスリッパを出してるのは私じゃありませんのでwww

【The Ritz Carlton Beijing】

所在地:北京市朝陽区建国路83号
電話:+86 10 5908 8888
ホームページ:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/beijing

宿泊記 リッツカールトン東京 ビューバス付きミレニアスイート

ある日、何の前触れもなく縁もゆかりもないアメリカのユタ州から郵便物が届きましてね。モルモン教徒からの勧誘!?と恐る恐る見てみたら、マリオットボンヴォイの事務局からでした。


送られてきたのは、アメリカンサイズの巨大なラップトップケースとアンバサダーステータスの会員カード。アンバサダーステータス達成おめでとう!ということらしい。今年でSPG時代から含めるとプラチナ以上のステータスは7年目ですが、ギフトが送られきたのは初めてです。使い道ないですがw

これで、ちょうど思い出しました。マリオットのカテゴリー8の運用開始前に、リッツカールトン東京の部屋を駆け込み予約してたんでした。
ひだり みぎ
オッサン一人で泊まるようなホテルでもないんだけど…せっかく予約してたんで、行ってきましたミッドタウン・タワー。この六本木に聳え立つ高層ビルの45階から53階にリッツカールトンが入ってます。世界のザ・リッツ・カールトンに相応しいロケーションっすね。


品のあるドアマンの方々に迎えられながら館内へと入り、専用エレベーターで45階のロビーに向かいチェックイン。地上200メートル、都会の喧騒を離れた最上の贅沢へ…

チェックイン

チェックインでは、さり気なーくさり気なーくゲストの情報を引き出そうとされてるのかなーといった若干の探られ感のある対応でした。で、ここで一回ワイが咳払いをした流れから「お風邪を召されてますかー?」という会話の流れになって、「部屋番号○○のポンズ氏、風邪気味」というゲスト情報がチーム内に共有されたんでしょうねw 部屋に着いてから速攻でアイマスクとお茶の差し入れが入りました。お風邪がよくなるようにって。嬉しいですよね、こういう細かなお心遣い。

チェックインからパーソナルな宿泊体験が始まってるんですね。積極的にゲストに関与して尽くさんとする姿勢、さすがはリッツカールトンと思わせてくれるエピソードでした。

アンバサダーベネフィット


今はメンバー特典が改善されたらしいですが、2019年当時のアンバサダー特典は下記の通り。アンバサダー会員だからといって規約上の特典がプラチナ会員より多いということはありません。

20%レストラン割引
75%ボーナスポイント
1,000ポイントのウェルカムギフト
ヒートエクスペリエンスの無料ご招待
午後4時までのレイトチェックアウト
一つ上のランクへ無料客室アップグレード
10%ギフトショップ割引


部屋のアップグレードという部分については、アンバサダーステータスということで優遇頂けたのか、ポイント泊にもかかわらずミレニアスイートをご用意頂きました。ビューバスと東京タワー&スカイツリービューがウリの人気部屋のようです。

部屋:ミレニアスイート


公式サイトから借用した間取り図。

部屋に入ると、いきなり正面に噂のビューバスが姿を現します。

ミレニアスイートは、リッツカールトン東京でビューバスを備えた唯一のルームカテゴリー。タワースイートやカールトンスイートといった上位ランクのスイートには無い魅力があるということで、一部客層から絶大な人気を得ているようです。


バスルームの奥に、手前にベッド、奥にリビングスペースと続く間取りになっています。

ひだり みぎ
流石に高級感あるベッド周り。ベッドの背後から爽やかな光が差し込んでいて、なんか神々しい雰囲気ですw


枕元にはUSBポートもバッチリ。

リビングスペースはコーナースイートならではの圧巻の2面ビュー。モノクロチックな東京の町に真っ赤な東京タワーがよく映えます。

なんかガラスに細工してる?と思えるくらい、東京タワーが近くに見えた。旧ウェスティンナゴヤキャッスルみたいに窓ガラスに工夫が施されてるのだろうか。

ひだり みぎ


デスクからもダイナミックな東京ビューが楽しめます。こういうところで仕事したら、インスピレーションが湧いてくるんだろうなー。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
夜のしっとりとした雰囲気もまた素敵。


浴槽からも煌びやかな東京の夜景が。やっぱここはオッサン一人で泊まっちゃダメだったんだ!

