気紛れCZ週末修行でやって来た中国湖南省の省都・長沙。日本での知名度はイマイチだが、湖北省の武漢に次ぐ華中エリア第二の工業都市でバリバリの都会である。三菱自動車とかフィアットとかボッシュとか、特に自動車産業が頑張ってる印象。そういや三一重工も長沙本社だったな。中国内需向けの生産基地としての魅力だけでなく、内陸なんだけど長江を使って船でも宴会の広州や上海までも1日-2日で物が運べる物流面の利便性の高さが良いらしい。
ちょうど地図で見たら中国西南の成都・華東の上海・華南の広州の中間地点にある事が分かる。今まで生産業と言えば委託加工生産で発展した広東省ばかりに注目が集まっていたが、特に労働集約型産業に於いては既に隣接する湖南省や湖北省までサプライチェーンが延伸してきてる。
当記事アップ時点ではSPG系列ホテルはシェラトン長沙、梅溪湖ラグジュアリーコレクションホテル、セントレジス長沙の三箇所だが、2017年末にオープンを控えるフォーポイントを皮切りに開業ラッシュが続き、2019年にはメリディアン、W、ウェスティンといった高級ブランドが長沙のSPGリストに加わることになる。
さて、今回は最も観光と買い物に便利そうな立地にあるシェラトン(長沙運達喜来登酒店)にお泊りすることに。税込で約12,000円。カテ3でポイントだと7,000スターポイントも消費してしまうんで今回は有償最安値レートで。
いかにも中国内陸部都市圏にあるシェラトンといった感じの少ーし古い高層ホテル。
空港からは西に30キロ程の距離。なんてことのない距離なのだが、自分が移動した際には地下鉄工事かなんかの影響で渋滞に巻き込まれて1時間超かかった。空港から世界初の中国産リニアモーター・長沙磁浮快線で市内まで出てから地下鉄で乗り換えて移動すれば良かったか。
エントランスにポーターやドアマンはおらず、誰にも声をかけられることなくフロントデスクへ。チェックインスタッフも素人の寄せ集めといった感じだし、対応がぶっきら棒そのものでシェラトンらしい温もりを感じないままチェックイン完了。ただ、こんな塩ホテルでも流石に中国の高級ホテルの代名詞・シェラトンだけあって館内の造りだけは煌びやかで立派である。
外資企業出張者の城になってるのか日本人の他にドイツ人集団もロビーでみかけた。こんな内陸の地も国際的に開かれた都市として発展してきている。
ロビーバーもバーテンダーが可愛く重厚で立派だけど、アホみたいにドリンク価格が高かったので今回はスルー。
一階エレベーターホールの奥はシェラトンのオーナーが経営するショッピングモールに直結となっている。バーバリーやボス何かが入っててハイソなモールだったわ。
部屋
全345室。スーペリア(35㎡)・デラックス(35㎡)・デラックススイート(55-75㎡)・エグゼクティブデラックススイート(66-85㎡)という平凡な構成。デラックスは高層シティビューという点に於いてスーペリアと差別化されていて、SPGプラチナだとこのデラックスにラウンジアクセスを付けたエグゼクティブデラックスという部屋カテゴリーがあてがわれる場合が多いようだ。
ということで今回の小生の滞在でも用意されていたのはエグゼクティブデラックス。典型的な中国地方都市のシェラトンといった内装の渋味ある部屋である。
枕がくたびれてて薄すぎるし、なんか全体的に年季が入っている印象。チェックアウト時に聞いたら今年で開業10周年なんだと。古すぎるって訳ではないけど…
窓の外はやっぱり大気汚染の関係で霞んでしまってる。PM2.5指数も高めだもんなー。
朝なんて特に毒霧がヤバくて窓開けてチビったわw。
典型的な内陸性気候で夏は福州市、重慶市、杭州市、南昌市と並んで“中国五大かまど”と表現される程暑く、この日も気温は40℃超。目当てだった湖南省博物館もクローズだったし、毒霧対策のガスマスクも持ってないwこの日の観光は止めだ止め!
ウェルカムフルーツはどれも貧相で、お世辞にも新鮮そうには見受けられん。
バスルームどこやねん!と思ったら窓の脇のこんな狭い隙間にドアがあった。
水周りは綺麗だし、バスタブとシャワーブースも独立してる。タオル類はやっぱり使い古された感があるけれど、まぁ及第点かな。
エグゼクティブラウンジ
ラウンジは31階。ラウンジスタッフは礼儀正しいしフレンドリーだしと、ここでシェラトンの面目躍如が果たされた。
イブニングカクテル
ただ、イブニングカクテルの内容は貧相。デザートは充実してたけど、ホットミールがチキン・サモサ(冷凍)・串物(冷凍)・蒸し饅頭(冷凍)というのは弱すぎて悲しくなる。しかも、サラダ類とデザートは在庫が切れたのか途中から補充しなくなったし…
ドリンク。ホットミールがしょぼかったので、部屋に戻って中国八大料理である湖南料理の代表格・酸豆角肉泥(いんげんの漬物と豚ひき炒め)と臭豆腐の出前をヤケ食いだ!
朝食
朝食は一階のFeastで。レストランに入る前に外の様子を見てきたけど、やはり毒霧がヤバかった。
中国大陸のシェラトンスタンダードな朝食で、木耳や餃子なんかも供される。特筆すべきは麵料理のレベルの高さくらいかな。もっちり麺に魯肉と味付けタマゴとマッチングする濃厚スープが美味かった。
所感
日本人出張者に人気のホテルだけあって、ハード面は無難。典型的な中国内地の歴史あるシェラトンといった感じだった。これでSPGカテゴリー2だったら助かるんだけどなー。
【シェラトン長沙(長沙運達喜来登酒店)】
Booking.com
公式サイト:こちら
住所:湖南省長沙市芙蓉中路一段478号運達国際広場
電話:+86-731-84888888
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