余りお勧め出来ないコンケン国立博物館

いまいち観光資源に恵まれないコンケンにあって唯一と言って良い観光地がコンケン国立博物館。
1972年オープンという歴史ある博物館で、バーンチエンやスンヤン遺跡などで発掘された土器や仏像、イサーンに住む人々の民族衣装や民芸品などが展示されているようだ。

場所は市街地から2キロ程離れた町の北郊にあり、微妙にアクセスが宜しくない。
ひだり みぎ
くっそ暑い昼下がりのコンケンの町を散歩を兼ねて徒歩で移動。殺風景で面白味の無い大通りをひたすら北上し、汗びっしょりになった頃にようやく見えてきた博物館…。

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入り口にはそれらしいレリーフなんかが飾られているが、なんだか中の様子がオカシイぞ。


床に銃弾の薬莢のようなものが転がってるし…。まさか処刑場ではないかと思うので、実弾を使った射撃訓練所か何かだろうか。係員らしき人達とすれ違っても咎められるようなこともなかったので立ち入り禁止区域という訳ではないだろうが、博物館でないことは間違いないようだ。

一旦大通りに出て工事現場のとび職的な人に地図を見せて道を聞いてみると、案の定、国立博物館はここではなくもう1ブロック北にあるという。
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ということで迷いながらもコンケン博物館に到着した。道中に面白い発見があるかなーなんて期待して歩いてきたけど何のサプライズも無かったので、素直にホテルからバイタクに乗っときゃ良かったわ。

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広大な敷地内には無数の墓石のような物が説明書きもないまま無造作に置かれている。恐らくは寺院から出土した聖なる結界石であろうが、なんだか集合墓地みたいで気味が悪い。

タイの田舎町にある博物館はどこも見学客疎らで賑わいがないものだが、ここの廃れ具合は中でもトップクラス。100バーツの入場料を払い館内に入ると、係員3名・制服を着た用心棒的な警備員1名、そして私の合計5人が館内にいるだけという…。なんだかんだで1時間は滞在したと思うが、終始見物客は私1名だけで、係員は博物館の淀んだ空気の中で楽しそうにぺちゃくちゃとお喋りに興じていた。

館内を見学するにあたって一番最初に目にするのは、7-9世紀ドバラバティ時代のものとされる結界石。ロゼッタストーンのように暗号的な碑文が表面に深く刻まれているのだが、解読できていないのか肝心の碑文の内容に関する説明は無し。

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こちらは表面にヴェッサンタラ王子の物語が描かれた結界石。

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カーラシン県で出土した9-11世紀の結界石。いきなりこんな素人受けしない展示品ばっかりなので、大多数の観光客の興味は削がれてしまうのではなかろうか。説明文も不足している中でこんな展示物を見て楽しめるのは余程の物好きだけだろうし、なんかもう一般的な外国人観光客を寄せ付けない雰囲気で、人気が無い理由が良く分かる。

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こちらは寺院の建材の破片だろうか、まぐさ石に細かな彫刻が施されている。

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ストゥーパや仏像の欠片。

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首・腕・足をちょん切られ五体不満足な11世紀のビシュヌと厳めしい表情のシヴァ。

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13世紀のヴァジュラダラ(金剛力士)とガルーダは保存状態良好。


おでこにハートマークを付け、ちょび髭を生やしたユニークな仏像の頭。


このようにこじんまりとした中庭の周囲に展示室や結界石があるのだが、如何せん展示内容が単調過ぎてつまらなすぎる。退屈しのぎに来たのに退屈させられるとは思わなんだぞ。

入場料として100バーツも払ったことを後悔しながら博物館を離れようとしたところ、二階にも展示品があるとのことなので期待せずに見てみることに。なんたって100バーツ払ったのにここまで10バーツ分くらいしか楽しめてないんでね。もとは取らせてもらわんと。
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二階にはもっと俗っぽい展示品が並んでいて、イサーンの文化や生活様式が紹介されている。

イサーンの農村ではコミュニティの構成員が皆で共同作業をする相互扶助型の文化が根付いている。
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狩猟道具や楽器…。

…お終い。

残念ながらお世辞にも充実しているとは思えない展示内容だったので、正直100バーツの価値は無い。ここで楽しめるのは結界石マニアや東南アジア専門の考古学者くらいのものだろう。場所も微妙に中心から離れているし、時間とお金をかけてまで来る価値のある場所ではないのではないだろうか。

【Khon Kaen National Museum】

住所:Rop Bung Rd., Nai Mueang, Muang Khon Kaen, Khon Kaen
電話:+66 4322 4031
営業時間:09:00-16:00



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