“食は広州にあり” 飲茶界の横綱・広州酒家

待ちに待った広東美食ターーーイム!
広州と言えば飲茶。飲茶と言えば広州酒家。
というこで、今回の広州で迎えた週末は広州酒家の飲茶を食べに行って参りました。

2019年11月現在で広州市内に15店舗を構える1935年創業の老舗・広州酒家。
広州酒店というドストレートな店名が許されるくらい広州の飲食業界の中では横綱的存在で、同じく老舗の北園酒家・泮溪酒家と合わせて三大広州酒家と呼ばれてるとか呼ばれてないとか。大体の観光ブックにも、広州に来たら一度は足を運ぶべき飲茶の名店として紹介されてますよね。

ワイも中国勤務時代に何度かお世話になりましたが、いずれも夜に個室を借り切ってのアラカルトメニューでの利用で、朝から一人飲茶というのは初めて。せっかくなんで数ある店舗の中でも広州酒店の本丸を攻めることにしました。

15ある店舗のうち、上下九路歩行街にある文昌総店が本店扱いとなっている。ファサードには看板がデカデカと掲げられており、繁体字×達筆により描かれた「廣州酒家」の文字の文字が老舗としての威厳を醸し出してます。


で、よくみたら“食は広州にあり”って書いてある。日本語でw どうせなら日本語も達筆系フォントにしてくださいよw 英語も「Eating in Guangzhou」との一言だけで「食は広州にあり」の意味深さが含蓄されずに残念な感じだし…


朝は7時オープン。張り切って7時5分前に馳せ参じたところ、既に店の前には回転を待ちわびる地元民と観光客の皆様の姿が…。で、開門となるなりディズニーランドの開門時さながらのスタートダッシュで店内へと雪崩れ込んでいく。
せっかちすぎるだろ!と思えるものだが、どうやら、地元の常連客の皆さんはお気に入りの席の確保に必死なんだそう。決まった時間に決まった場所で決まった物を食べるというルーティンを大事にされているのでしょう。

間違って地元の名士のお気に入りの聖域席に座ってしまったり、常連客の間の暗黙の了解を破ってしまったらどうしよう…なんて余計な心配を胸に、適当に空いてた席に陣取ることに。

中は建物の外から見るよりずっとモダン。店の中央は吹き抜けになっていて、池があったり木が生えてたりと、食在広東の代名詞たる名店ならではのゴージャスな雰囲気です。


ほっと一息つき、じっくりと新聞を片手に茶をすすり始める常連客。早茶=朝食というわけではなく、広東人が飲茶に求めるのは美味しい点心とのんびりした心休まるひととき。常連客と店員さんの掛け合いを見ていても、実にのんびりほんわかしていて、この店舗内の空間だけゆったりとした時間が流れてる気がしてきます。カリカリと勉強する学生や食事しながら仕事をするパワーリーマン、「おい!注文した料理が来ないぞ!」といきり立てるイキリーマンは当然皆無。以前に夜に利用した際は大声で話す酔っ払い集団がいたりと大衆的な雰囲気でしたが、朝の本店は実に良い雰囲気です。


飲茶のスタートは茶の注文をするところから始まります。ジャスミン、プーアルなどから好みの茶を選択してから点心をオーダー。ゆっくりと茶をすすりながら読書したり世間話をしたりするうちに点心が運ばれてくるという流れです。

点心の注文はオーダーシートに書かれたメニューの中から好みの物にチェックマークを入れて注文する仕組み。ちな夜の広州酒店では普通のアラカルトメニューでの注文になりますので要注意。アラカルトメニューも普通に美味しいんですけど、一品一品が大きいので、一人で来てちょこちょこっと色んな美食をつつき倒すという楽しみ方が難しくなります。
ひだり みぎ
点心でのメニューは回転寿司の寿司更の色みたいにメニューごとに“超点=24元”・“特点=18元”といった具合に点心の格ごとに価格が定められていて分かり易い料金体系です。最も格の高い優点でも30元(11時以降の注文は1元プラス)とお手頃価格なので、懐の状態を気にせず気になったものをガンガン頼んでいきましょう。