ヒートエクスペリエンス



プールだけでなく、プラチナ会員以上はドライサウナ、スチームサウナ、温水・冷水バスが揃ったヒートエクスペリエンスも無料で利用できます。これは流石はリッツという設備で、他のホテルとはちょっとレベルが違いました。


汗を流した後の冷たいお絞りやジュースもまた最高。極楽浄土か!

食事

お腹が空いたのでホテル内で食事でも…と思ったんですが、一人だとレストラン這いずらい雰囲気だったんで、近くの麺屋で稽古を積むことにしました。自分の中で、六本木=麺屋武蔵 虎嘯なんですよねw

出張ロード明け、いつもの麺道場で胃拡張稽古。ここ、麺1kgまでの増量とスープのお代わりが無料なんですが、無条件に1kgを注文しようとしなくなったあたり肉体的な老いを感じつつ。


麺1kgは入らなくなったけど、麺大だけだと逆に足りないのでエクストラチャーシューをトッピング。これでも結構いっぱいいっぱいなんだから老いって怖い。
ベテランになって技巧派へと投球スタイルを変えてくパワー系ピッチャーみたいに、ワイもそろそろプレースタイルを見直してサラダとかフルーツとか食べ始めるべきキャリアの曲がり角に差し掛かったのかもしれん。

…なんかすみません、今回は全くもってホテルにお金を落とせなくて。もっと特別な機会にまた来ますんで勘弁してください。

【ザ・リッツカールトン東京(Ritz Carlton Tokyo)】

所在地:東京ミッドタウン, 9丁目-7-1 赤坂 港区 東京都 107-6245
電話:+81 3-3423-8000
公式サイト:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/tokyo

宿泊記 リッツカールトン アブダビ グランドカナル

アブダビでのお宿は、アブダビの象徴シェイク・ザイード・グランドモスクの対面に建つリッツカールトン アブダビ グランドカナル(Ritz Carlton Abu Dhabi Grand Canal)。
立地的にはアブダビの中心地からは離れていますが、ドバイ寄りにあるので逆に車でドバイに向かうには便利。次の日の早朝にドバイ国際空港へと向かうことを考えて、こちらのホテルに泊まることにしました。


アブダビの代名詞的存在のシェイクザイードモスクとは目と鼻の先の距離。ドバイ国際空港までは飛ばして飛ばして1時間15分でした。

広大な敷地

…ということで、リッツカールトンの敷地内に侵入します。

国を代表するモスクの正面にあるからか、ホテルのエントランスゲートもどことなくイスラム建築風。ゲートの守衛室前で狛犬のような顔した怖そうな門番が睨みをきかせて仁王立ちしてましたが、ホテルに泊まることを告げると、一瞬で鬼のような表情からくっしゃくしゃの笑顔にw なにこの顔芸w この一瞬の表情の変化がサイコパス的でちょっと怖かったw


ひだり みぎ
全532室、220,000㎡の敷地面積を誇る巨大ホテル。大通りに面したエントランスから600-700mほど歩き、ようやくホテルの本館が見えてきました。暗くて良く味わえませんでしたが、ベネチアンスタイルのリゾートホテルとしてデザインされているようです。ベネチアンな感じかどうかは分かりませんが、荒涼とした周辺環境の中でリッツの敷地内だけ緑と水が豊富で、砂漠のオアシス的ではありました。


上空から見るとこんな感じで、砂漠に切り拓いたオアシスリゾート感が凄い。正面にグランドモスク、背後には運河と風水的には結構良さげな立地。

ちな、日中はこんな感じらしい。しっとりとムーディーな夜と違って爽やかな南欧風の雰囲気で、プライベートビーチまで設けられちゃってます。ビーチって言ってもカナル(運河)のビーチなんで、すぐ300m先には対岸があるのでハイ訪韓はないですが。
ひだり みぎ
参照:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/uae/abu-dhabi
でも、そういうことっすね。カナル繋がりでベネチアンスタイルにしたんすね。なぜ唐突にベネチア!?と不思議に思ってたんですが、やっと繋がりました。


