搭乗記 格安航空会社Volotea B717 ナポリ→パレルモ

ポンペイとナポリでの観光を終え、お次は地中海に浮かぶシチリア島のパレルモへと向かいます。

移動距離わずか200マイルのイタリア国内移動で、飛行機で50分の短距離区間。10時間かけてフェリーで移動するオプションもあったのですが、今回は時間の都合上、飛行機で移動することにしました。

この短距離区間を直行便で飛ばしてるのはイージージェットライアンエアボロテアというヨーロッパのLCC3社。この中からフライトの時間帯的に都合の良かったボロテア便を利用することにしました。

ボロテアは2011年設立で保有機材26機の新興LCC。ライアンエアーやイージージェットと比べてあまり馴染みがないのは、メジャー路線ではあまり飛んでいないからでしょうか。どちらかというと地中海の離島など大手が飛ばさないニッチ路線を中心に、需要を見ながらフレキシブルに運航計画をやりくりしているみたいです。

有料会員プログラム Megavolotea

早速航空券を手配しようとすると、有料会員プログラム“Megavolotea”のトライアルをオファーされました。

年間59.99ユーロの有料会員サービスが今なら15日間無料という内容らしい。

会員特典のキャッチはこんな感じ。
・機内持ち込み荷物10kgまで無料
・航空券10ユーロ割引。座席指定、荷物、優先搭乗など最大25%オフ。
・無料での予約変更無制限。
・適用可能人数:4人まで
・誕生日に20ユーロ分のクレジットオファー(会員本人のみ)

航空券価格の割引と誕生日プレゼントだけで考えるとフライト4本で元が取れる計算。家族で利用する場合やマイナー路線を年中飛び回るヘビーユーザーには良さそうですが、極東からの単発旅行者にはメリットは無さそうです。

フライトを確定しようとすると今度はMegaboloteaと合わせてお得なコンボプランを推してきます。
座席指定したり荷物を預ける場合だったら単発旅行者でもメリットありそうに見えてきますが、悩んだ末にここはスルー。

Megaboloteaの無料トライアルに加入して発券後すぐに解約すればノーダメージで特典だけ享受できそうなんですが、解約が面倒くさそうなんで…

荷物ルール

平会員の場合、持ち込める手荷物は座席下に収納できるハンドバッグ1個のみ。
Megavoloteaと更に上級のMegavolotea Plus(年会費99.99ユーロ)会員だと、ハンドバックに加えて10kgまでの荷物の持ち込みが無料になるそうです。

持ち込みがハンドバッグ1個は厳しいっすね…運賃もバスの価格帯ですし、もう完全にバス感覚ですね…。

手荷物の制限を超えた場合は預入れになるわけですが、当日に空港で預け入れをお願いした場合の料金は65ユーロ。事前にオンラインで申請をしていれば20kgまで9ユーロ~。
自分は50ℓのバックパックを一つ抱えていたので、事前に10kgの預け入れ権を購入。料金は区間によって異なるのか、9ユーロではなく14ユーロかかりました。

VOLOTEA | The Whats, Wheres, Whens and Hows of flying your baggage with Volotea

搭乗手続き

チェックインカウンターでは手荷物のサイズを測る為の枠があって、その枠内に収まりきらない荷物は強制的に預入れ荷物に回されるみたいです。ここで事前に預入れ料金を払っていなければ65ユーロの費用が発生するので注意が必要。

ルールにルーズなイメージのあったイタリア人ですが、ここでは謎に厳格な対応をみせていて、何人か荷物が預入れ送りにされて涙目で天を仰いでましたw 女学生のスカートの丈の長さを測る校則違反絶許教師かよw

なんだか10kgの持ち込み荷物が無料になるMegavoloteaがお得に思えてきますねw
あと、空港で搭乗券を発行してもらうのにも35ユーロかかるようになったとか。LCCなんで色んなところで課金イベントが発生する罠が仕組まれてますw 無駄な追加料金を回避する為にも、事前にオンラインチェックインを済ませた上でスマホ上に搭乗券を出力させておきましょう。

座席指定

LCCなんで座席指定ももちろん有料で、最前列が21ユーロ、2-5列目が16ユーロ、6-11列目が12ユーロ、非常口座席が16ユーロといった価格設定になってました。7列目以降でも座席指定する場合は11ユーロかかるので、全く指定しないで座席ガチャに賭けるか、6列目窓側席あたりが狙い目になりそうです。

機内食

基本運賃に機内食は含まれていませんが、アプリで事前注文可能。ビール5ユーロ、パスタなどホットミールは8.5ユーロ~でした。

メニューはこちらから:VOLOTEA | Onboard menu

搭乗 B717

機材はA319-100とB717-200の二択だったのが、今は後者が引退して代わりにA320-200が採用されました。まぁ小型機オンリーで当たり外れもありませんので、機材ガチャのワクワク感はありません。

ただ、日本では飛んでないB717に乗れるということで気持ちが昂ってきました。エンジンが胴体最後尾に備わってるのって珍しいですよね。おかげで機体の真ん中寄りの席でもエンジンに遮られることなく外の景色を楽しむことができそうです。

機内はどの機材でも3×3のアブレストでオールエコノミー。シートが薄く硬く狭いのはLCCとして当たり前。更には安全のしおりも冊子ではなくシートの裏面にシールで貼られるなど、コストカットの為の涙ぐましい企業努力をシート周りのあちらこちらで確認することができます。

シートポケットもありません。まぁ基本的に短距離路線オンリーの航空会社ですし、運賃30ユーロ~でFlixbusより安かったりしますからね…

搭乗が終わると、「シニョーリ エ シニョーレ…」と苦みのあるエスプレッソより渋い声の機長アナウンスが入り、ほどなくして離陸。

まぁ乗ってしまえば特に座席周りの狭さも気になることなく、上昇したと思ったら直ぐに降下開始。あっという間に渋味ボイスの機長アナウンスと共にパレルモに着きました。

コスト

運賃:33ユーロ
座席指定:12ユーロ
預入れ荷物:14ユーロ
合計:59ユーロ。

仮にMegaboloteaに入会した場合…
運賃:23ユーロ(10ユーロoff)
座席指定:9ユーロ(25%off)
預入れ荷物:0ユーロ(10kgのバックパックを機内持ち込み)

合計32ユーロと27ユーロも安くなる計算でした。解約も今見たら意外と簡単そうでしたし、姑息だけど発券時だけ無料トライアルで入会しても良かったかもしれませんね。

※LCCの料金体系はちょくちょく見直しが入りますので、発券前に必ずVoloteaの公式ホームページをご確認ください。

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