一応世界遺産… イエスキリストが洗礼を受けたヨルダンの“バプティズム・サイト”

マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトとキリスト教所縁の地を巡るJETTバスでのツアー第二弾。
モザイクシティことマダバの町マダバの町マダバの町とネボ山の観光を終え、最後は本ツアーの終着点となるバプティズムサイトへと向かう。

マダバ:ビザンツ時代のキリスト教徒の中心都市。通称“モザイクシティ”。
ネボ山:預言者モーゼ終焉の地で、キリスト教徒の聖地。
バプティズムサイト:キリストがヨハネから洗礼を受けた聖地。☚今ココ

バプティズムサイトを単純に翻訳すると洗礼の場所ということになるが、ここヨルダンのバプティズムサイトは単に人々が洗礼を受ける場所にあらず。なんと!あのイエスキリスト氏の受洗礼地とされているらしいっす。そんな世界の宗教史の中でも重要な聖地がヨルダンにあるということが先ずもって驚き。ヨルダンには失礼だけどw

場所は、ヨルダン川西岸地区とヨルダンとの国境線にもなっているヨルダン川の畔、そのヨルダン側にちょこっと入ったややこしいところにある。基本的にヨルダン川周辺は国境地帯の為に立ち入り禁止区域になっているが、イエスキリストの受洗礼地とされるバプティズムサイトだけは世界遺産として整備され、特別に観光地として人々の出入りが許可されているそうだ。


ということでネボ山からの山道を下り、荒れ果てた砂漠の中を蛇行しながらヨルダン川を目指す。

ネボ山を出て40分、砂漠の中にぽつんと佇む世界遺産とは思えぬしょっぱい建物の前に到着した。

エリアマップ。右上のシャトルパーキングで車を降り、ここからはシャトルバスでヨルダン川の畔へと連れていかれるシステムらしい。


洗礼地は国境地帯で軍の管理管轄になっており、個人行動は一切不可。ガイドと一緒にシャトルバスに乗って移動することになります。


シャトルバスに乗り、荒れた大地の向こうに見える教会の方へと走っていく。


遺跡側の駐車場でバスを降り、今度は灌木で覆われたヨルダン川の河原の砂利歩道を歩く。ここでも自分勝手な行動は許されず、集団での移動が義務付けられるのだが…せっかちで協調性無いマンなワイ、ちんたら歩くツアーグループに後ろからドロップキックをかましたくなる衝動を抑えつつ抑えつつゆっくりと進んでいく。


すると、何気ない歩道の前に聖地が突如として現れた。何の変哲もない発掘現場のように見えるが、この窪みがキリストが洗礼を受けたと考えられている場所だそうだ。2,000年前とはヨルダン川の流れが変わっている為に現在はただの窪みだが、かつてはこの地点が洗礼儀式を行う場所だったらしい。

洗礼は川の中で受けるので、聖地は川の両岸を指すはずだが、2,000年の時を経て川の水路が移動。洗礼を行っていた施設の遺跡がヨルダン側の国土で発見されたため、ヨルダン側のみが世界遺産に登録されたそう。信仰心の薄い自分なんかは、こんなん掘った者勝ちじゃね?なんて思ってしまうのだが…

いずれにせよ、このヨルダン川の畔でキリストが先駆者ヨハネから水をかけられ洗礼を受けたんだと。


イメージこんな感じ?実際はイエスなんてもっとアラブアラブしたオッサンだったと思うけどな。



まぁとにかくここが重要な聖地であることには変わりなく、ヨルダン川の敷地には各派の新しい教会が建てられ巡礼者も年々増加しているそうな。将来的にはブッダガヤのような聖地になっていくのかもしれませんね。

…と、ガイドの説明を受けながら歩いていると、乾いた中東の大地の隙間を静かに流れ続ける聖なるヨルダン川に突き当たった。…神聖なる場所とは程遠い水質と水量に若干戸惑ったわ。
ひだり みぎ
この川の対岸はイスラエルが実効支配しているパレスチナ自治区の「ヨルダン川西岸地区」ということもあり、それぞれの川岸にはそれぞれの国境警備隊が監視にあたっていた。そりゃそうだよな。こんなん直ぐ渡り切ってしまえるくらいの川ですから。


風にたなびくイスラエル国旗。ヨルダンを含むアラブ社会にとってはイスラエルは悪の存在。そりゃあピリピリしてるんだろうなーと思いきや、対岸の男女の警備隊はフレンドリーに談笑中w

なんか意外とゆるーい感じでしたw

ということで、マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトを巡るJETTバスでのツアーはこれにて終了。
金曜日・日曜日限定ですが、参加料15ディナール(≒2,250円)なら参加する価値あると思います。アンマンから日帰りできる範囲にも観光地が散らばってるし、ヨルダン良かったっす!

【バプティズムサイト(Baptism Site)】
ホームページ:https://www.baptismsite.com/
営業時間:08:00-18:00(冬季は-16:00)
入場料:12ディナール

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