オシャレな白人御用達喫茶やバーなんかも多くて食事処には困らないチェンマイ。食に関しては安定しているというか、洋食の高級店から地元民で溢れるB級大衆食堂や屋台まで、どこに入っても外れが無い印象で、沈没して長逗留する旅人が多いのも頷ける。
自分の今回の滞在では普通の無名レストランばかりで食事してきたが、折角なので北タイ料理の有名専門店をハシゴしてみることにした。先ずは安くて美味いカオソーイで評判のHuen Phen(フアン・ペン)、続いてガイヤーンで有名なSPチキンで〆るというコースで攻めることに。二点ともガイドブックにも掲載されている人気店だ。
トゥクトゥクを走らせ先ずやってきたのは、怪しげな宗教施設かのようなラーンナー式建物が特徴的なフアンペン。流石にチェンマイ一のカオソーイの名店との誉れ高き人気店、順番待ちの大群が外にあぶれ出してしまうくらいの大盛況ぶりだ。盗み聞きしたところによると、何十分待ちという状態らしい。凄まじい集客力。
入り口の脇がオープンキッチンになっていて、中では「侍」と書かれたTシャツを着たオバサンがぶっとい腕で鍋を振るっている。
そしてふと店の中に目を向けたところ、こんなものを発見。なんと、店内に名前を残して順番待ちする仕組みになっていた。
外で待ってた自分、涙目wなんかもう、ウン十人って人が前に待っていて気持ちが折れる。このノートに自分の名前を書くのにも順番待ちしないといけないくらいだし。
混んでるなー。殆ど中国人。食べ終わった後も長居するようなKYにはドロップキックかましてやりたいわ。長蛇の列になっているのはC国の方々のせいで回転率が悪いからかもな。
本場の人気店でのカオソーイを楽しみにしていたとはいえ、流石に何十分も順番待ちしてまではなぁ。ってことで、若干後ろ髪を引かれる思いでフアンペンを後にする。
【Huen Phen(フアン・ペン)】
住所:112 Rachamankha Rd, Muang, Chiang Mai 50200
営業時間:8時30分~16時、17時~22時
続いてやってきたSPチキン。
タイ北部の料理の中でも「ガイヤーン」をメインに取り扱う専門店。ガイヤーンとは「ガイ=鶏」に「ヤーン=焼く」、そう、焼鳥です!
何羽もの鶏を店頭の開店ロースターでグルグルさせながら炙り焼きにしているちょっと野生的なムードの店構え。なんかスタッフの方も心なしか野性味があるというか、ワイルドな感じ。
店内にはエアコンもなく、簡素な椅子とテーブルがずらりと並んでいるだけで、有名店といった雰囲気は微塵も感じない。というか寧ろ大衆食堂的にしか見えない最初はちょっと入りずらいかも。でも、やっぱりスタッフなんかは外国人慣れしているようだし、心配は無用。日本語メニューもあったりするし。
看板料理の焼き鳥はまるまる一羽でも150バーツ(≒550円)、ハーフで80バーツとなっている。ちょっと小ぶりだけどね。他にもトムセープやラープなどの定番イサーン料理が揃ってるのも嬉しいところ。肉屋と見せかけてスープやサラダメニューも中々充実してるじゃないですか。
取りあえずチキン半羽(80バーツ)にカオニャオというモチ米(10バーツ)、タイ東北風豚挽き肉のハーブ和え(50バーツ)、そして食のお供にLEOビール(65バーツ)を頼んでみる。
オーダーを受けてから焼きたてホヤホヤのチキンを取り出し、おばちゃん(お姐さん?)が鉈でもってチキンをぶった切って解体する。
ものの2-3分程でやってきた料理には、チリソースやライムの利いた酸っぱい系のタレなんかがセットになっている。チキンホックホクのプリップリで、外はパリッパリという絶妙の焼き加減。
タレにつけて食べても、そのまま食べても良し。ガーリックやら秘伝のハーブやらを詰めて炭火焼されていて下味がしっかり付いてるので、タレ無しでも全然イケる。こりゃあ流石SP(スペシャル)だけありますわ。無我夢中でがっついてしまうし、ビールとモチ米も進む進む。ちょっと量が少ないけど、軽くこういう料理をつまみながら昼からまったりビールを飲むと、仕事のストレスも吹っ飛ぶわ。良い年末休暇になりましたわい。
【SP Chicken(エスピーチキン・ガイヤーン)】
住所 9/1 Samlan Road, Soi 1 T. Prasing Chiang Mai, Thailand
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