天龍八部影視城での観光を終え、お次は影視城からシャトルバスに乗って蒼山へのロープウェー乗り場へ。
蒼山は洱海西岸にそびえ立つ南北約42km・東西約25kmの規模で南北を横断する雲嶺山脈南端の主峰で、最高峰である標高4,122mの馬竜峰を筆頭に3000m級の峰が19も連なる大きな山である。なんでも、蒼山に積もる美しい雪は洱海の月と共に大理を代表する絶景とされていて、山の中腹にある遊歩道を歩いて渓谷や滝なんかを巡るのが大理の定番アクティビティなんだとか。ガチな人達は中腹までも自力で登っていくが、ヘタレ系トラベラーな自分はロープウェーで…
という訳で定番アクティビティの蒼山ハイキングへと向かう。大理の標高が約2,000mなので大理市街地との標高差は1,500m以上ということになるが、蒼山には幾つかのロープウェーが設置されており、労せずして山の中腹及び山頂近くまで登ることができる。
ただ、ロープウェーの運賃はくっそ高く、オンシーズンということもあり往復300元(≒5,200円)に入場料40元(≒700円)という驚きの価格設定となっていた。
それでもチケットを買い求める人達で長蛇の列が出来てるんだから驚きだ。国慶節休暇で旅行に来ている家族連れの団体に紛れて自分も一人ロープウェーに乗り込んでいく。
先ずは山の中腹・海抜2,906m地点にある第一ステーションへと高度を上げていく。
高度が上がるにつれて視界が開けてきて気持ちが良いが、同席した中国人家族連れの方々から何故だか色々と根掘り葉掘り詮索されるような質問ばかり飛んできて面倒だった。この人達、普通に初対面でも平気で年収とか婚姻状況とか聞いてきたりしますからねw
こちらが2,906m地点のロープウェーステーションに掲げられていたハイキングコース。どうやら玉帯雲遊路なる遊歩道までは海抜2600m地点まで下る必要があるようだ。
松の香りに包まれた林の中に七竜女池に繋がる小川が流れていたりと、大自然を全身で感じながらハイキングが楽しめる。
大分下ってきて、恐らくこいつが遊歩道。蒼山は洱海に沿って42kmに渡って幾つもの峰が連なっているのでハイキングのし甲斐がある。寺とか洞窟もあるし。
三時間程ハイキングして中間地点のロープウェーステーションに出戻り。ここから最上部へと繋がるロープウェイで移動する。
上昇するにつれて更に視界が開け、紺碧な洱海に散在した島々や往来する漁船、湖辺に広がる四季折々、色とりどりの田畑が満喫できる。いやー、気持ちがいい!
ただ、やはり3,500メートルを超えたあたりから険しくなってきて、風も強くなってきたことから大揺れに揺れる。
雲の中に突入して最後の数分は何も見えない中で激しく揺れ続けるという恐怖体験に。やっぱ深層心理のどこかで「中国のロープウェー」ということが頭にあってか、余計に怖く感じてしまった。
標高4,000メートル弱の洗馬潭ターミナルに到着。ここから蒼山の見所である洗馬潭まで1,092mという距離らしいが、滅茶苦茶寒いし霧で視界が悪いしと大変な環境に気持ちが折れそうになる。
それでも洗馬潭まで行きましたよ、薄手のシャツ1枚でw もともと中腹でのハイキング目的でここまで来るつもりが無かったので防寒具を用意してなかったので、周りがオレンジの防寒具に身を包んで登山する中を独り体感温度10℃でも薄手のシャツのみという心もとない装備で…
で、歩くこと20分程、蒼山最大の見所である洗馬潭に到着した。でもやっぱり霧で何も見えないじゃん…
仕方なく近くにあった洗馬潭の画像パネルを撮影。せっかく聖なる蒼山の3,920m地点まで(ロープウェイで)登って聖なる泉までやってきたのに、20分待っても視界が開けることはなく…
失意のままロープウェイを乗継いで下山。帰りのロープウェーでも中国人家族に「一人で旅をする友達のいない哀れで珍しい人種」かのような感じで弄られるし…。友好的に接してくれたんで嬉しかったけどさ、そんな珍しいんか一人旅を楽しむ男が。
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