この日は土曜日!渋滞まみれ汗まみれローカルフードまみれでくったくたに疲れた泥臭いジャカルタ滞在の最後は評判の良いホテルで出張の疲れとストレスを癒したいと、評判良さげなウェスティンジャカルタ(Westin Jakarta)に泊まってみることに。
ジャカルタのウェスティンはクニンガンのラスナサイド通りに2016年8月にオープンしたばかり。高さ308メートルとインドネシア最高峰のガマタワーの50-69階という高層フロアで運営している高層ホテルマニア垂涎の贅沢なホテルなのである。
客室はガマタワーの中の53階から66階にある全272室。スパ・プール・フィットネスクラブは50階、フロント・レストラン・ラウンジは51-52階に位置し、いずれの施設からもジャカルタの街を一望できる。ラッフルズタワー(252メートル)も高かったけど、ガマタワーは遥かに高い300メートル越えで見上げると首が痛くなるレベル。
ホテルエントランスで金属探知検査を受けてから高速エレベーターで52階のロビーフロアへと垂直移動。金属探知検査というと物々しい感じもするが、保安検査員は朝早くても夜遅くともラテン系的なノリで明るく接してくれて堅苦しい雰囲気は皆無だった。
250メートル超の高度からジャカルタの街を360℃見渡せる圧巻のロビーフロア。なんたって現時点でインドネシア最高峰の建物なんで見渡す限り視界を遮るものは一切なく、まるでジャカルタ上空に浮遊する天空城のような感覚を楽しめる。
ロビーフロアから見下ろせる51階のオールデイダイニングのSeasonal Tastesがモザイクタイルで優雅だな~と思ったら、窓の外が思いっきり墓地になってて思いっきりワロタ。稲川淳二もびっくりのスピリチュアル系墓地ビューレストランw。こっち側に面した墓地ビュールームだけは絶対イヤだわー。
チェックイン時にフロントマネージャーがわざわざバックヤードから出てきて手厚い挨拶攻めを受けるなど、謎の厚遇を受けてから客室へ。チェックイン時に部屋の説明が無かったのでアプリで予約内容を確認したところ、「リニューアルルーム」との記載があったが、昨年に完成したばかりのビルでリニューアルルームって一体なにをどのようにリニューアルしたんだ??
部屋
ゲストルームは13のスイートを含む全272室。カテゴリーは最安値のウェスティンルーム(46~48㎡、163部屋)・プレミアムルーム(56-59㎡、38部屋)・ウェスティンクラブルーム(46-48㎡、19部屋)・リニューアルルーム(68㎡、23部屋)・エグゼクティブスイート(92-94㎡、11部屋)・ウェスティンスイート(166㎡、1部屋)・プレジデンシャルスイート(270㎡、1部屋)と7タイプあるが、半数以上が最安値のウェスティンルームの為にアップグレードには渋そう。自分はスイートとか要らないのでとにかく墓地ビューだけは勘弁してくれとお願いしておいた。
アプリの部屋説明ではリニューアルルームはコーナールームとの説明書きがあったが、フロアマップを見たら全然コーナーじゃない。
落ち着いた色調のファブリックを纏った家具が揃う。オープンして日が浅いだけあってファーニチャー類はピチピチで張りのあるコンディションのままである。
ベッドボード上のペインティングやカーペットの花柄が落ち着き有る空間を演出。シャープでクールな印象のシェラトンジャカルタに対してウェスティンは落ち着き有る色彩や丸みあるフォルムの家具を多用したりと、どこか柔らかく優しい印象だ。
期待していた部屋からの眺めは空が靄っちゃってて魅力半減。せっかく墓地とは反対側のダイナミックな展望が楽しめるであろう部屋を取ったのに、スディルマンの高層ビル群が霞んでしまってる。
クローゼット。おいおいアイロンないぞー困ったぞーって探し回った末、セーフティボックス脇の隠れ引き戸の中に発見。
スタイリッシュな水周り。バスタブが大きくてやったりと入浴を楽しむことができる。
ミニバーはウェスティンクラスにしたら随分と寂しい内容。どうせ高いから手は付けないんですけど。
SPGプラチナ会員向けウェルカムフルーツ。個人的にブドウはポイント高い。ナイフ入れたり皮剥く必要が無く気楽に食べられるんでw
エグゼクティブラウンジ
イブニングカクテルのサービスを満喫すべくお腹を空かせて65階へ。がっつり食べ漁ってきますよ!
イブニングカクテル
ほお。品数は多くないものの、一点一点の料理のレベルが高い!特にサラダが充実。生野菜を洗って出すだけでなく、特製ドレッシングに絡めた海鮮サラダや海藻サラダなどがお洒落に盛られて供されている。あとはプルコギだな。柔らかお肉をあっつあつの状態で食べさせてくれた。
朝食
朝食はラウンジではなく51階のSeasonal Tastesで。ウェスティンに泊まる場合は生絞りフルーツ・野菜ジュースやスムージーをガブ飲みできる朝食会場で朝御飯を取るのがマイルールなのである。
定番のブレックファーストメニューだけでなく、インドやアジア料理も豊富。
充実のローカルフード。ムルタバなんかもオーダー制で焼き立てを食べさせて頂ける。
レモン・生姜・セロリ・バナナ・青菜・キャロット等々のフレッシュジュースとミューズリーの鉄板焼きがお勧め。他にもヌードルバーやエッグステーションもあるし、ここまでライブキッチンが充実したホテルの朝食会場も珍しいし、各スタッフが活き活きとプライドを持って調理されている姿に感銘を受けた。ここのスタッフ、シェラトンに負けじとレベル高いわ。
周辺環境
Plaza Festival、Mall Kota Kasablanka、Kuningan City Mall、Mal Ambassador、Lotte Shepping Avenue、ITC Kuningan等々、ホテル周辺には多数のモールがある。
異臭漂わすヘドロの川、穴トラップ(歩きスマホに注意!)、集団墓地といった数々の難所を越え、ラウンジスタッフお勧めのカサブランカモールへと歩いて向かう。
ジャカルタにあるカサブランカのリトルトーキョーという、自分が今どこにいるのか良く分からなくなるフードコートを発見。
こちらは興味を惹かれる「飛んで芸者ロール」。こういったネタ的な寿司屋もあるけれど、モールカサブランカは基本的には清潔で現代的なモールだった。
もっとローカルローカルしたモールがお好みの場合はITC Kuninganへ。
海賊版DVDやコピー物のブランド腕時計なんかがところ狭しとならんでる他、バンコクのMBKのような小さな家電や携帯屋が集積したフロアもある。
所感
シェラトンジャカルタと同様にラウンジスタッフのレベルが高いホテルであり、SPGプラチナなホテラーの皆様にもご満足頂けるでしょう。特に朝食と部屋からの眺めについてはウェスティンに分があるかな。あとは立地と部屋の好み次第。自分は部屋がクールなシェラトン派なので、朝食レベルに妥協してでも次はシェラトンかな。
【ウェスティンジャカルタ(Westin Jakarta)】
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住所:Jl. H.R. Rasuna Said Kav.C-22 A Kuningan Jakarta Selatan, DKI Jakarta 12940
電話:+62 21 27887788
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コメント
あおてん様
アドバイスありがとうございます!
あおてんさんのコーナールーム宿泊記を拝見し、私が泊まった部屋との差に愕然としました。無知とは恐ろしいもので、情報を知ってる知ってないで部屋の快適度が全然異なったものになりますね。
それにしても、あおてんさんの観察力と情報量には毎度毎度驚かされます。さすが、ホテルに住まわれてるだけありますよね笑