大晦日の天安門広場と 故宮博物院 時計館と珍宝館を楽しもう

年明けに北京を発つ前に、北京のランドマークである天安門広場と紫禁城(故宮博物館)を再訪してきました。


今にも銅鑼の音が聞こえてきそうなこのザ・チャイナな風景。ここ天安門広場から北京半日観光をスタートです。

ひだり みぎ
毛さん、今日もバッチリ映えてますね!

ひだり みぎ
故宮の表玄関となる天安門広場を抜けると、真正面に故宮のシンボルカラーともいえるベンガラ色の城壁と黄瑠璃瓦が見えてきます。こいつは故宮端門。紫禁城の外にある端っこの門からしてこのサイズとか、大陸の規模感バグってます。

北京の旅行サイトから拝借したこの画像が位置関係を把握するのに分かりやすい。南北の中心軸の一番南に位置する天安門→二番目が端門→次いでコの字にせり出した午門。この午門より先が故宮博物院となります。

ただ、博物院といっても絵や彫刻が陳列してあるだけの美術館や博物館とはわけが違います。明清代の歴代皇帝が住んだ紫禁城自体まで屋外展示物として見学できちゃうわけですから。


映画ラストエンペラーで溥儀が城外に出ようと「オープンザドアァァァ—!」と門扉を叩くシーン、あれの舞台となった午門っすね。もうここまでいくと「門」じゃなくて、これ自体が城といった規模w


気分はエンペラー。かつては決して庶民が入城を許されることのなかった禁地、紫禁城内部へと入っていきます。


紫禁城に入るなり目の前に現れるのはいきなりのメインディッシュ。ラストエンペラーの即位のシーンにも出てきた太和殿、故宮の象徴ともいえる建造物です。創建は明代の1420年。その後数度にわたって焼失し、現在の建物は清の時代の1695年に再建されたものになるそうです。

ひだり みぎ
途方もなく広い空間に敷き詰められた石畳、その上に左右対称に建てられた巨大な建築物の数々。めまいがするほどの圧倒的人工感とスケールの大きさに何度来ても圧倒されてしまいます。
ひだり みぎ
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ひだり みぎ
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ひだり みぎ
ひだり みぎ

ひだり みぎ
建物一個一個の説明は省きますが、やっぱ一番すごいのは太和殿へと続く皇帝専用の中央階段。なんと重量200t以上の一枚岩を彫り込んで作られています。どうしてここまで大きくする必要があるのだろうと思っちゃうけど、ここまで突き抜けてると、ただただ驚き、畏れ、そして感動してしまうレベルです。

家具館

故宮博物館には中国文化の神髄ともいえる珍宝文物が大量に収蔵されています。超ド級の国宝は台湾に持ち出されていますが、それでも今なお186万点という途方もない数の文物が収蔵されていて、その一部がテーマ別に一般公開されています。
今日は、時間が無いので家具館、時計館・珍宝館に絞ってみて回ることにします。
ひだり みぎ
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清朝王室家具コレクションが並びます。数百年物のお宝アンティーク家具が小綺麗なモデルルーム風にセットされててちょっと違和感を覚えますねw なんかもう展示品にプライスタグ付いてそうな勢いというかw

ひだり みぎ

こだわり抜かれた特注の家具が並ぶ中、ワイ的最高傑作は枝角と象牙で作られた椅子。まず、「うーん、枝角と象牙で椅子作ってみよっか!」ってならないでしょ。しかも実用性ゼロというか、強度が足りずに、皇帝が座ったら椅子の脚が折れてコントみたくなりそうだしw

鐘表館(時計館)

続いて時計館では、清朝の歴代皇帝が集めた時計のコレクションが展示されています。え?時計?テーマとしてはちょっとしょぼくない?もっと他にテーマあったでしょと思いましたが、宝飾時計の最高傑作の数々は見る価値十分にありました。
ひだり みぎ
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清の皇帝のもとには交易の便宜を求めてヨーロッパから多種多様な時計の贈物があったようで、代々皇帝さんが時計にドハマりしてしまった模様。精巧で華やかなだけでなく、機械仕掛けでカリヨンが曲を奏でたり、鳥が嘴を動かしさえずったりするような凝ったからくりも施されていて、なんとなくコレクションしたくなる気持ちも分かります。



18世紀の太陽計儀。皇帝様からしたら、現代の子供が天体模型を欲しがったり天体マニアがステラムーブメント買うくらいの感覚で調達されたのでしょうが、18世紀にこの特注ゴールデン太陽計儀は凄いw 時計館って懐中時計のコレクションくらいに想像してたんで、良い意味で想像を裏切られて良かったですw

ひだり みぎ
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遊び心満点で、意匠性に優れた時計の数々。流石に皇帝様、ロレックスを集める小金持ちのコレクションとは次元が違います。

ひだり みぎ
実績と信頼の中国製時計も並んでいます。自分で買い集めるだけでは飽き足らず、自国でも優れた時計を作れるよう技術者を育て産業を育むというところまでやったというから驚きの熱の入れようです。

珍宝館

続いて中国歴代皇帝の秘宝が陳列されている珍宝館へ。

太陽計儀に続いて天球儀もこれまた凄くて、星に見立てた真珠を金の球体に埋め込んで作ったとかw 勿論ちゃんと機能して、球を回すことで星座の動きも確認可能。皇帝さん、天体マニアだったんでしょうねw


表面に龍雲と蝙蝠を彫り込んだ桃の実?。これは大したことないのかな?と思ったら、なんとこいつ珊瑚なんだとw ネックレスとかピアスとか用に加工された小さめの珊瑚はみたことありますが、このサイズwww

ひだり みぎ
皇后が行事に出席する時に着用した帽子やら冠。真珠の養殖もない時代のものだろうに、真珠5,000個&宝石100個で装飾されてるとかwww 真珠5,000個は流石に盛ってるでしょ、というか5,000個も要らんでしょw 規模感だけでなく価値観も崩壊してしまいますw

ひだり みぎ
ひだり みぎ
国宝級のお宝の多くは台湾に持っていかれてしまったとはいえ、歴代の皇帝達が繰り広げた栄耀栄華の暮らしが連想できる元祖故宮のコレクションも中々のもの。色々と感覚が崩壊してしまいますが、目の保養にはなりますね。



重量4,500kgという超ド級の翡翠モンスター。これは流石に国民党も台湾に運び出せませんわw

北京の故宮以上に中国文化の粋が凝縮された場所って中々ないんじゃないですかね。文化財の多くは失われてしまっているとはいえ、まだまだお宝満載突っ込みどころ満載。北京に来たら一番に行って、北京を離れる前にもう一度行く。一度じゃ見切れないくらいの大きさの場所ですし、それくらいの価値のある場所です。

※故宮博物院のホームページも謎に充実していて、こちらに保管されている文物のうち80,000点以上は同ホームページの“デジタル書庫”で見ることができます。暇つぶしにお勧め!

【北京故宮】

所在地: 北京東城区景山前街4号
電話:+86 10 8500 7421
ホームページ:https://www.dpm.org.cn/Home.html

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