さぁさぁ、引き続き飛んでいきますよ。HKG-SINのSQファースト、SIN-DXBのSQファーストと続き、今回はお待ちかねのターキッシュビジネス!2016年に航空会社業界のオスカーことスカイトラックスの「ベストビジネスクラスケータリング賞」を受賞したりと気合の入った機内食を出すことで有名なTKですから、胃袋のワクワクドキドキが止まりません!
しかもDXB-IST、IST-BCNとターキッシュ2連発ですからね。こちらの胃袋にも相当に気合を入れて臨まねばいけません。
フードファイトの会場となる本日の機材は、朝日を背に雰囲気たっぷりのTK B777-300ER(B77W)。神々しくすら思えてきます。聖戦フードファイト、いざ臨まん!
そう気合い入れて搭乗してみると、いきなり出鼻をくじかれたというか…ターキッシュは長距離路線用大型機でもスタッガードのシートじゃなんすね。今回のB773ERは2-3-2、次に乗ったA333も2-2-2のアブレストでした。経営資源はシートの開発ではなく機内食に全振りじゃ!というケータリング寄りの経営方針の表れでしょうか。
ISTのラウンジもそうでしたが、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)のケータリングってすっごい力入れてるのが伝わってくるんですよ。国際的にも評価されていて、ケータリングとダイニング部門には常に国際ランキング上位に名を連ねてますからね。
*2014年にトルコ航空からターキッシュエアラインズに名称変更しています。
経営陣がグルメか大食漢なのか、それとも中国・フランスと並ぶ世界三大料理国家としてのプライドなのか…。
この日はド満席で真ん中席オンリー。日本だとゴールデンウィークだけど、日本以外は普通の平日なのに…。当然両側を固められて、プライバシー性は皆無。TKってソロのビジネスクラス利用客は少ないのかな?大型機で2-3-2のアブレストなんて、ここしばらく見てなかったすよ…。横に7席も詰め込んでるわけですから、シート幅も前時代的シート並みの狭さですし。
横幅が狭いぶんをカバーするためか、ピッチは78インチ(198.12センチ)と異常に広く設定されてます。アップライトボジションからだと思いっきり前屈してもモニターに手が届きませんし、足の方もぎりぎりオットマンに届くかどうかというくらいw 足長モデル体型ニキ向けシート?短足短手デブで横にワイドなワイには使い勝手が良くないですねw
ただ、これだけ前方が広々としているということもあり、真ん中席でも通路への脱出は比較的容易ではありました。
こんな感じ。隣がフルフラットで爆睡してても、隣の人を起こさず容易に足越えできます。いくら生理現象とはいえ、自分がトイレに行くのに隣の人の睡眠を妨げたくないですからね。スタッガードタイプと違って、リクライニング時の足元スペースは広くて助かります。
シート周りの設備とかはやっぱりやや旧タイプ。リクライニング角度は177度と、まぁフルフラットと言えるくらいには倒れます。
機体的には古めだけどwifiも飛んでるし、ビジネスクラスだと1GBまで無料で使わせて頂けます。エコノミークラスだと1時間9.99ドル、または24 時間29.99ドル。Miles&SmilesのElite/Elite Plus会員は400MBまで、Miles&SmilesのClassic/Classic Plus会員は10MBまで無料で使えるそうです。
参照:https://www.turkishairlines.com/ja-jp/flights/fly-different/inflight-connectivity/
ヘッドフォンも古くて、旧式フィリップス製。性能的にもイマサンですが、イヤーピースも結構くたびれちゃってました。
ポーチもちょっと残念で、目の覚めるようなスカイブルーのInstitut Kariteというブランドの物。昔のジャガーとかベントレーの物の方が良かったな。
ここまでは良いことなしのターキッシュですが、ここから挽回していきます。
先ずはウェルカムドリンクのホームメイドレモネード。レモンとミントの葉も入っててフレッシュ爽やかな一杯で、早朝のフライトでしたけど一気にシュッとした気分にさせてくれました。これは機内食も楽しみになってきましたね!
機内食のメニューを見ても、トルコの食材が積極的に用いられてることが知れてテンション上がります。
Freshly Squeezed Orange Juice
Fresh Fruit Salad
Today’s Special:
・Comb Honey from Erzincan
・Trabzon Countryside Butter
・Marinated Cracked Olibes from Hatay
・Sundried Tomato SpreadMaian Dish:
・Turkish Style Chrrse Pastry
・”Kasar” Chrrse OmeletteRegional Turkish Cheese
Pastry
今日のドスコイ修行はトルコ飯のコース。ごっつぁんです! pic.twitter.com/89OEJqgM9N
— ポンズ (@Worldtravelog) April 29, 2019
フライトは定刻通りにドバイを出発。アラビア湾に突き出たカタールに差し掛かったあたりで安定飛行に入り、早速フライングシェフによる配膳が始まりました。
トルコ産のチーズ、トルコ産の蜂蜜、トルコ産のオリーブ、トルコ産のバター、トルコ産ベーグル。いけるやんターキッシュ!流石は世界三大料理を誇る国のフラッグシップキャリアやで!
この日はド満席だけあってサービスの展開は若干遅め。アラビア湾を抜けイラク上空に入ったあたりでメインの配給が始まりました。
そして運ばれてきたのはフライングシェフの情熱が詰まった渾身の一品、トルコ風チーズペストリー。外はサクサク、中はモチモチフワフワな新食感チーズミルフィーユみたいな感じで、これはかなり美味しかった。特に高級な食材を使ってるというわけでもないので、限られた予算の中でアイディアひねり出してきたんでしょうね。スカイトラックスケータリング部門の上位常連の実力、伊達じゃなかったっす。
食後のホットドリンクはシェフ自らオーダーテイクしながら、「お料理はどうでしたか?」と顧客からのフィードバックを吸い上げる。フライングシェフがプレートの上げ下げに忙殺されてる姿を見ていると、ただのシェフコスプレした客室乗務員のように思えてもきますが、ちゃんとシェフとしての責務も果たしてます。
シェフへの賛辞を贈り、食後はコーヒーを飲みながらまったりと機内エンタメを楽しむことに。
お勧めはInvest on Boardというプログラム。気鋭のスタートアップ起業家たちが事業内容に関するプレゼンを行うというプログラムなんですが、玉石混交のマネ虎とは異なって、ある程度軌道に乗った事業のブレークスルーを果たすために賛同するエンジェルを広く募るといった趣旨の案件が殆どだったので、「あー、こういうビジネスアイディアが成功するのなー」的な楽しみ方ができて面白かったです。JALとかでもやってくれないかな、このプロジェクト。
他社の大型機と違って個室感やプライバシーは全くないシートは残念でしたが、機内食は噂に違わぬクオリティでしたし、胃袋的にはしっかりと楽しむことができたフライトでした。短所のシートを改善するのではなく、とことんケータリングに経営資源を全振りして長所を伸ばしていこうとするスタイル、これはこれでワイは好きですよw
次のイスタンブール⇒バルセロナも楽しみです!
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