成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地 楽山・成都旅行11

成都といえば三国志とパンダ!成都最終日は朝から成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪問することに。

パンダって朝早く行かないと食事を終えて寝ちゃったり暑さに耐えきれずにエアコン完備に室内に移動させられたりするらしいので、開演時間と同時に入れるよう急いでタクシーにて向かう。市街地のセントレジスからタクシーで20分、35元の運賃だった。寛平さんみたいな幸薄そうなドライバーに、1時間とかなら100元で帰りまで待ってるよ!帰りはタクシー見つけるの大変だよ!なんて営業されたが、滴滴で簡単に移動の足が見つかる昨今に効果的な営業トークではないよな。というかそもそも大量の観光客がタクシーで乗り付けてくるから一般のタクシーも拾えない訳ないだろうし。

それにしても繁殖研究基地って、何だか仰々しいネーミングなんだけど、ここは実際に一流のパンダ研究専門家が集い、最先端の繁殖設備が整った環境でパンダの繁殖を行う凄い場所らしい。その割に入り口は意外に控え目というか、地方の動物園と然程変わらない。
ひだり みぎ
成都市北部の斧頭山の麓に位置し、成都市内から約10キロ離れている。地下鉄3号線の最寄り駅・熊猫大道から市バス198番や直通バスで行くのが一般的なアクセス方法だけど、市内からだとタクシーでも安いのでタクシーが良いと思う。


繁殖研究基地内のマップ。緑一杯で広ーい基地内にパンダがのびのびと暮らしているんだと。広さは約130haにもなり、ここにパンダの生育できる環境を作るとともに、研究センターやパンダ用の病院・産院・飼育室などを建て、パンダの保護活動がなされている。まぁ研究基地なんて硬い言い方をしなければパンダ村ってところかな。


入っていきなり目の前に現れるのはカンフーパンダ(?)。あれ?研究基地とか堅苦しい名前が付いた場所なのに、そういうノリなの?

ひだり みぎ
なんかドラえもんみたいなのも居ますが…。

気を取り直して森林浴気分でパンダが生息するジャイアントパンダ館に向かう。園内は広いんで有料(10元)巡回カートなんかも走ってるけど、やっぱり雰囲気を味わうには歩いて回るのが一番。

ここで隣で地図を見ていた欧米人(フランス人?)が一言声をかけてきた。oh, Panda Cafe! Hey! Panda Hamburger! HAHAHA!…なんですか、そのノリは…

10分程歩き、小さな厩舎ならぬパンダ舎に到達、ここでパンダとの初コンタクトに成功する。

しかし、薄暗いガラスケースの中に入って動かない。あと1分したら動くかな?もう1分したら動くかな?みたいな感じで5分くらい辛抱して待ったけど、死んだようにぐったりしてて動かない。ほんと、微動だにしなかったので、もしかしたらぬいぐるみだったとか??

諦めて前進。

パンダ厨房なる施設を発見。ここは実際にパンダの食事の準備をする施設で、竹やタケノコを切ったり、笹ケーキを作ったりするところらしい。


中を覗くと、粉ミルクの缶が整然と並んでいる…。

特にパンダが厨房で食事を摂っているという訳でもなさそうだったので、ここも早々に切り上げて尚もジャイアントパンダ館に向け前進!
ひだり みぎ
おっ、木々に覆われた中に遊具らしき物が見え、なんかいかにもパンダのエデンかのような雰囲気!これはいるっしょ、パンダ!


い、いたー!大人の体つきをしたパンダがだらしない格好で一心不乱に竹を貪り食ってる。生活感が半端無い。

ひだり みぎ
しかも背後にもう一頭!すっごいシンクロナイズした動きで竹を食べ漁ってるけど、姉妹かなんかかな?