ホテルの本館からエントランス側を眺めるとこんな感じ。グランドモスクが夜闇に妖し気な蒼い光を放っていて、非常にアラビア~ンで幻想的な雰囲気です。

本館・ロビー

ホテル本館の中の雰囲気も、優雅で実に素晴らしい。スタッフも皆様もディズニーランドのキャストばりにフレンドリーで気の利く美男美女ばかりです。

ひだり みぎ

蝋燭の火が揺らめき、絶叫系ソプラノ歌手が情熱的な歌声を響かせる最高のムードの中でチェックイン。


部屋は、ヴィラ型のガーデンスイートにアップグレード頂けたようです。リッツアブダビにはこのガーデンスイートの他、ジュニアスート、ベネチアンビレッジスイート、エグゼクティブスイート、ベネチアンスーペリアスイート、クラブエグゼクティブスイート、ガーデンハウススイート、プランジプールプールヴィラなどなど、多様なタイプのスイートルームが用意されています。独りで泊まるにはヴィラタイプよりモスクビューのエグゼクティブスイートの方が適してそうな気もしますが、果たして…

部屋:ガーデンスイート

チェックアウトの手続きを終え、事前に本館の直ぐ外に手配されていたバギーに乗ってガタガタ道を部屋へと移動。

こちらは朝一で撮った画像ですが、ガーデン付きのヴィラでした。ボッチ泊には勿体ないことこの上なし…

ひだり みぎ
ヴィラの中も高級感があります。調度品の数々に幾何学模様がさりげなーくあしらわれてるあたり、あぁ、アラブ世界のリッツだなぁ、と。


バスローブも首長が使っててもおかしくないクオリティのもの。暑い国なので、モフモフ系よりスベスベツルツルの肌触りの生地の方が良いっすよね。


ひだり みぎ
バスルームもゴールドを基調にしたお上品なアラビアンテイスト。ミラーの淵やランプ、大理石の床の模様がアラブな感じでイケてます。


Asprayのパッケージの柄まで意味深な幾何学模様に見えてきた。


ひだり みぎ
リビングもアラブ人富豪家屋風で、足元ではペルシャ絨毯、頭上ではシャンデリアでがそれぞれ強烈な存在感を出してます。


奥の方がダイニングエリア。独りで一泊するだけなのに、90㎡とアホみたいに広々とした造りです。ホテルの部屋というより家ですからね。


ウェルカムアメニティのキモ甘アラビアンスイーツとフルーツもレターと共にプリセットされてました。雑食で、嫌いな食べ物もあまりない食いしん坊なワイですが、アラブの砂糖菓子的な物だけはマジで無理。アラブ世界では成人の4人に1人が糖尿病患者なんて聞いたことあるけど、そりゃ砂糖の塊みたいなスイーツを好んで食べてたらそうなりますよね。と。


夜はホテルの部屋のように隣人の騒音に悩まされることなく熟睡、翌朝は鳥のさえずりで起床しました。バルコニーからの眺めも荒涼とした砂漠の国とは思えない美しさです。たった一晩しかいられなかったのが本当に悔やまれる。

結局、ホテルのプールやプライベートビーチにも行くことなくチェックアウト。朝一でドバイ国際空港へと向かいました。

さらば、アブダビ!またエティハド航空乗りにきます!

【The Ritz Carlton Abu Dhabi Grand Canal】
公式サイト:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/uae/abu-dhabi
所在地:P.O. Box 91888, Khor Al Maqta’a, Abu Dhabi, United Arab Emirates

砂漠の中の摩天楼 宿泊記 リッツカールトン アルマトイ(Ritz-Carlton Almaty)

キルギスのビシュケクからエアアスタナでカザフスタンのアルマトイへと飛んできたワイ。町の北に位置する空港から町の南の外れにあるリッツカールトンまでの移動をどうするか。


旧ソ連圏の都市で無類の強さを発揮する2GISという交通案内系アプリで調べたら、86番の路線バスで一本みたい。

ただ、86番のバスは空港に乗り入れているというわけではなく、空港近くのバス停までは荷物を抱えて歩くことになる。

空港を出てすぐ目の前にもバス停があるけど、これはスルーして空港の敷地外に出ます。車輛に乗られる裕福な方々は空港利用料なのか駐車代金なのかを支払っていますが、徒歩の場合は無料。歩いて料金所を突破しますw

空港の料金所から5分ほど直進すると、ちょうどナイスタイミングでバス停に停まってる86番の公共バスが見えてきた。

アルマトイの公共バス運賃は一律150テンゲ(≒50円)。ちょい乗りで使っても、空港から1時間以上乗って市内を北から南に大横断しても一律50円。ホテルからはUS$50でのピックアップサービスは如何かとのオファーも頂いていましたが、バスなら100分の1の費用で済んでしまいます。

