この日の宿は銀河の彼方の深圳星河麗思卡爾頓(リッツカールトン深セン)。クラブラウンジのサービスが評判のホテルだが、今回はホテルご自慢のラウンジサービスを堪能できる程の滞在時間が確保できなそうだったため、ラウンジアクセス抜きでの予約。少しでも早くリッツスピリッツを味わいたいとホテルへと急ぐ。
丸の内もびっくりのオフィス街、ギンギラ銀に輝く雨中の深セン福田を歩く。深センと言えば少し前までは製造業とコピー品のイメージしかなかったが、今や紅いシリコンバレーと呼ばれる最先端テクノロジーの聖地へと変貌を遂げた。ワイなんかより若い世代が興したスタートアップが中心となって深センの発展を支えているのだから、これは素直に凄いと思う。
ただ、やっぱりこんなに発展した大都市でも中国は中国で、Four SeasonsがOur Seasonsになってたり。
リッツカールトンも「The」のライトが落ちているが、この国ではそんな細かなことを気にしていては仕方がない。幾らこの街が成長を続けても、神は細部に宿るなんて言葉は絶対に浸透しないと思う。
さて、このリッツカールトン、ロビーは狭くて特別な高級感はないけれど、スタッフの対応はピカ一。足元が濡れたワイが来るのを見るなりドアマンがホテル内のバトラー的スタッフに連絡。直ぐにバトラーが「Welcome to Ritz Carlton!」とタオルを持って笑顔で駆けつけてきた。凄いなこの対応は。ホテルに入った時点では宿泊客とも判断できなかったかと思うのに、ここまでやるかと。
このままフロントまでエスコートされるも、フロントには順番待ちの列が。フロント周りにはシートスペースが無いので、もし宜しければとフロント正面のバーへと案内される。バースタッフには伝えておくので注文も不要、チェックインの列が捌けたらお呼びしますって。
注文する必要は無いと言われたが、またフロントが空いたらこちらから伺いますと伝えてカクテルを一杯。オリジナルカクテルが98元⁺⁺~。
プラチナ特典
一杯やってからフロントにてチェックイン。先ほどのバトラーとのやり取りを見ていたのかバトラーから話が通されていたのか、チェックインをお願いするなり「先ほどは混雑してしまっており、お待たせしてしまうこととなり申し訳ございません」との一言が。ほんとしっかりしたホテルだわ。
ただ、マリオットの会員規約にある通り、プラチナ特典は残念ながら充実しているとは言い難い。
リッツカールトンでのプラチナプレミアアンバサダー会員の特典案内はこちら。
・16:00までのレイトチェックアウト
・ウェルカムギフト(1,000ポイント)
・アップグレード(スイートを含む。但しラウンジアクセスは含まれず)
マリオットブランドの一つだけど、別格扱いなのでラウンジアクセスが付かない他、ウェルカムギフトで朝食を選ぶこともできない。それでいてウェルカムギフトのポイントはルネッサンスやシェラトンと同じ1,000ポイントっていのがまた面白い。別格じゃないんかいw
部屋カテゴリー
予約可能な部屋は全9タイプ。今回は最安値の部屋からアップグレード頂きプレミアルームにお通し頂けることに。
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フロントにエスコートされるまでのスタッフの対応が素晴らしかったので、次回は是非ともクラブフロアで予約したいと伝えたところ、このようなパッケージオファーをご案内頂いた。
Discover Art and Culture Promotion。ラウンジアクセス付きジュニアスイートでの滞在にArtron Art Centerでの英中ガイドサービスとArtron Art Centerでの500元分のバウチャーがパッケージになったプロモで、一泊2,488元⁺⁺。普通にジュニアスイートを予約するより安いじゃないっすかw
リッツカールト深センでは文化施設なんかとタイアップしたプロモを定期的に開催しているので、またお越しになる際には是非ご連絡下さい、と。うまいなー、営業。
スタイルとしては古臭いながらも、良い香りに包まれた館内。エレベーターの中でお会いしたスタッフもフレンドリーで、気持ち良く部屋へと向かうことができた。
部屋:プレミアルーム
フロアプランはこんな感じ。
入って正面のリビングスペース。セントレジス深センのように100階建ての高層ビルに入っているわけでもなく、最新のホテルという訳でもないけれど、独特の落ち着きが感じられる良質な部屋である。
低層フロアながら窓の外の景色が圧巻。直ぐ足元が交通量の多いオフィス街だけど、部屋の中の静けさはきちんと保たれている。
ミニバー。ソフトドリンク48元~、ビールが58元~。クラブフロアではないので部屋のビールでも…と思ったけど無料のネスプレッソとウェルカムフルーツで済ますことに。
レベルの高いウェルカムフルーツで喉の渇きを癒す。イチゴとかバナナとかグレープとか、手を汚さず簡単に食べれる果物にはついつい手が伸びちゃいますw
仕切りの両面にテレビ。サイドのミラー戸は開閉可能で、中にはバゲージラックが収納されていた。
ツインベッドの寝心地は極々一般的。もう少し包まれる感じが欲しかったかな。枕もマットも少しへたりが来てしまってる印象を受けた。
バスルームは広々としているし、バスタブのサイズや水温・水圧も合格点。もちろんAspreyのバスアメニティも最高っす。ホテルのアメニティではAspreyが一番かな。二位はインターコンチネンタルのアグラリア。
プール
雨が止んだので屋外プールへ。シリコンバレーのド中心で高層ビルに囲まれた中で非日常を味わえた。排気ガスはヤバそうだったけど。
朝食
翌朝の朝食は、ホテル内にある7軒のダイニングの1つ、2階にある「Flavorz」で。だが、ここでも利用客多数につき順番待ち。ヒルトンのように会員優先レーンも無く、10分程順番待たされることに。
エッグステーションとヌードルコーナーもカオス。どういった職業の人たちなのか想像もできんが、すごく庶民的な中国の方々が主な客層であった。
麺料理は2018年に泊まったホテルの中でもダントツ一番。自分で麺と食材を容器に入れて麺の達人みたいな恰好の料理人に手渡して調理をしてもらうシステムなんだけど、面も具材も調味料も種類が半端無い。麺だけで腹いっぱいいけちゃいます。
チェックアウト
フロントはチェックアウト時もやっぱり混んでいて、昨晩と同様バーで待つことに。昼間のバーはラウンジのように解放されていて、氷水で冷やされた水やソフトドリンクが用意されたりと順番待ちの客の為の配慮がなされていた。
しかも、ホテルを出ようとすると、朝にエレベーターホールで一緒だったスタッフと遭遇。わざわざ外までご一緒してくれて、大手を振ってお見送りしてくれた。一人一人の従業員のレベルが高すぎるぞ本当に。
所感
その後、ランチでもこちらのホテルを利用してみたけど、たぶん従業員のレベルは中国一。自分以外の評判もすこぶる良いので、彼・彼女らの実力は本物なのかと思う。次はクラブフロアの予約で再訪しますが、素晴らしい滞在になると確信しています。
また、安くラウンジを使いたいプラチナ会員の方には、隣のブロックにあるシェラトン福田をお勧めします。
リッツカールトンから歩いて5分のことろにあるシェラトン福田。超大箱ホテルだけど、ラウンジサービスは中々のものでした。
【リッツカールトン深セン/Ritz Carlton Shenzhen】
Booking.com
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ホームページ:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/shenzhen/
住所:広東省深圳福田区福田区福華三路116号
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