よく見たら丸太に座ってぐーたらしてるし…。食っちゃ寝、食っちゃ寝、寝たままの姿で足でボリボリと顔を掻いたり股間を掻いたり…そうかと思ったら起き上がって猫背姿でまた竹をむしゃむしゃ。なんか動作が一々オヤジ臭い。強いて例えるならば、休日に太った怠惰なおじさんがスルメを食べているのような風景とでも言えるだろう。それでもこれがまた何とも可愛くてね。パンダが好きでない人が見たらパンダを好きになるだろうし、パンダ好きな人は悶絶必至。萌え死にすること間違い無しだろう。

人間よりも早く地球上に誕生したと言われるパンダは熊科に属するだけあってもともとは肉食動物だったらしい。それが氷河期に入ってパンダの生息地であった中国大陸山岳地帯の動物や木の実などが減り、いつの日か竹を食べることを覚えてそれが習慣として根付いてしまったのだと。しかし、竹だけであの巨体を支えるカロリーを摂取するのは大変だ。そこで、食事の時間以外は極力眠て過ごして消費エネルギーを抑えるのが一般的、特に気温の上がる午後はほぼ眠っているのだと。ほぉ。食っちゃ寝、食っちゃ寝の自堕落な生活にもパンダなりの理由があったんですね。てっきり国宝として甘やかされ過ぎて育った為に怠惰な暮らしぶりが定着したんだと思ってましたわwすまんの、パンダ。

ひだり みぎ
ちょっと離れたところにも単独で栄養補給に励むパンダがいた。


このだらけて寛ぐ休みの日のお父さんみたいな恰好、パンダも人も楽な格好は同じなのかなw 絶対これパンダの目線の先にテレビあるっしょ。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
少し小ぶりなパンダは比較的活発にウロウロしたり、サービス精神・好奇心旺盛で見物客の前に来てポーズなんかをきめたりしてくれる。ここら辺は人間と同じで年を重ねるごとに好奇心が摩耗してグータラなオッサン化していくのなw

ひだり みぎ
そしてびっくりしたのが木の上(写真拡大して見て下さい、余りの高さにビビります)!!どうやってあんな高いところまで!というか降りる時の方が難しそうなんだが大丈夫なんだろうか。

せっかくだから白浜アドベンチャーワールドで生まれ育った梅浜や永浜も見ておきたいなーと思ったけど、残念ながら小生の目にはそれも似たり寄ったりで個体識別は出来ず。
ひだり みぎ
一応は簡単に各パンダの特徴が説明されてるんですけどね…。説明されているのは「臆病」とか「活発」とか主に性格面の特徴なので、余程しっかり観察していないとどれがごのパンダなのか把握できん。


続いて、橋の向こうの幼年ジャイアントパンダ館へと向かう。


うわぁ結構混んでて窓際のベスポジ争奪合戦みたくなってる!


みんなめっちゃ写真撮ってるけどどこにパンダいるの!?と思ったら木の小屋の上で寝てた。ちょっとでも寝返りうったり動こうもんなら観客が「ウオォ〜」とざわつくのが寧ろ面白い。

続いて向かった生まれたばかりのパンダ赤ちゃんがいるという月亮産室は見物客でごった返してたので諦め、レッサーパンダの活動エリアへと向かう。


人懐っこくて、小生が近づくと待ってましたとばかりに網から出てきてくれるレッサーパンダ。身長は50センチにも満たないほどで、見た感じは寧ろ猫とかアライグマに近い。



こいつ、観光客慣れしてやがる!小生の前でくるりと回ったりといった演技を見せ、別の観光客が来たらそっちの方に行ってまた得意の芸(?)を披露していた。

最後はパンダの抱っこサービス目当てで研究室にも立ち寄ったんだけど、残念ながらパンダの保護を理由に抱っこサービスは中止してるところなのだと。例え1分2,000元という高値でもお願いしたかったところなのに…。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
少しだけパンダの生態について学んでからホテルへと戻る。

いやー、今回は抱っこサービスを楽しめず残念であったが、それでもパンダの愛くるしい姿に十分癒された。パンダに興味のない方でもパンダの可愛らしさにホッコリさせられること請け合い。成都中心地からそう遠くないですし、成都にお越しの際はぜひお立ち寄りください。できれば8時の開園に合わせて行くのがベスト!

【成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地】

住所:四川省成都市成華区外北三環熊猫大道1375号
電話:028-8351-0119
ウェブサイト(日本語):http://www.panda.org.cn/jp/
開演時間:08:00:-17:30
入園料:58元


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【2017年成都・楽山旅行記】












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