中山城・日本景区

前回からの続き。

上海孫中山故居を抜けて直進すると、日本景区に入ります。

孫文は広州での武装蜂起に失敗後の1895(明治28)年に亡命目的で日本を訪れて以来、1924(大正13)年までの約30年の間に通算約9年間もの長期に渡り日本に滞在し、革命活動に当たっておりました。

日本の江戸から大正時代の街並みが再現されています。
ひだり みぎ />

酒屋の御品書き。
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忠実に再現しようとする試みは伝わりますが、詰めが甘いというか、なんか惜しいんだよな~。

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すっきり梅酒は現代すぎるだろ!

明治時代の幻のビールの銘柄。カブトビール。
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よくぞこんなもの入手したな!と思いきや、『カフドビールかよ!』ホント詰めが甘い!!

酒屋を抜けて大街道に出ると
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ラーメン屋が。
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って味千ラーメンはいくらなんでもないだろ!!別に日本じゃ流行ってないんだって!!
*味千ラーメンとは中国全土に展開している日系ラーメン屋のチェーン店です。

中はレトロな居酒屋風になっていて、昔懐かしいポスターがズラリ。
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ひだり みぎ
ボンカレーとか懐かしすぎる。でも販売開始は戦後なので、セットの年代とは時代錯誤があります。

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ラーメン屋の隣には木村空手道場があり、その対面には梅屋庄吉の実家を発見。

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梅屋氏は長崎生まれの実業家。20代の時に事業の失敗から長崎を追われ、シンガポール~香港に渡り映画産業で財を築く。孫文とは香港で知り合い、共にアジアの平和を目指す若者二人は意気投合。以後、梅屋氏は孫文の一生涯の友人であり援助者となった。孫文の革命家としての資質と彼の考えに心底から共鳴し、「君は一刻も早く革命の為の兵を挙げよ、我は財をもって支援す」といって盟約を結んだのだ。その資金援助額は現在の価値に換算して約1兆円にも及ぶとされているそうです。

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きちんと映画道具も置かれているあたりが細かくできています。日本人の孫文同志といえば宮崎滔天や頭山満などが真っ先に挙げられるが、この梅谷氏も最も強力な支援者の一人であった。あの宋慶齢と孫文の結婚式も、この梅谷庄吉の自宅で行われた。梅谷の妻が仲を取り持ったのである。

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梅屋氏のお住まいの近所には中華革命党の日本本部がありました。中華革命党は孫文が日本で結成した秘密結社で、現在の国民党の前身にあたります。

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ドラマでは良い感じで写っていた革命党本部の会議室ですが、ドラマの撮影から年月が経っていることもあって各調度品はボロボロ、青天白日旗も色褪せてしまっています。
ここまで歩いてみて、若干ではありますが『孫中山』というドラマを観てみたくなりました。 日本で習った孫文像と中国で描かれている孫文像がいかに異なるのかも興味があるし。

さて、次は米国景区と英国景区を見て回ります。

中山城
住所:广省中山市翠亨村翠亨大道
電話:(0760)85501112
料金:50元

 

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「中山城・日本景区」への8件のフィードバック

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    >ぴーすけat旅すけ。さん
    ですね!流石に国営テレビ局の番組セットだけあって、出来栄えはまぁ見事なものでした。軽くタイムスリップした感覚さえ覚えてしまいました^^

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