この日は、2018年9月にさりげなくオープンしてた中国珠海のセントレジスに泊まってみることに。
珠海は同じく広東省の深センや広州なんかと比べる馴染みの薄い場所ですが、マカオの直ぐお隣に位置する中国広東省の都市です。地図で見たらセントレジスからマカオタワーまでも直線距離でほんの1km程しか離れてないくらい隣接しています。
…って!!?地図見たらセントレジス、マカオに近づぎて水没してる!
位置的には合ってるはずなんだけど、埋立地で埋め立て前の情報なのか海底にあるような表示となってしまってる。グーグル先生は中国事情に疎いので、グーグルマップの情報は余り参考になりません。中国では百度地図百度地図百度地図を使われることをお勧めします。
昨年9月開業のセントレジス珠海、エレベーターホールからして迫力凄い。ちなこちら一泊込込2万円、ここから直線距離で5kmしか離れてない御マカオのレジスは本日8万円〜だった pic.twitter.com/Jx9g3qdKTw
— ポンズ (@Worldtravelog) March 9, 2019
ということでセントレジス珠海へ。マカオのセントレジスと比べると遥かに安いレートで泊まることができました。
グーグル先生の地図だと水中に沈んだはずの失われた銀湾路は問題なく陸地上に存在していました。手前のうねうねとくねった出来の悪い博物館みたいな建物がシェラトン、奥に見える細長い高層ビルがセントレジスとマリオット系列ホテルが並んでます。
せっかくなのでシェラトンの中を覗いてみたところ、ロビーにがっつりした寺院が入ってて口に含んでた緑茶を吹いた。なんでロビーに寺が入ってんだw
二年前、上海で屋上に寺院があるホテルを見て驚愕した記憶が蘇る。まさかのルーフトップテンプル。あれから二年、ロビーに寺院がすっぽりと入るホテルが現れるとは。次なる進化形態は建物自体がそのまんま寺院という、僧房スタイルのデザインホテルだな。
寺院で願をかけてからセントレジスへ。
やはりエントランスからしてシェラトンとは一味も二味も違う高級感を漂わすセントレジス。寺が無いぶんスピリチュアリティには欠けるけど、やっぱりセントレジスのエレガンスさは他のブランドには真似できません。
ロビーフロアは41階。入館時に一階のドアマンにさり気なく名前を聞かれ、41階でエレベーターを降りるとフロントスタッフが「ウェルカム、ミスターポンズ」と温かい笑顔で迎えてくれる。
チェックインも優雅に座りながら。着席するなりキンキンに冷えたおしぼりと上品なジャスミンティーが運ばれてくるなど、スムーズなチェックインは流石セントレジス。
ラウンジやイブニングカクテルのサービスは“現時点では”無いとのこと。プラチナのウェルカムギフトは1,000ポイントor朝食だったので朝食を選択しました。
エレベーターホールもレジスらしいエレガントな設えで、部屋に入る前からテンションが高まります。
部屋:セントレジススイート
シェラトンでの願掛けが効いたのか、部屋はセントレジススイートへとアップグレード頂けました。ドアを開けて正面に広がるリビングルームからして気品がヤバいっす。どこの貴族様のお部屋っすか。
テレビはまさかのバング&オルフセンBeoVision Avant 4K TV。スイッチをオンにしたらテレビのモニターがせりあがって下からスピーカーが現れるという…
B&Oでもちょっと前のモデルではありますけど、それでも金かかってますわ。
なんかもう一々豪華すぎる。貴族階級が優雅な生活を営む場所っす。
オーストリッチの卵?違うよね。素養の無い庶民には理解できないアートの数々が何気なく飾られてます。
コーヒーカップも一味違う。薄すぎて触ったら割れやしないかと心配でカップに触れら寝ない小市民。
くっそ広々とした部屋みたいなウォークインクローゼット。そして、驚くなかれ、リネンともふもふスリッパはFRETTE製。フレッテのスリッパとか初めてみたし。
よく見たらベッドサイドに何気なく置かれた時計もチボリオーディオだし…ここまで備品をブランド品で固めてるホテルも珍しい。
ベッドルームの奥はバスルーム。
もうノックアウト寸前だけど、バスルームのタオルもフレッテ、バスタブとシンクはビレロイ&ボッホ。そしてバスルームのオーディオはBOSE。ほんと、庶民には縁のない一流ブランド品ばかりが取り揃えられている。適当にブランド品買い漁って統一感ないわーなんてなりそうでもあるけれど、なりそうでならなそうなギリギリの節度が保たれてます。
バスアメニティはミラノのラグジュアリーブランド・アクアディパルマ製。日本が誇るオーラ2のマウスウォッシュが明らかに浮いてるわ。
しかももちろんビューバス仕様で、バスタブの向こうにはすぐマカオというゴージャスビューが楽しめます。マカオタワーまで直線距離にして約1km程度で、ほんと手を伸ばせば届きそうっす。
バトラー氏からの差入れも凝っていて、茶でも珈琲でもなくレジス珠海のオリジナルブラディマリー“Pearly Mary”が運ばれてきた。いやー、凄い。何もかもが非日常。
朝食
中国とは思えない落ち着いた雰囲気でマカオを見下ろしながらの優雅な朝食。朝もマジカルな時間が続きます。
プール
最新ホテルだけあってハードは本当に非の打ちどころがありません。こんなホテルが一泊勢サ込みで2万円以下というのが信じられんっす。
マカオへ
セントレジスからマカオへの最寄イミグレ(横琴口岸)までは車で15分。横琴の国境は24時間開放されているので、時間を気にすることなくマカオでの夜遊びに没頭できます。珠海のゴンベイと違って込み合うことも殆どありませんし、マカオを絡めて遊ぶならゴンベイのホテルよりセントレジスやシェラトンなどの横琴のホテルを選んだ方が良いでしょう。もうすぐIHGのクラウンプラザも横琴に出来るみたいですし、珠海側での選択肢が広がります。
ただ、中国側とマカオ側のイミグレを結ぶロータスブリッジを走るシャトルバスは有料という点は要注意。基本運賃6元。中国元、マカオパタカ、香港ドルで支払い可能となっています。
マカオのイミグレはコタイ側の蓮花口岸。ここからコタイストリップまで僅か10分弱。ベネチアン等のカジノへのバスも出ているので、珠海をベースにマカオを攻める手もあり。
所感
バング&オルフセ、ビレロイ&ボッホ、BOSE、チボリオーディオ、フレッテ、アクアディパルマ…ややもすれば成金趣味的なブランドの寄せ集めでザ・中国の高級ホテルになりそうなところ、高級ブランドで固めきってる割には嫌味な感じはしませんでした。全
込々で1,274元(≒19,500円)、更にマカオみたく週末や祝日にバカ高くなるようなこともなく価格も安定してますので、この価格なら全然アリ。コタイのホリデイインに1,200香港ドル払うなら1,274元払って珠海のレジス泊まった方が絶対良いっすよ。
【セントレジス珠海(St. Regis Zhuhai)】
公式サイト:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/zuhxr-the-st-regis-zhuhai/
所在地:No.1663 Yinwan Road(銀湾路1663号), Zhuhai, Guangdong
電話:+86 756 299 9888
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