モーセ師匠の終焉の地 ネボ山

前日のペトラ遺跡ツアーに続き、マダバ⇒ネボ山⇒バプティズムサイトとキリスト教所縁の地を巡るJETTバスでのツアー第二弾。
モザイクシティことマダバの町での観光を終え、お次はモーセ終焉の地として有名なネボ山へと移動する。ツアーの最後に立ち寄ることになるバプティズムサイトと同じく、ヨルダンが誇るキリスト教の聖地である。

マダバ:ビザンツ時代のキリスト教徒の中心都市。通称“モザイクシティ”。
ネボ山:預言者モーゼ終焉の地で、キリスト教徒の聖地。☚今ココ
バプティズムサイト:キリストがヨハネから洗礼を受けた聖地。



ネボ山はマダバから北西に10km程の距離。モーセ師匠終焉の地へと向けグングンと高度を上げていく。


山の中腹で突如として停車するミニバン。え?これがモーセが最期の時を迎えた聖なるネボ山?んなこたーない(タモリ風)。

ただの土産物屋だった。観光途中の強制土産屋巡り、ツアー旅行あるあるっすね。マダバで1時間半しかなかったのに、この土産屋で1時間40分も過ごさせられる理不尽に耐え時間を潰す。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
ガチの壺や絨毯だったりモザイク画だったり、ハイエンド系の土産物が中心。刃牙みたいな少年のモザイク画や机と椅子セットなんて10万円超。クレジットカード決済もできるのでご安心下さいとのことだが、そういう問題でもない。単価の安いのを大量に買わせてこつこつと少額のキックバックを得るスタイルではなく、一発ガーンとジャックポット狙い!ということか。



モザイク職人常駐でモザイク柄の家具なんかも作ってた。博物館として見て周るには楽しく、買う気無いよオーラを全身に纏ってひたすら商品を見て歩きます。なんたってここで100分もの時間を潰さないといけないのですから…


ダチョウの卵のエッグアート。本物の卵の殻に緻密なペイントが施されていて、なるほど確かにこれは凄い!!要らないけど。


定員お勧めの定番土産は死海の泥パック。これも美容意識皆無のワイには無用の長物。


ゆるキャラならぬゴツキャラ。ワイみたいな貧乏旅行者向けのネタグッズもあるけど、いまいちセンスが合いません。

結局、同行した6人だか7人だかの白人観光客の皆様も何も買わず、ただ無為に100分の時間を過ごしてからネボ山へと向け再出発。

土産物屋からものの5分程でまたしても停車したミニバン。今度こそモーセの旅の終着地点であるネボ山の聖地に到着したようだ。

標高800mのネボ山からの絶景。ここからエルサレムのオリーブ山までの距離は46km、空気が澄んだ日には遠くエルサレムやジェリコ、ベツレヘムなど、まさに聖書の舞台となった各地を見渡すことができるようだ。
この丘の上から「見よ、あれが約束の地カナンだ…」とモーセが言ったんですね。確かに神が約束してくれたかと思うような素晴らしい眺めではある。
ひだり みぎ
エジプトのファラオに虐げられ苦しむイスラエルの人々を引き連れここまで導いてきたものの、モーセ自身は過去の罪から約束の地に入ることができず。率いてきた民をパレスチナに向かうよう促し、自身は憧れ続けた約束の地をこの山頂から眺めながら 荒野の中の不毛の岩山で力尽きたそうな。因みにその時モーゼ氏120歳。ん?120歳?ありえなそうなんだけど、200歳とかと違って数字の盛り方が控えめ。杖で大地を叩いただけで泉を出現させちゃったり海の上に手を差し出すだけで水が分かれて道を作っちゃったりする超人ならありえなくもないのか?と惑わされるような微妙な数字。

モーセのおっさん、なんかもう日本ではネタキャラ感ありますしね。

出典:FELISSIMO様
モーセの奇跡ポーチw ネボ山も聖地というならこれくらい攻めた土産物を置いて欲しいものだ。

一応、敷地内にはモーセに関係ありそうなモニュメントも置かれてたりするんですけどね。

モーセが人々を毒蛇から守るために作った銅の蛇のモニュメントとか。ただ、中東旅行前の課題図書だった旧約聖書を読まずにきた不良旅行者の自分には内容が理解できず、これを見てもあまりテンションが高まらない。ガチ勢の方々が見たら、「うっぉー、マジ?あの銅の蛇?やっば!」ってなるんでしょうけど。

これはなんだ?
ひだり みぎ
2000年にネボ山を訪れたローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のミレニアム記念碑らしい。顔が浮き出てるようで、見れば見るほどだいぶキモい。というか怖い。

ひだり みぎ
こちらは教会の跡ですかね。基礎部分だけですが大規模な遺跡も残ってる。

ひだり みぎ
このモザイク画はビザンツ帝国時代の教会跡の床下から発見されたものらしい。

また、キリスト教の聖地だけあって山頂には現役の教会も建てられている。

ひだり みぎ
床にはモザイクがびっしり、祭壇の十字架までもモザイクで描かれたり。聖地の教会にしては割と質素で、一番奥のステンドグラスを見るまではモザイクや出土品を保護する為の資料館的な建物だと思ってしまったくらい。

ひだり みぎ
床のモザイクの題材は主として動物と人、幾何学模様など。キリン?シマウマ?黒人などアフリカ由来のものが多いのも特徴的。


西暦530年頃に作られたモザイク画。その頃からアフリカとのつながりが強かったんですね。

ということで、ちょうど1時間弱で見て周れました。ガチ勢のキリスト教徒様でない限り、1時間もあれば十分でしょう。

お次はイエスキリストが洗礼を受けたバプティズムサイトへと向かいます。

【ネボ山(Mount Nebo)】
営業時間:08:00-18:00(冬季は-16:00)
入場料:1ディナール

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。