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不気味なパペットが踊るタンロン水上人形劇場


ベトナムの伝統芸能というと…う~ん、いまいちぱっと思い浮かびません。
失礼ながら何となく文化的にほとんど中国の二番煎じという印象をベトナムに対して抱いてしまっておりますが、ベトナムが誇る古代からの伝統芸能というものも、一応存在しているらしい。

その一つが「水上人形劇」
「水上」で「人形劇」??そう、そのまんますぎますが、水上人形劇とは水上で行われる人形劇です。約1000年の歴史を持つと言われるベトナム北部の伝統的な水上人形劇は、ハノイの農村の収穫祭や閑散期の娯楽、降雨祈願の為に水田や川で演じられたことが始まりで、その後に宮廷文化として根付いていったとされています。演じられる題材は主にベトナム民話や伝説・神話といった類であるが、起源を遡れば中国・宋代にあった「水傀儡」にあるとも言われている。やはり中国の二番煎じ…

起源がどこであるかはさておき、自称“水上人形劇発祥の地”であるハノイには幾つかの大型シアターで水上人形劇を鑑賞する事ができます。舞台に見立てた水面上で農村の生活風景をはじめ、鳳凰や龍、仙女の舞、伝説や民族神話などが、きらびやかに、時に滑稽に、次々と繰り出されるこの劇はハノイ観光の一大名物ともなっているようで、大体どのガイドブックにも水上人形劇を推すページが載せられている。

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ハノイに数あるシアターの中でも一番の規模を誇るのがホアン・キエム湖畔にあるタンロン水上人形劇場。ベトナム独特の舞台芸術である水上人形劇の美しさをPRするため、この20年間、毎日欠かさず公演を続けてきているそうです。

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チケットは一等席のType1(約400円)と二等席のType2(約240円)の2種類。週末には満席になるほどの人気ぶりとの事で、事前に18:30開演のType1席のチケットを確保して鑑賞してみることに。

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劇場の中は小さな映画館のようなシアター形式で椅子が並んでおり、最前列からやや距離をあけて舞台となる幅広のプールがある。一等席は前側中央、二等席は後部席となるようだ。確かに人気なようで、会場は欧米人により埋め尽くされていた。

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舞台の左袖では民族楽器によるベトナム民謡の生演奏が行われ、民謡にのせて3~5くらいの短い物語が展開されるていきます。民族楽器の演奏や歌声を聴くだけでも面白く、人形の動きを見る以上に楽演団の方の演奏っぷりに見入ってしまいます。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=26SLRBq6zJw[/youtube]
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=W8W2tTK7IMI[/youtube]
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=hQ7u_EcQbBI[/youtube]
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=mPa0S3dF8T8[/youtube]
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=gOq8RrsA-DQ[/youtube]

ひだり みぎ
農作業や闘牛、ヤシの実採りなど、ベトナムの農村の暮らしが分かる演目から、龍やら麒麟やらが登場する民話まで、400もの芝居から厳選された15の短い演目がどんどんと展開されていきます。劇はぜんぶベトナム語ですが、人形のユニークな表情やコミカルな動きを見ていると、言葉が分からずとも案外楽しめる。

*タンロン水上人形劇 本日のプログラム(日本語パンフレットを参照しました)

1. 解説者とした人形の上奏
2. タンロンお祭りの太鼓上奏
3. 竜踊りの上演
4. 牧童の笛
5. 農村の生活風景
6. 蛙釣りの上奏
7. 家鴨を侵した狐を追放する劇
8. 魚釣り、漁獲
9. (キャンセル)
10. フォーク演奏
11. 鳳凰の踊り
12. レロイ王の還剣の伝説
13. 麒麟の踊り
14. 仙女の踊り
15. 四霊獣の龍、鳳凰、麒麟、亀の踊り

プログラムが始まり山場を迎えると、まるで記者会見かのように一斉にカメラを持ち上げフラッシュをたいて撮影し始める巨体な白人観客たち。そっちがその気なら・・・と後ろの列の人もカメラ持ち上げて撮影、その後ろもまたカメラを持ち上げて撮影…素晴らしきベトナム伝統の舞台芸能を前にすると良識ある白人観光客も中○人かのようにマナーを忘れてしまうようであります。

ひだり みぎ
人形の材料は材質が柔らかいため彫刻しやすく水にも浮くイチジクの木が使われていて、舞台の裏から竹や木の竿で操れるよう細工がされています。宙返りしたりドラムを叩いたり、木登りしたり、どこかぎこちなくも水中を縦横無尽に忙しなく動き回る各キャラは一体一体が個性豊かで、人を小ばかにしたようなどこか憎たらしい表情のキャラクターがイカしている。

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人形たちはよくよく見てみると塗装が剥げて黒々したイチジク肌が見えたりしていてすっごく不気味!!

ひだり みぎ
最初から最後まで飽きさせない内容で、あっという間に一時間が過ぎ去ってしまいます。劇の終わりには、人形を操っていたスタッフが出てきて、拍手喝采。見前は子供だましな学園祭の見世物レベルの人形劇だろうと思っていましたが、意外や意外、民族衣装を身に纏った楽団による民謡に合せて巧みに操られる不気味なパペットの姿を見るのは面白いものでした。

ひだり みぎ
用いられる人形は農夫、子供、王様、仙女、獅子、鳳凰、亀、竜など多彩であり、お気に入りのキャラをホール入り口横の売店で購入することもできますので、ベトナム土産に不気味でコミカルな木製人形は如何でしょうか。


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