宿泊記 ホリデイイン ウランバートル

草原キャンプからウランバートルへと戻ってきたワイ。モンゴル出国前の最終日はUBのホリデイインに泊まってみました。

ごみごみした一角に堂々とそびえたつ高層ビルのホリデイイン。2023年8月時点でもウランバートルで唯一のIHG系ホテルで、ホリデイインのくせして一泊18,000円(ポイント泊で26,000ポイント)とアメリカ本土中級都市並みの強気レートでした。アコー系中級ブランドのノボテルや庶民の味方のベストウェスタンプレミアクラスですら25,000円、シャングリラに至っては50,000円とか、どうなってんだウランバートルのホテル価格の高騰ぶりは。季節的な要因?

コスパわりぃーと嘆きながら一階のロビーにてチェックインすると、スタッフの皆様のお顔立ちにもビックリする。男性はチンギスハン直系子孫の脳面顔or朝青龍・逸ノ城のような騎馬民族顔の二択で、女性は皆様見事にチンギスハンの末裔顔という、バリエーションの少なさ。チンギスハンの生殖力にただただ脱帽というか。 そういやキャンプのおばちゃんも食堂のおばちゃんも空港のおばちゃんも、皆同じ顔ですから。 ここまでのビッグダディは後にも先にもチンギスハンだけでしょう。

部屋:ツインスタンダード

強気の宿泊レートも需要に裏打ちされてのものなのでしょう。この日もほぼ満室ということで、アップグレード無しのスタンダードツインがあてがわれることに。まぁ一晩寝るだけなんで立派な部屋は必要ありません。

ルームタイプのアップグレードはないけど高層階の部屋にしてくれていたみたいで、部屋からの見晴らしは抜群。地上から見るとグレーの建物ばかりで廃れた印象を受けたけど、こうしてみると屋根だけは結構カラフルです。隙間隙間にゲルのテントが点在するのもモンゴルらしい独特の風景で良き。

バスタブはありません。バスタブがあるのは一部のスイートタイプの部屋だけとのこと。まぁホリデイインなのでこんなものでしょう。

飲食施設(バー、レストラン)

ビールはギンギンに冷やされたバドワイザーのグラスで持ってきてもらえます。

牛肉・ベーコン・オニオンリングのジャンク三銃士バーガーをビールで流し込むアメカスばりのハードプレーを披露。

この広告はチェックアウトの時に見つけたんだけど、こんな怪しげで面白そうなTitem Loungeというパラダイスもホテルの20階にあるみたい。ここに行けなかったのは今でも心残りw

周辺環境

ウランバートル市内ど真ん中という訳ではないけど、UB自体大きな町ではないため街歩きに不都合はない立地。適当にぶらついてみます。

無駄にでっかい無機質な建物や巨大な広場、厳つい過去の偉人たちのモニュメント、標札などに書かれたキリル文字、スーパーに大量に陳列されたウォッカ、老朽化したモノトーンな巨大団地など、やはり旧ソ連圏の町なんだなぁと感じることがしばしばです。

そういやホリデイインの中に入ってたCaffe Beneも韓国資本でしたね。

ただここまで来たからには韓国料理ではなくモンゴルメシを食い散らかしたい!
というこで適当に入ったモンゴル飯屋のミルクティーが塩っぱくて、バイトが砂糖と塩を入れ間違えたんじゃね??と思ったら、モンゴルのミルクティーには塩分補給の為に岩塩をぶっこむのがデフォらしい。
ミルクティーと思って飲むと不味くて吐き出しそうになるので、具無しスープだと思って飲む必要がある。ところ変われば…ってやつですね。

モンゴルメシをチャージして体力が漲ってきたので、高台に上ってみる。ザイサン・トルゴイの丘というらしい。

小山に囲まれた盆地にすっぽりと収まるウランバートル。ソ連式の都市計画に基づき築かれた町をベースに、ゲルやらマンションやらが無秩序に建て加えられスプロールしてきました的な街並みが特徴的です。未だに遊牧民の流入が続いていて今や国民の半数以上が狭い首都に集中しているという過密状態で、今や平地の大部分は使い尽くされ斜面にまで家屋ができ始めちゃってますからね。そりゃあ諸々の社会問題も発生するわ。

丘の頂上には厳ついモニュメントが。旧ソ連とモンゴルの友好を称えるために1971年に建てられた記念碑だそう。

“ソ連勇士の記憶は空の太陽のように永遠で、大地に燃える火のように神聖である”。

踏みにじられる大日本帝国とナチスドイツの旗。ソ連とモンゴルの友好云々より、モンゴル人民がソ連軍を讃えるようなプロパガンダ的内容のよう。肝心のソ連はとっくの昔に解体しているのに、何だかここだけ時が止まっているようで不思議な空間です。

観光を終えホテルをチェックイン。空港へと向かう道中がゲロ混みでチビる。そりゃこんな狭い場所に150万人も集まっちゃったら交通麻痺しちゃうでしょ~。

【ホリデイイン ウランバートル】

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