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テーマパーク化したカシュガル老街


週末バザールを出て大通りを西に数百メートル進むと、カシュガル老城なる砂上の要塞のような一角に突き当たる。10世紀に興ったカラハン朝の都の中心部であったとされる歴史ある場所で、今でもウイグル族が住まう居住区なのだという。


観光客用テーマパークのエントランス然とした門が入り口に聳え立つ。少なくとも、ぱっと見ではウイグル人居住区のようには見受けられん。


街の中心部にもかかわわず入り口の手前に巨大で不自然な更地があることからも、中共の手による派手な再開発が進行中といった印象を受ける。

今や世界経済を牽引する程の発展を遂げた中国。その発展・再開発の波は、かつては漢族も近づかなかった西域の辺境の町にも確実に押し寄せいていて、止まることを知らぬ漢族の勢いは旧市街の伝統的で古い町並みを飲み込み、カシュガルの町の姿は劇的に漢族化してきているそうだ。少数民族の特有文化を否定し、漢族との同化を進めることで民族アイデンティティを根絶して民族支配するというのは中国の常套手段である。
ひだり みぎ
うーん、本当にテーマパークのようであり、旧市街地の風情は無い。やはり、最近になって建て替えられたウイグル「風」の居住なんだろうな。

エントランスを入って正面、テーマパーク風な地図が設置されている。「ビジターセンター」や「ビジターインフォ」まで設けられているので、やはりここ老城もウイグル風住居をテーマにした漢族運営の観光地と化してしまったのだろう。

内部は迷路のように複雑な路地が入り組んでいるので、当時は九龍城のように中々にカオスな町であったのだろう。


こんなんとか、もうまさにザ・中国の観光地。

ひだり みぎ
一応は取り壊し前の街並みが再現されているようではあるし、見世物みたいで嫌だろうに実際にここに住むウイグル族もいるにはいるようだ。

ひだり みぎ
嘗ては新疆ウイグル自治区の人口の大部分はウイグル人を始めとする“少数民族”が占めていたが、ここ十年そこいらで漢族の割合が急増。今では漢族が全人口の40%を占めるほどまでに増殖しており、近いうちに人口比率が逆転するとまで言われている。

ひだり みぎ
なんだか映画のオープンセットみたい。

ひだり みぎ
モスクやモール的な建物も再現されてはいるんだけど、新しめの焼き煉瓦で造られているので、やはり最近になって再開発されたものなのだろう。後で行くガチのウイグル族民居は、今にも崩れ落ちそうな日干し煉瓦で造られていたからな。

ひだり みぎ
西側の入り口近くにはマーケット通りがある。

ひだり みぎ

ちょい悪系風なウイグル男性が愛用するテイスティなロシア帽が主な商品。

確かにウイグル人が住んでいてウイグル人が買い物しててと、ウイグル人居住区であるんだろうけど、10世紀カラハン朝時代からの流れを汲むカシュガル「老城」って感じはしないわな。

【カシュガル老城】



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【2017年新疆・敦煌・西安旅行記】











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