但し、その分遅い!空港近くを出た牛歩バスは、渋滞にも巻き込まれながらゆっくりゆっくりとソ連により人工的に造り上げられたアルマトイ市内の中心部を横断する。
ひだり みぎ
カザフスタンは1991年に旧ソ連邦から独立した新しい国だが、資源大国で且つ世界最大の内陸国という国土の広さを武器に経済発展が続いている。カザフ自治ソビエト社会主義共和国の首都としてソ連により整備されたアルマトイは、そんなカザフスタン最大の町。国際イベントなんかも積極的に誘致しているし、リッツカールトンやインターコンチネンタルといったグローバルチェーンのホテルも進出してきているので、ホテル選びには困らない。

空港からバスで走ること1時間、地震の発生地帯にあるアルマトイにしては珍しい超高層建築物が前方に見えてきた。どうやらこいつがリッツカールトン アルマトイになるようだ。
ひだり みぎ
ちょw 山と砂漠に囲まれたカザフスタンのリッツカールトンアルマトイ、ガラス張りの超高層ビルでめっちゃモダンですやん。部屋数は145。丸の内あたりに建ってても違和感ない高層ビルの20-30階にリッツカールトンが入居しているらしい。ソ連時代の古いスタイルの建物の多いアルマトイの町にあって、この近代的でアメリカンなビルは本当に威容。

ひだり みぎ
エントランス周りにはギラギラグリルが厳つい漆黒のベンテイガが複数うろうろしてると思ったら、ホテルが入居するビルの一階にベントレーの販売代理店が入ってた。資源国とはいえ一人当たりのGDPがUS$10,000にも満たないカザフスタンですが、ベンテイガとか平気でUS$250,000とかしますからね。このビルの周りだけちょっとおかしいっす。


場所的にはアルマトイの中心地から少し外れたところにあるけれど、ホテルの隣がアルマトイで一番の規模を誇るショッピングモール。ちょこちょこっとした買い物をするのにも困らないです。

ショップリスト:http://www.esentaimall.com/en/stores
高級モールですが、ベントレーの販売代理店だけでなく、KFCやバーガーキングといった庶民的飲食店も入ってますのでご安心ください。

ホテルの館内も高級ショッピングモール並みに立派。流暢な英語を話す爽やかなカザフ人ドアマンにより迎え入れられて、30階のロビーフロアへと移動します。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
ひだり みぎ
カザフ人の遊牧騎馬民族としての民族的プライドを表しているのか、馬に関する芸術品がやたらと多く飾られているのが印象的。遊牧民を定住化させて農耕生活を強制したソ連への当てつけでもあるのかな。

フロント・チェックイン

ロビーフロアは30階。美しすぎるバレーボール選手として一時期メディアに取り上げられていたサビーナ・アルシンベコバ似のカザフ美人と、菅直人を大柄にしたような感じのベテランが丁寧にチェックインの対応にあたってくださいました。
ひだり みぎ
キルギスと同様にカザフスタンでも日本人にしか見えない人が普通に歩いてたりしてびっくりするのだが、なんでもカザフスタン・キルギスではカザフ人・キルギス人と日本人は兄弟説なんかもあるのだとか。当時のモンゴル周辺で遊牧をしていた民のうち、魚を好む者は東の海へ、肉を好む者は西の草原へと別れて行き、前者が後に日本人に、後者がカザフ人・キルギス人になっていった、と。おいおいと突っ込みそうになるが、カザフ版菅直人にチェックインしてもらっていると、日本人の中央アジアルーツ説もあながち誤りではないのかと思えてくるから不思議だった。日本神話の山幸彦と海幸彦の内容にも通ずるところもあるし。

部屋:コーナールーム マウンテンビュー

ひだり みぎ
流石は菅直人似。チェックインは旧ソ連圏の国のホテルとは思えぬしっかりとした対応で感銘を受けたが、やはりリッツカールトンはアップグレードに関しては渋い。アンバサダー会員でも1ランクアップにとどまりました。

