JL750 ホーチミン⇒成田 787-8 シェルフラットネオ

ホーチミンからの戻りはJL750。事前に座席をカンニングした際に「この予約はJALホームページではお取扱いできません。詳細は予約元にご確認下さい。」と異常なメッセージが表示されていたので内心サプライズインボラを期待して空港に向かうと…。

出てきた搭乗券はY表示で係員も座席変更について言及しなかったが、搭乗券の座席番号を見ると一ケタ番号の9A。エコ民に対するビジネスクラスの解放キター。C席の価値は座席の居住性がデカいんで、インボラでなくともC席を開放して頂けるだけで十分にありがたい。ありがとうございやす。

座席は9Aとはいえ搭乗券にはデカデカとYの文字が書かれている為に荷物検査の優先レーンは使えず、鈍行レーンで40分かけて出発ロビーへ。その後、当時JALの指定ラウンジだったROSE Loungeへと直行する。

改装オープンして間もないローズラウンジだが、2016年5月時点でJALの指定ラウンジはApricot Loungeに変更されている。食事はローズと大差ないけど、アプリコットは出国審査場を抜けた先にあるので場所的に使い勝手が良い。


ラウンジではレトロなデザインの7upだけ頂きゲートへと移動。

本日の機材は往路と同じく787の旧仕様。突然のシップチェンジが殆ど無いこともJAL便利用時のドキドキ感が無い一因かな。良く言えば「安定して計算しやすい」、悪く言えば「単調で驚き無し」。これは機材だけでなく機内サービスにも言え、JALにはCXで遭うようなトンデモCAさんなどは存在せず、全てがマニュアル対応で安定してるけどサプライズは皆無。月に何度も乗っているとマンネリます。

搭乗開始時刻数分前、搭乗開始のアナウンスが始まるとスーツを装備した企業戦士の皆様どっと立ち上がり、プライオリティレーンにはあっという間にJGC様の大名行列が。


公式サイトのシートマップに拠ると、シェルフラットネオの座席配置は2×2×2が7列で系42席。1-3列目がドアの左手Aコンで、7-10列目はBコンになるのだが、Bコンは私を含め殆どがC席開放の恩恵を受けたエコ客で、マジモンのC客はAコンに隔離されてるようだった。何故判るか?ビジネスクラスの解放の場合は機内食はエコ仕様なんで、配膳される機内食を見ればマジモン組と解放組の見分けがつくのである。

こちらが「2009年グッドデザイン賞」を受賞したシェルフラットネオ。受賞年を見るだけで一世代前のタイプのシートプロダクトだと判る。

シートピッチ 147cm・シート幅55cmで、リクライニング角度170°のライフラットシート。前モデルのシェルフラットシートよりはフットレストの上がりが良いのでフラット時の寝心地は改善されている。


シェルタイプなんで後ろの人に配慮せずにガンガンとシートを倒すことができる。


シート前方には収納ポケットの他に大きめのマガジンラック、ペットボトルホルダーがあったり、センターコンソールにも浅めのポケットがあったりと、収納スペースは豊富。


ただ、収納ポケットは余りストレッチが効かないので収納力は低く、分厚めの物は入らない。

ひだり みぎ
座席の内側には小さな収納スペースとエンタメ・照明操作用のリモコンが、外側には座席コントローラーがある。アップライトポジション・リラックスポジション・ベッドポジションはワンタッチで設定可能。

ひだり みぎ
この座席間のパーティションもアップライトポジションの時は効果が薄いけど、シートを倒したら隣の人の存在は然程気にならない。

この日のフライトもパッと見9割程度と中々の埋まり具合だったけど、遅れて搭乗してくる変な輩もいずに安定のオンタイム出発。

さらばサイゴン。

ひだり みぎ
後は外を眺めてまったりと外を眺めて過ごす。

ひだり みぎ
ボタン1つで透過光量を5段階に電動調整できる電子カーテンは嬉しい機能。ただ、シェルフラットネオの窓際だと通路へのフリーアクセスが無いのが悲しいところ。通路側の隣人がシートをフラット化したら窓際に軟禁されますからね。


こちらは航空機用電子カーテンのメーカーより借用した電子シェードの簡単な構造図。自動車の防眩ルームミラーに使われてる仕組みの応用かな。電圧を与えると透過率が変わる特性を持ったジェル状のクロミック材料を電極付きの導電板で挟むだけという意外にシンプルな構造で出来ている。ジェルに電圧を加えるとジェルが電気化学反応で暗転し、電荷を取り除くと元の透明な状態に戻る、と。


電子シェード越しに雲海を眺めていると、西沙諸島に差し掛かるところでドリンクサービスが始まった。ビジネスクラスの解放だと機内食だけでなくドリンクもエコ仕様だし、ドライ納豆も配られないようだ。


ちょっと居眠りして目覚めたらこのようなメモが。


小生が目覚めたことに気付いたCAの方がすかさず機内食を勧めてくれ、即配膳。インボラではないとはいえ座席はC席なので、ここらへんの対応は大変スピーディー。

食後にはボトル水が配布され、後は夕暮れのように徐々に機内の照明が落ちていく。

その後、追い風に乗った飛行機は順調に飛行を続けたようで、着陸予定時刻の20分も前に成田着。機長アナウンスにも気付かずに熟睡してたわ。疲れてたんでC席の解放は本当に助かった。


今回はエコ席が満席という感じではなかったけど、何でビジネスクラスが開放されたんだろうな。10万マイル到達とか100搭乗目とかの記念フライトという訳でもないし、そもそも自分以外にもかなりの数の乗客がC席開放の御恵みを頂いていたみたいだし…。

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