アドリア海の秘宝・コトルの城壁は絶景の宝庫

フィヨルドの最奥地にあり、古代ローマ時代から要塞都市として栄えてきたモンテネグロの町・コトル。
その頑丈な守りもあって中世の町並みが今もなお状態良く保存されていて、「コトルの自然と文化歴史地域」として世界遺産にも登録されています。アドリア海の秘宝とも呼ばれたりしるようですが、セルビアモンテネグロからの独立後イマイチパっとしないモンテネグロにとってはまさに最高の隠し玉的存在。
知名度こそ近くのドゥブロヴニクと比べると低いのですが、歴史あり、豊かな文化あり、大自然あり、美味い飯ありと、本当に居心地の良い町なんです。

もう地図を見るだけで天然要塞っぷりが分かりますよね。西側の複雑な海岸線と東側の険しい山々に囲まれた天然の要塞となっており、16世紀には山に沿って全長4.5kmにも及ぶ堅牢な城塞が作られ鬼に金棒状態となりました。

ごつごつとした禿げ山の山稜に沿って築かれた厳つい要塞。今は廃墟と化してしまっていますが、コトル市内を見下ろせる絶景ハイキングコースとして開放されています。

頂上まで1300段超もの階段があるハードモードなハイキングコースですが、せっかくなので一番上を目指してみることに。

山腹には15世紀に建てられたという石造りの救世処女教会が残されています。ここまで城壁の入り口から20分くらいで、頂上までは更に20分とちょうど中間地点あたりでしょうか。ここからの景色に満足したのか、多くの方がここで折り返して戻っていってしまいました。

教会前の絶景ポイントで黄昏る猫。

ワイの注意を引く為にか甘い声だしながら行儀良く丸まったりしてました。自分が可愛いことを自覚してて、可愛さを武器に甘えてる感じでしたw これは魔性の女ならぬ魔性の猫。

教会からの景色も十二分に美しく、三角形の城壁に囲まれた旧市街を一望に収めることができます。オレンジ屋根が並ぶ旧市街が周囲の大自然に絶妙に溶け込んでいて、コトル独自の景観を作り上げています。
なんだろうなこの秘境感。個人的には大海原に開けた開放的なドゥブロヴニクより、奥ゆかしさのあるコトルの方に魅力を感じてしまいます。

教会からの道は更に険しくなっていますが、頂上を目指して更に階段を上っていきます。

結構な運動量ですが、もっと良い景色を見てみたい!という好奇心が肉体的疲労に勝り、休むことなくどんどんと歩を進めてしまいます。完全にゾーンに入っちゃいましたね。クライマーズ・ハイ状態でドーパミンがドピュドピュです。

いやー、もう最高。今まで生きてきて過去一に美しい景色と言っても過言ではないくらいの絶景が眼下に広がり、もうただただ感無量。

禿山の山肌びびっしりと残っている廃墟も思ったよりスケールが大きく、さながらプチ万里の長城といった迫力です。ごつごつとした岩山との相性が良すぎますね。

朽ち果てた要塞の姿に悠久の歴史が感じられます。

しかしまあ廃墟すら絵になること。

ヒャッハー!

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