それでも、天山山脈ビューの素晴らしい部屋に大満足。

ひだり みぎ
天山山脈の支脈の北麓、標高750m-900mの高地に開けたアルマトイはウィンタースポーツの天国。立派なスキー場やスケートリンクだけでなく、スキージャンプ場やクロスカントリースキー・バイアスロンコンプレックスもあり、2011年の冬季アジア大会や2017年冬季ユニバーシアードなど、冬季競技の国際大会の開催が続いている。


2022年の冬季オリンピックの開催地選考にも立候補し、北京との一騎打ちに敗れたのは記憶に新しいところ。


そんな雪国アルマトイにあってか、スリッパやバスローブはモフモフ感高め。

ひだり みぎ
バスルームの床とタオルも常時ぽかぽかに温められるなど、冬仕様のアメニティ・設備が整っていて感心してしまいます。

ひだり みぎ
リステリンの色までAspreyのパッケージカラーに合わせるあたりにもホテルの強いこだわりを感じる。


そしてこのマッチョなマットレスの存在感!シーツもサラサラで寝心地も良いですし、普通にナイスホテルです。

ひだり みぎ
ライティングやカーテンの開閉もベッドサイドのタッチパネルで操作可能。次の日に泊まった年季の入ったインターコンチネンタルと比べると部屋の快適性は格段に高いっす。やっぱりリッツカールトンとインターコンチネンタルの間には決して超えることのできない壁がありますね。

プラチナ特典・クラブフロア特典

ひだり みぎ
続いてラウンジベネフィットを見てみましょう。ここでも、他国のリッツカールトンに引けを取らないフードプレゼンテーションが楽しめるようです。24時間営業だし、今回の部屋はクラブフロアにありラウンジから徒歩30秒。こんなんラウンジに入り浸ってしまいますやん。

Breakfast: 07:00-11:00
Light Lunch:12:00-14:00
Light Snack:14:00-18:00
Evening Hors d’oeuvres:18:00-20:00
Chocolates and Cordials:20:00-22:00
24/7 Snack:22:00-07:00

クラブラウンジ


ただ、リッツカールトンとはいえここはカザフスタン。Light Snackの時間帯に訪ねてみると、スタッフは木偶の棒のように突っ立ってくっちゃべるだけ。テーブルセッティングもしなければドリンクのオーダーを取って周ることもない。「最低限のサービスで十分」的なソビエトイズムに溢れたラウンジだった。ほぼセルフサービスなので、べったりサービスの嫌いな方には逆に良いかもですが。

ひだり みぎ
利用客は他に1名しかおらず、なんとなくジャカルタを彷彿とさせるタウンビューを楽しみながらまったりできます。

Light Snack:
ひだり みぎ
キャンディ、ナッツ、チップス、フルーツが並んでおりました。軽食は全て市販品を並べただけでしたが、レモネードだけは自家製。これがまた美味かったっす。

Evening Hors d’oeuvres:
ひだり みぎ
ホットミールはビーフシチューとチキンシチューの2種類。遊牧騎馬民族としての生活様式の名残なのか、乳製品がやたらと豊富に取り揃えられていたのが印象的でした。お酒のつまみとデザートが多めというメニュー構成で、ガツガツ食べる感じではないですね。もっと馬刺しとか羊の串焼きとか、肉肉しいメニューが並んでいるかと思ったのですが。


ドリンクはビール・スピリッツ・ワイン。味の良し悪しは別として、なかなかレアなカザフスタンワインも置いてありました。なんか甘ったるい子供用ぶどうジュースのようなデザートワインでしたが。

Chocolates and Cordials:

遅れてやってくるスーパーヒーロー。下げられていったミールの代わりに、チョコレートファウンテンが登場。キモ甘クラブ会員のワイ、これには歓喜。

朝食(07:00-11:00):

ひだり みぎ
イクラやザクロ、フレッシュオレンジジュースあたりは美味しかったが、ミールの選択肢は極めてしょぼい。簡単なチーズ・サラダ・シリアル・フルーツに、ベーコン、ソーセージ、春巻き、キノコ炒めくらいだったかな。ラウンジアクセス付けずに、その分ホテル内のレストランで朝晩食べた方が満足度の高い滞在になるかもしれないっす。

