シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世界遺産にも登録されたオマーン最大の城・バハラフォート


ニズワフォートのお次は同じくアフダル山の麓に栄えた要塞付きオアシス都市・バハラのバハラフォート(Bahla Fort)を目指す。

またフォートかよ!と思うが、観光ガイドブックを観てもオマーン内陸地の見所は〇〇フォートばかり。ざっと目を通しただけでもニズワフォート・バハラァフォート(バハラフォート)・ナハルフォート・ルスタックフォート・アルハズムフォート・ソハールフォート・ジャブリン城とフォートや城が目白押し。というのも、7~15世紀に海のシルクロードの中継地として栄えたアフダル山の麓に広がる平原各地では、遊牧民やペルシア人の略奪から自衛するために砦や城塞文化が発達してきたそうで、ニズワ・バハラ・ルスタック・ナハルといったそれぞれのオアシス都市で自衛の為の城塞が建造されてきたんだと。

その中でも最大規模を誇るのが世界遺産にも登録されたバハラ城塞で、その外壁の規模はなんと全長12kmにも及ぶという。

ということで…ニズワから更に西に40km程離れたバハラの町に向けて車を走らせる。

ニズワを出て30分程走っただろうか、なにも無い荒野に突如としてバハラの町のゲートが現れた。

オアシス都市には大体こういった砂岩のゲートが都市への入り口を示す為に設けられているんだな。

さあ、やってきたぞ世界遺産のバハラフォート!…と思いきや、その前の前戯プレーとして高台からバハラの町を一望することに。

山の麓に広がるバハラの町。砂岩できたベージュ色の家々やモスクをナツメヤシの群生と乾燥した岩山が取り囲む光景は、まさに絵にかいたような中東のオアシス都市だ。一番奥の山の麓には大きなバハラフォートの姿も確認できる。

このオアシス都市は、12-15世紀に当地で勢力を伸ばしていた時の支配者バヌ・ネブハン族によって築かれたと推定されている。初めはアスワールという避難小屋を個人または数家族で建てて自己防衛していたが、海上からのペルシア人の襲撃や砂漠からのベドウィンの襲来が激化するにつれて部族単位の避難小屋になり、それが16世紀には町全体を城壁が囲む強固な要塞都市へと発展していったそうだ。

さあ、町とフォートの位置関係も確認したし、いよいよ世界遺産…と思ったら早めのランチを済ませましょうって。いやー、じらすね。世界遺産を前にじらしますねー。でも腹が減ったら戦もできぬからしょうがないね。


ちょうどテラス席で外国人観光客のご一団が休憩中のインド人経営の店にスポットイン。この日の運転手は観光関連の学校を卒業したばかりの20代で食べ盛りで、食べ盛りは過ぎても食べる量が衰えない30代のオッサンとガッツリランチタイムを楽しんだ。

胃袋を満たしていざ世界遺産のバハラフォートへ。

硬い砂岩の土台の上に日干しレンガを積み上げ築かれたバハラフォート。城壁の上には巡視路が張り巡らされ、所々に円形や方形の監視塔が建つあたりがいかにも要塞らしくて格好良さに震えるね。なんかこのまま要塞ごと飛んでいきそうですらある。

ひだり みぎ
いざ車を降り歩いてフォートへと向かっていると、フォートの手前に住宅街を発見。日干し煉瓦とヤシの幹が建材として使われているようで、焼き煉瓦とは異なり白っぽいクリーム色をしているのが特徴的な家々が並んでいるのだが、どうも廃墟くさい。

ひだり みぎ

水が入ったペットボトルやプラスチックバッグ等が捨てられ生活感もあるのだが、半数以上が打ち捨てられた空き家のようで、電線がだらしなく垂れ下がっている。世界遺産の直ぐ近くということもあり立ち退き命令で空き家にでもなったのだろうか。


一方、歴史的建造物であるフォートは新築同様。以前は毎年雨期になる度に壁が崩落する危険な状態だった為に「危機にさらされている世界遺産リスト」にも登録されていたようだが、大規模な修復を経て新築同様に蘇ったようだ。

ひだり みぎ
城壁内部には、中東の乾いた空気によくマッチしたあっさりとした色合いの建築が並ぶ。どこか既視感があると思ったら、なんとなく映画カサブランカに出てきた街並っぽいな。うる覚えだけど。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
中は最高で5階建て構造。迷路のように入り組み隠し通路的なものもあったりとニズワフォートと同じでドラクエのダンジョンを攻略しているような冒険感を味わえるが、トラップなどの仕掛けは殆ど無い。


落とし穴有り、石落しの罠ありと要塞要塞していたバハラと比べると生活空間がたっぷり取られた優雅なお城といった感じ。


ひだり みぎ
ひだり みぎ
要塞内にはモスクも多数あって、14世紀の彫刻に飾られたミフラーブもの残されている。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
岩盤剥き出しの箇所のあるし、まさに砂漠の町といった風情の要塞内。バハラフォートとはまた違った長閑でアラビアーンな雰囲気が味わえる。

【バハラフォート(Bahla Fort)】

営業時間:土から木=09:00-16:00・金=08:00-11:00
入場料:Bzs500

Related posts (関連記事):

漁村タカから見る絶景アラビア海とタカフォート
砂漠地帯の中の動植物の楽園・ Wadi Darbatでラクダと戯れた後は、海岸沿いまで下ってイワシ漁で栄えるタカ(Taqah)の町を見て周ることに。 アラビア海の海岸線を目指し山を下って10...
天然の泉・Ayn Razatと予言者ヨブの墓
漁村タカの見所を周った後、西にあるイエメン国境方面へと車を走らせる。先ずは運転手が言うところの“馬鹿げた観光地”こと預言者ヨブの廟(Prophet job's Tomb)を目指すことに。馬鹿げた観光地...
サラーラ近くのビーチリゾート・マグセイルとMarneef cave
経済振興の為に設けられた保税区的なサラーラフリーゾーンの先にあるサラーラ湾を右に折れ、国道47号線をイエメン国境方面へと真っ直ぐ走る。目指すはビーチリゾートとして有名なマグセイル(Mughsayl)の...
オマーン一の高層ビル・シェラトンオマーンホテル(Sheraton Oman)宿泊記
イスラム暦を採用するオマーンでは年の瀬・新年感は全くないのだが、この日は12月31日で大晦日。2017年の泊まり納めということで、2017年12月時点でオマーンに於ける唯一のSPGホテルであるシェラト...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする