古都チェンマイそぞろ歩き~モン族市場・ターペー門・寺院~

メリディアンにチェックインを済ませた後は、休憩する間も惜しんでブラブラと古都チェンマイを歩いて回ることに。
チェンマイは、北タイ一帯を治めたランナータイ王国が1296年にチェンライからチェンマイの地に遷都したことにより開かれた歴史のある古都である。今でもランナータイ王朝の旧王都として100を超える古寺や城壁が残されていて、歴史薫る風情ある街並みの中で、賑やかなバンコクとはまた一味違った経験を楽しむことができる。

地図を見ての通り、チェンマイの旧市街は一辺が約1.5kmの城壁と外堀に囲まれたこじんまりした街だ。旧市街は町並保存条例的な規制により諸々の厳しい建築規制がかけられている為、旧市街の中は比較的のんびりしたエリアとして取り残されている。近年この状況を逆手に取り、旧市街にミニブティックホテルやゲストハウスが相次いで建てられているようだが、どれも背が低く街の景観を壊さない様式のもので、箱型の大型ホテルと違ったタイならではの風情が好評を博しているようだ。

ひだり みぎ
ホテルを出てターペー通りに向かって歩くと、チャンクラン通りとターペー通りの角地に小さな寺院を発見。Wat Upakhutというようだ。

ひだり みぎ
境内には中国語の看板に「脚部按摩」と書かれたフットマッサージ店が併設されている。住職さんが片手間に見様見真似で足をもみほぐす程度のレベルなのだろうか、30分80バーツ、60分150バーツとリーゾナブル。ここチェンマイには至る所マッサージ屋があり、かなりの安価でマッサージを受けられるが、それにしても寺院内のマッサージは安い。参考までに、メリディアン横の安そうなJo Jo Massageという店では、タイマッサージ(60分)が200バーツ、セラピーマッサージ、アロママッサージが300バーツとなっていた。


本殿の中は壁中一面に小さな仏のミニチュアでびっしりと埋め尽くされていて、滅茶苦茶異様。


コイツが壁一面にびったりとくっついている。私なんかは不気味に感じるのだが、敬虔な仏教徒からすれば絶頂寸前に興奮する神聖な場所なのだろう。


ターペー通りをワロロット市場のある北の方に進んでいくと、下町風情が漂う街並みが広がってくる。


チェンマイ市民の台所・ワロロット市場の裏にあるトタン屋根の下にうらびれた感じのマーケットを発見。モン族によるマーケットのようだ。

ひだり みぎ
ろうけつ染めされた紺色や白地のモン族のひだスカートや、赤ちゃんのおんぶ紐、脚絆、ベルト、キーホルダーや携帯ストラップなどの雑貨などなど、カラフルな刺繍を施した民族衣装がパーツ別に売られている。いや、ほんと、各店舗、山の様の商品がごっそりと雑然に置き売りされている。もう少しプレゼンテーションを考えて小奇麗な雑貨店の様にした人気でると思うんだがなぁ。そこんとこは無頓着なようでもったいない。

ひだり みぎ
長財布は100B~、クッションカバーは150B~となっている。ベトナム北部のサパにも多くのモン族マーケットがあったが、値段はこちらの方が断然お安くなっているようだ。

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別に自分で使う訳じゃないからなぁ。サパで買った黒モン族、赤モン族の刺繍鞄や雑貨は喜んでもらったが、流石に同じようなものはもう要らないだろう。軽く見学を済ませてモン族市場を後にする。

続いてターペー通りを西へ進むと、何となくギコチナイ片仮名でワット・ブッパランと書かれた寺院が見えてくる。

1497年に建立され、1958年に再建されている名刹らしいのだが、やたらと「日本語出来るアピール」をしてくるタイ人のオッサンが入り口に立っていて、誰ぞやの名刺やら日本人が彼宛に書いた手紙を見せびらかし迫ってくる。にこにことしたオヤジが抱える名刺ホルダーを興味本位で覗いてみると、結構な大手どころの企業名もちらほら。名刺の主たちは、己の名刺がラミネートされ、チェンマイの片隅で声かけの道具として利用されているなどと露にも思っていないだろうが…寂しいことなのだが、こういう人と関わると7割がた碌なことはないので、夕方以降は用事があると言って諦めてもらう。すると、タイ人オヤジはめげずに今度は英語で白人金髪女性にアタックしていった。へこたれない根性、大事です。でもしつこ過ぎはよくありません!

ひだり みぎ
チェンライでもそうだったが、白い守護神には黒のマッキーで塗ったかのような真っ黒い髭がある。子供のいたずらのようにしか見えないんのだが、これがランナースタイルというものなのか。

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勇ましい表情の青髪仏陀。

ワット・ブッパランを離れターペー通りを更に西に進むと、これまた立派な礼拝堂を構えるワット・チェタワン(Wat Chetawan)が見えてくる。

ミャンマーのチーク材商人の資金で建てられた寺院だそうだ。

ひだり みぎ

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本堂内部にはシュールな画の数々が飾られている。登場人物がサングラスかけていたり、藁帽子やテンガロンハットかぶっていたりと、妙に現代的と言うか…


ミャンマー風チェディは本格的。

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ワット・チェタワンを過ぎればターペー門まであと100mそこら。ターペー門に近づくにつれて通りの両側にカフェや土産物屋、ゲストハウス、旅行代理店が増えてくる。因みにこのターペー通りはターペー門で途切れ、旧市街に入ると「ラーチャダムヌーン通り」と名前を変える。

年越しイベントの装飾で見えにくいが、こちらがチェンマイのランドマーク的存在のターペー門。欧州的な凱旋門みたいなゲートを想像していたら、「えっこれが・・・」と失望してしまうこと請け合いだが、それでも赤褐色の煉瓦で出来た城門城壁を眺めていると、ランナー王国の往時の様子を忍ぶことができる。

旧市街と新市街を結ぶ分かりやすい場所なので、行動の起点や待ち合わせスポットとして利用するにはもってこい。ここから西に進んだら歴史溢れる旧市街、東に行ったら市場やナイトマーケットなど観光の中心。その二つを繋ぐランドマーク的な存在で、ターペー門近辺にはゲストハウスや観光客向けカフェなどが多く揃っているる。観光客用の現代的な店が並ぶ道の傍にある時間を巻き戻したような古い城壁痕を見ると、どうもタイムスリップしたような、不思議な感覚にとらわれる。


こちらはぐるりと城郭を囲むように作られた水堀。堀の両側は道路で車やバイクの行き来が盛ん。堀の外側が時計回り、内側が反時計回りの一方通行となっている。

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門自体はレンガが積み上がった所に木造の門をつけたシンプルな物で、20世紀になってからランナー王朝自体の姿を再現したものだ。


ターペー門に対峙するようにあるブラックキャニオンカフェでコーヒーを飲みながら人間観察。甘ったるいシロップ入りのラテが疲れた体を癒してくれる。

休憩後はラーチャダムヌーン通りを西に進んで旧市街を探索して回ろうとも思ったが、一旦ホテルに戻って小休憩することに。12月のチェンマイといえ、日中はウダウダと暑く、歩いているとそれなりに汗もかくし疲れる。冬のタイ北部はもう少し凌ぎやすいと思ったんだがなぁ。


ターペーモンから旧市街を出て、遠くからも見えるランドマーク的なメリディアンを目指す。付近には細い路地が入り組んで迷路のようになっているが、どこにいても存在感のあるメリディアンを視界に捉えることができるので、方向音痴の自分でも迷うことは無い。


途中、シャワー後に飲むビールを調達しようとホテル近くのセブンイレブンに寄るも、アルコール類の冷蔵庫には鍵がかけられていた。やっぱりチェンマイにもアルコールの販売規制があるんですね、アルコールの販売は11時~14時と17時~24時の間のみに規制されているとのこと。だいたいこの時間売れないという根拠が分からんし、納得出来ない規制に従わざるを得ないというのが、非常に不愉快なわけではあるが、兎にも角にも、これ以外の時間帯ではコンビニやスーパーや酒屋では酒を売ってくれない。でも、バーなどの飲み屋では販売禁止時間でも普通に飲めたりする。なぜかは知らんが、タイなので答えはそもそも無い。



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【2014年チェンマイ旅行記】














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