プール・ジム

ひだり みぎ
プールとジムも、すごくこじんまりとした作りなので、他に利用客がいたら気まずくなるっす。

所感

ラウンジの放置プレーに「おっ?」となりましたが、旧ソ連圏では寧ろそれが好まれるのかもしれないと思うと気にもならなくなりました。ロシア人がベタベタな接客をするイメージもできませんし、寧ろ自分のペースで食べ物み出来て、これはこれで良かったのでしょう。
部屋については、今回の中央アジアのスタン諸国巡りをしている中では最高のクオリティで癒されました。繁華街からは離れているのでバリバリに街歩きを楽しむというのには不向きですが、そもそもアルマトイの町自体が観光向けじゃないですからね。静かな環境でゆっくりまったりするにはお勧めできるホテルです。

リッツカールトン アルマトイ(Rizt Carlton Almaty)


Booking.com


所在地:Esentai Tower 77/7 Al Fa, Almaty, 50040, KAZAKHSTAN
電話番号:(7) 727 332 8888


Booking.com

宿泊記 リッツカールトン深セン Ritz Carlton Shenzhen

この日の宿は銀河の彼方の深圳星河麗思卡爾頓(リッツカールトン深セン)。クラブラウンジのサービスが評判のホテルだが、今回はホテルご自慢のラウンジサービスを堪能できる程の滞在時間が確保できなそうだったため、ラウンジアクセス抜きでの予約。少しでも早くリッツスピリッツを味わいたいとホテルへと急ぐ。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
丸の内もびっくりのオフィス街、ギンギラ銀に輝く雨中の深セン福田を歩く。深センと言えば少し前までは製造業とコピー品のイメージしかなかったが、今や紅いシリコンバレーと呼ばれる最先端テクノロジーの聖地へと変貌を遂げた。ワイなんかより若い世代が興したスタートアップが中心となって深センの発展を支えているのだから、これは素直に凄いと思う。


ただ、やっぱりこんなに発展した大都市でも中国は中国で、Four SeasonsがOur Seasonsになってたり。

ひだり みぎ
リッツカールトンも「The」のライトが落ちているが、この国ではそんな細かなことを気にしていては仕方がない。幾らこの街が成長を続けても、神は細部に宿るなんて言葉は絶対に浸透しないと思う。


さて、このリッツカールトン、ロビーは狭くて特別な高級感はないけれど、スタッフの対応はピカ一。足元が濡れたワイが来るのを見るなりドアマンがホテル内のバトラー的スタッフに連絡。直ぐにバトラーが「Welcome to Ritz Carlton!」とタオルを持って笑顔で駆けつけてきた。凄いなこの対応は。ホテルに入った時点では宿泊客とも判断できなかったかと思うのに、ここまでやるかと。


このままフロントまでエスコートされるも、フロントには順番待ちの列が。フロント周りにはシートスペースが無いので、もし宜しければとフロント正面のバーへと案内される。バースタッフには伝えておくので注文も不要、チェックインの列が捌けたらお呼びしますって。


フロント正面にあるバー・CURVへ。

ひだり みぎ

注文する必要は無いと言われたが、またフロントが空いたらこちらから伺いますと伝えてカクテルを一杯。オリジナルカクテルが98元⁺⁺~。

プラチナ特典

一杯やってからフロントにてチェックイン。先ほどのバトラーとのやり取りを見ていたのかバトラーから話が通されていたのか、チェックインをお願いするなり「先ほどは混雑してしまっており、お待たせしてしまうこととなり申し訳ございません」との一言が。ほんとしっかりしたホテルだわ。

ただ、マリオットの会員規約にある通り、プラチナ特典は残念ながら充実しているとは言い難い。
リッツカールトンでのプラチナプレミアアンバサダー会員の特典案内はこちら
・16:00までのレイトチェックアウト
・ウェルカムギフト(1,000ポイント)
・アップグレード(スイートを含む。但しラウンジアクセスは含まれず)
マリオットブランドの一つだけど、別格扱いなのでラウンジアクセスが付かない他、ウェルカムギフトで朝食を選ぶこともできない。それでいてウェルカムギフトのポイントはルネッサンスやシェラトンと同じ1,000ポイントっていのがまた面白い。別格じゃないんかいw

部屋カテゴリー

予約可能な部屋は全9タイプ。今回は最安値の部屋からアップグレード頂きプレミアルームにお通し頂けることに。
[table id=144 /]
フロントにエスコートされるまでのスタッフの対応が素晴らしかったので、次回は是非ともクラブフロアで予約したいと伝えたところ、このようなパッケージオファーをご案内頂いた。