ただ、ガンガンいっても一人だと食べきれるのは3-4品っすかね。今回は「金鼎鮮味蝦餃皇」「陳年果香牛肉球」「生煎脆皮甜薄罉」「養麦瑶柱海参粥」の4点と宮廷プーアル茶を注文してみました。

程なくすると熱々の点心が湯気をたてながら一個一個運ばれてきます。どれもさすが広州美食と言わしめる美味しさです。

ひだり みぎ
生煎脆皮甜薄罉だけはイメージと違ったかな。あとあと見たら品名に思いっきり「甜」って入ってるんで完全に自分のミスなんだけど、何を思ったか上海の生煎のような揚げ餃子的な品だと思って注文してしまった。それでもイメージとは違くとも大変美味しかったので、注文ミスが思わぬお宝メニューの発見に繋がって結果オーライ。


本日のMVPは養麦瑶柱海参粥。これは海鮮の味が濃厚に効いてて幸せになるような味。粥飯を普段食べない方にも超お勧めです。

流石は広州三大酒家と称される広州飲茶会の横綱・広州酒家。美味しいだけでなく、広東省の古き良き時代を思わせるようなゆったりとした店の空気感が素晴らしい。この雰囲気は夜には感じ取ることはできませんので、広州酒家に行かれる際は、是非、観光客の少ない朝方に足を運んでみてください。

【広州酒店本店】
公式サイト:http://www.gzr.com.cn/shop.asp
文昌总店

住  所:广州市文昌南路2号
電話番号:(020) 81380388 81389840 81392285
営業時間:7:00-22:00

【広州酒家支店】
滨江西店
住  所:广州市滨江西路20号
電話番号:(020) 84423123 84428999
営業時間:07:00-22:00

体育东店
住  所:广州市体育东路112号
電話番号:(020) 38809228 38809138
営業時間:08:00-15:00、17:00-21:30

环市东店
住  所:广州市越秀区环市东路世贸大厦6楼
電話番号:(020) 87662008 87666322
営業時間:09:30-15:00、17:00-21:30

东山店
住  所:广州市东华东路东山大街1号
電話番号:(020) 37623088
営業時間:08:00-14:30、17:00-22:00

江畔红楼店
住  所:广州市荔湾区大坦沙红楼路55号
電話番号:(020) 81783388
営業時間:07:30-22:00

黄埔店
住  所:广州市黄埔区海员路39号
電話番号:(020) 82282168 82282128
営業時間:06:30-15:00、17:00-22:00

昌岗中店
住  所:广州市海珠区昌岗中路238号达镖国际中心4楼
電話番号:(020)81889929 89202018
営業時間:09:30-15:00、17:00-21:30

白云店
住  所:广州市白云区云霄路353栋5号停机坪三层A区
電話番号:(020) 36075228
営業時間:08:00-15:00、17:30-22:00

越华店
住  所:广州市越秀区越华路112号珠江国际大厦5-6楼
電話番号:(020) 83033688
営業時間:土日祝09:30-15:0017:30-22:00、月-金 11:00-15:00、17:30-22:00

临江大道店
住  所:广州市天河区珠江新城临江大道57号中和广场2层(広州省博物館東門対面)
電話番号:(020) 38078268 38078050
営業時間:9:00-15:00、17:30-22:00

逸景店
住  所:广州市海珠区逸景路西464-466号珠江国际纺织城六层
電話番号:(020) 89809128
営業時間:土日祝09:00-15:00、17:30-23:00 月-金 10:00-15:00、17:30-23:00

黄埔大道店
住  所:广州市天河区黄埔大道西495号广州嘉冠国际酒店5楼
電話番号:020-81820010 020-81827866
営業時間:09:30-15:00 17:30-21:30

花都店
住  所:广州市花都区公益路47号金宏利大厦2-4楼
電話番号:(020)36990666 36990333
営業時間:09:30-15:00 17:00-21:30

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。