新疆最大のモスク・エイティガール寺院

カシュガル老城を西に突き抜けたところで、前方にモスクの尖塔が見えてくるや大きな広場に突き当った。カシュガル旧市街地のど真ん中にあり、新彊最大規模のモスク・エイティガール寺院が建つエイティガール広場である。

カシュガル最大の観光的見所とも評されるエイティガール寺院。イランからの宣教師により15世紀に建造されたという歴史ある寺院で、規模も総敷地面積16,800㎡と新疆最大級。20,000人もの収容能力を誇り、新疆中からイスラム教徒が押し寄せる中央アジアムスリムのメッカなのだと。実際、毎日の平均拝礼人数は2-3千人、金曜日にもなると訪問者数は6-7千人にも達するらしい。

市中心部のエイティガール広場。イスラムの祭日であるローズ節には2万人ものムスリムが集結し、こちらの広場で一斉にメッカの方向へお祈りするとのこと。この日は…真冬で寒いからか、信者の姿は疎ら。


広場にはチープな観光客向けの像や土産屋が並ぶ。何だかシルクロード辺境のオアシス都市にある広場というよりも、社会主義国特有の味気ない広場といった具合に整備されてしまっているようだ。何人かのウイグル族の老人がすることもなくただただ屯をしてたり、子供連れの家族がトボトボと往来するくらいのものである。


広場の一番奥に建つ寺門はポップで可愛らしい黄色のレンガ造りで、両端にはそれぞれ天辺に新月を設えた尖塔が建っている。


門を入って正面に細かな装飾が施されたガラス窓があるのに、窓に被さる形で設置された壁掛け時計が台無しにしてしまっている。

玄関を入るとまずチケットブースがあり、入場料の支払いを求められる。50元(≒850円)だったかな。モスクへの入場料としてはえらい高かった。

チケット売り場の奥には背の高いポプラの木々が生い茂った中庭が広がり、奥の礼拝堂にむかって遊歩道が真っ直ぐと伸びている。夏は青々とした爽やかなポプラ林が日差しを遮り涼しいのだろうけど、葉が枯れ果てた真冬にきてみると、どうしても寂れた印象を受けてしまう。ただ、こんだけ木々豊かなモスクは初めてだ。砂漠地帯にあるいからこそ緑を尊ぶのだろうか。


内殿と外殿に分かれた礼拝堂は敷地の一番奥まったところにある。新疆最大規模のモスクとは言うが、敷地面積の殆どは中庭であり、建物自体は随分と簡素でこじんまりとした造りである。

これも灼熱地獄の砂漠地帯ならではの建築様式なのか、建物の前は木の柱が屋根を支えるような造りの涼し気なオープンテラスになっている。

ひだり みぎ
屋根を支える緑の柱が何十本も建ち並ぶ礼拝堂。偶像を忌避するイスラム教の宗教施設なので祭壇や神仏像が一切無く、あるのは神のお告げを記したコーランと聖龕のみ。東南アジアの豪華爛漫な仏教寺院を見慣れた人間にとっては殺風景にも感じられてしまうかも。


こんな野外に絨毯敷きですか!と思いつつも靴を脱ぎ、ドーム型屋根のモスクが模されたイスラム柄の絨毯に上がる。

礼拝堂内部の設計は赤の絨毯に緑の柱という反対色を組み合わせたお洒落な色使い。

正殿の中央には聖龕があり、物音ひとつ聴こえない静寂の中で一人の信者がメッカの方向へ頭を垂れ静かに祈りを捧げていた。すると…写真左手に写る中国人観光客が押しかけてきて、得意の大声で雰囲気ぶち壊し…。

【エイティガール寺院】



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【2017年新疆・敦煌・西安旅行記】











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