Discover Art and Culture Promotion。ラウンジアクセス付きジュニアスイートでの滞在にArtron Art Centerでの英中ガイドサービスとArtron Art Centerでの500元分のバウチャーがパッケージになったプロモで、一泊2,488元⁺⁺。普通にジュニアスイートを予約するより安いじゃないっすかw

リッツカールト深センでは文化施設なんかとタイアップしたプロモを定期的に開催しているので、またお越しになる際には是非ご連絡下さい、と。うまいなー、営業。



スタイルとしては古臭いながらも、良い香りに包まれた館内。エレベーターの中でお会いしたスタッフもフレンドリーで、気持ち良く部屋へと向かうことができた。

部屋:プレミアルーム

フロアプランはこんな感じ。


入って正面のリビングスペース。セントレジス深センのように100階建ての高層ビルに入っているわけでもなく、最新のホテルという訳でもないけれど、独特の落ち着きが感じられる良質な部屋である。



低層フロアながら窓の外の景色が圧巻。直ぐ足元が交通量の多いオフィス街だけど、部屋の中の静けさはきちんと保たれている。

ひだり みぎ
ミニバー。ソフトドリンク48元~、ビールが58元~。クラブフロアではないので部屋のビールでも…と思ったけど無料のネスプレッソとウェルカムフルーツで済ますことに。


レベルの高いウェルカムフルーツで喉の渇きを癒す。イチゴとかバナナとかグレープとか、手を汚さず簡単に食べれる果物にはついつい手が伸びちゃいますw


チェアの正面にあるテレビの奥がベッドルーム。

ひだり みぎ
仕切りの両面にテレビ。サイドのミラー戸は開閉可能で、中にはバゲージラックが収納されていた。


ツインベッドの寝心地は極々一般的。もう少し包まれる感じが欲しかったかな。枕もマットも少しへたりが来てしまってる印象を受けた。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
バスルームは広々としているし、バスタブのサイズや水温・水圧も合格点。もちろんAspreyのバスアメニティも最高っす。ホテルのアメニティではAspreyが一番かな。二位はインターコンチネンタルのアグラリア。

プール


ひだり みぎ
雨が止んだので屋外プールへ。シリコンバレーのド中心で高層ビルに囲まれた中で非日常を味わえた。排気ガスはヤバそうだったけど。

朝食


翌朝の朝食は、ホテル内にある7軒のダイニングの1つ、2階にある「Flavorz」で。だが、ここでも利用客多数につき順番待ち。ヒルトンのように会員優先レーンも無く、10分程順番待たされることに。


エッグステーションとヌードルコーナーもカオス。どういった職業の人たちなのか想像もできんが、すごく庶民的な中国の方々が主な客層であった。

ひだり みぎ

麺料理は2018年に泊まったホテルの中でもダントツ一番。自分で麺と食材を容器に入れて麺の達人みたいな恰好の料理人に手渡して調理をしてもらうシステムなんだけど、面も具材も調味料も種類が半端無い。麺だけで腹いっぱいいけちゃいます。


これで税サ込216元(≒3,500円)なら満足度は高い。

チェックアウト


フロントはチェックアウト時もやっぱり混んでいて、昨晩と同様バーで待つことに。昼間のバーはラウンジのように解放されていて、氷水で冷やされた水やソフトドリンクが用意されたりと順番待ちの客の為の配慮がなされていた。

しかも、ホテルを出ようとすると、朝にエレベーターホールで一緒だったスタッフと遭遇。わざわざ外までご一緒してくれて、大手を振ってお見送りしてくれた。一人一人の従業員のレベルが高すぎるぞ本当に。

所感

その後、ランチでもこちらのホテルを利用してみたけど、たぶん従業員のレベルは中国一。自分以外の評判もすこぶる良いので、彼・彼女らの実力は本物なのかと思う。次はクラブフロアの予約で再訪しますが、素晴らしい滞在になると確信しています。

また、安くラウンジを使いたいプラチナ会員の方には、隣のブロックにあるシェラトン福田をお勧めします。

リッツカールトンから歩いて5分のことろにあるシェラトン福田。超大箱ホテルだけど、ラウンジサービスは中々のものでした。

リッツカールトン深セン/Ritz Carlton Shenzhen


Booking.com




Booking.com



ホームページ:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/shenzhen/
住所:広東省深圳福田区福田区福華三路116号