コトルでの宿は、旧市街の古民家に入るPalazzo Drusko Hotel(Palazzo Drusko Deluxe Rooms)という全7部屋のブティックホテルにしてみました。
今までも貴族のお屋敷風アンティークホテルなんかには泊まったことがありますが、今回泊まるホテルはガチ中のガチ。モンテネグロの貴族が所有していた築600年の石造りの館に入っているそうです。
迷路のように小路が複雑に入り組んだコトルの旧市街にあって、ホテルを探すのは一苦労。この石造りの建物の奥から二番目のドアがホテルの入り口だったのですが、バーやレストンランの陰に隠れていて中々見つけ出すことができず、地図と睨めっこしながら周囲を2-3度行き来してようやく辿り着くことができました。
築600年歴史的建造物という建物自体の性質もさることながら、旧市街の中でも静けさの感じられる奥まった一角にあるので抜群の雰囲気。教会の鐘の音まで聞こえてくるもんですから、思いっきり中世へのタイムスリップ感に浸ることができます。
1階には自炊なんかも可能な共有のリビング兼ダイニングスペースも用意されています。歴史的建造物ですが、さすがにダイニングエリアは快適に過ごせるよう小奇麗に改修されていて、居心地も悪くありません。
リビングには電話の子機と共に「着いたら〇〇まで電話ください。直ぐにそちらに向かいます。」とのメモ書きが。電話したら本当にものの1分ほどでスタッフさんが駆けつけてくれて、チェックインの手続きをして下さいました。
部屋へと続く階段と廊下も良い具合に中世の貴族の館感が演出されていてテンション爆上げで部屋へと移動します。
部屋も全力で素敵。
伝統的な木枠の出窓から見える景色も全力で中世ヨーロッパの城下町。
調度品もアンティーク調で統一されていて美術館のよう…なんて思っていたら、ベッドやクローゼットなんかは150年ほど前のガチアンティークとのこと。
水回りだけは心配していたのですが、もちろんリノベされていますし清潔に保たれていたので一安心。ちょっと手狭な感じは否めませんが、600年前にこの建物を建てたオーナーは当然ながら21世紀にホテルとして使われることを意識して設計したわけではないので、若干の不都合は仕方ありません。
夜のうっすら不気味な雰囲気すら、中世ヨーロッパの貴族の館っぽくて素敵です。
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