搭乗記 丹東→青島 上海航空B737-800 ビジネスクラス

遼寧省→吉林省→遼寧省と下ってきて、最後は大連・旅順で今回の避暑旅行を締めくくる予定だったのですが、ここにきて大連がまさかのロックダウン。

仕方なく大連・旅順行きは諦めて、真夏の祭典・青島ビールフェスティバルに緊急参戦することにしました。参戦といってもブースを出す側ではなく、ビールの消費者としてですが。思いっきり飲んできますよー!

丹東から朝鮮湾の対岸へ。330マイルのウルトラショート区間を中国東方航空で飛んできます。

出発は丹東浪頭空港から。
丹東市街地まで15km、北朝鮮との国境まで7kmという位置に建てられた軍民共用の空港で、以前は平壌とを結ぶ高麗航空便も乗り入れていたみたいですが、利用客皆無で1か月も立たずに運休となったそうですw

今でもナロー機が日に数本飛ぶだけという辺境地の弱小空港ですが、需要に対して明らかに不釣り合いな巨大な箱に違和感を感じてしまいます。
なんかガラーンとしてますけど、大丈夫?今日のフライト飛びますよね?他の客どこ?間違って軍用の方に入ってたというオチで、人民解放軍につまみ出されるってことはない?色々と心配になるくらい、閑散としていました。

発券

丹東→青島はビジネスクラス600元の穴場区間。この激安ビジネスクラスでもQクラスで東方マイルへの加算率200%と、スカイチームの回数修行に使えるかもしれません。

この日のフライトは東方航空の子会社である上海航空の便に振り返られていたようで、便名がMUではなくFMになってました。もう何でも良いっす飛んでさえくれれば。

ファーストクラスラウンジ

ファーストクラスラウンジという名の待合室。ハングルも書かれているし、行ったことないけど平壌の高麗航空のラウンジもこんな殺伐とした感じなのかなーと。無機質な待合室に無限のロマンが膨らみます。

食事関係は当然のように期待できませんが、スナック菓子だけは大量に準備されていました。利用客がいなくて回転しないのか、製造日を見るとどれも結構古くて心配になるレベルですw

丹東名物カニのスナック。サクサクおいしい!他にも、ハッピーターンもどき、懐かしの雪の宿もどき、オレオもどきなど、個性豊かなラインナップが揃ってます。

飲み物はソフトドリンクオンリー。ここでは、冷蔵庫かのように見える箱が冷蔵機能はないただの箱というトリックで驚かせてくれました。

フライト

搭乗開始時刻が迫っているのに出発ゲートの周りにいるのは10数人程度?
欠航を覚悟していたのですが、定刻40分前に機材がスポットに入ってきました。なんか見るからにレトロな感じの機体ですが、安全に飛んでくれればもうそれで十分です。

シートも古っ!上海航空って1985年末に中国初の非民航系航空会社として創業された歴史あるキャリアなんですけど、創業当時から活躍する初期機材なんじゃねってくらいのレトロ感。機体はB737系の第三世代に属するB737-800らしいですが、実際は737クラシックなんじゃないか?
中国が改革開放だーって盛り上がってた頃に鄧小平同志がこんな感じのシートの飛行機に乗ってた気がしますよw

シートピッチはゆとりがあって良いんですが…一列目通路側席のヘッドレストをご覧ください。クッションが取れかけてるんですよね。

敢えて簡単に着脱できるようにしてるのかな?自分の首の裏で押さえつけておかないとズリ落ちてくる仕様になってましたw

客室乗務員も年季が入っている長年ご経験を積んでこられた大ベテラン。
ベテランならではの貫禄と圧力で、この区間は機内食のサービスはありませんけど宜しいでしょうか(威圧っっっ!!!)?って聞かれたんですが、これダメですって言ったらどうなるんすかね。有料メニューが紹介されるとか?

本当に飛ぶか心配でしたが、乗客も少なく搭乗も速攻で終わったし、渋滞もなかったのでドアクローズから速攻でプッシュバック。無機質な団地が並ぶ丹東の町ともこれでおさらばです。

さらば丹東!さらば北朝鮮!

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