ダッカからコロンボ経由でモルディブにやってきました。離島ホテルへの水上ジェットが明日の午前中出発なので、到着後はフルマーレ島に一泊。翌朝の水上ジェットの出発時間まで適当にフルマーレとマーレの島を探索してみることにしました。
サンゴ礁が輪になって形づくられた26の環礁と1,200もの島々がインド洋に散らばる群島国家モルディブ。首都ももちろん島でマーレ島。空港があるフルレ島とは橋でつながっていて、モルディブ旅行の前後泊で泊まる旅行者も多いようです。
規模感でいうと、マーレ島の大きさは南北約1.5km・東西約2.5kmで面積にして1.8㎢(JAL調べ)。ここにモルディブの人口の3分の1にあたる10万人超が暮らすという過密都市になっているそう。全くもってモルディブに過密のイメージがなかったんでこれは意外でした。
wikipedia先生の画像を見ても、建物で島全体がびっしりと埋め尽くされていて中々の過密ぶり。高層ビルも多くて立体的なもんで、島というよりなんか戦艦っぽくすらあります。
日本最小の市であり東京の区を除いて最も人口密度の高いとされる蕨市でも面積は5.11kmで人口は7万人そこらですからね。小さなマーレ島にどんだけたくさんの人が詰め込まれているかが分かります。
フルマーレ
こんなマーレ島の人口を緩和するために人工的に建てられたのが、空港のすぐ北に位置するフルマーレ島。現在進行形でホテルやゲストハウス、観光客向けのカフェやショップなどが建てられている注目スポットだそうです。自分もモルディブ到着日はフルマーレ島のホテルに泊まりました。
マーレ島と比べると人も少なくて静か。わちゃわちゃした南アジアの都市的な雰囲気を味わいたいならマーレ島、ゆったりと新しい建物で過ごしたいならフルマーレ島といった感じで使い分けたら良さそうで。
道路も広くてゴミも落ちてませんし、建物一つ一つがイスラミックリゾート的で爽やか。
遠浅の青い海に真っ白な砂浜のビーチ。人工島とはいえリゾート島の雰囲気は十分に味わえます。
島の奥の方では建築プロジェクトが進んでいますが、ゼネコンも実際に現場に入る下請けも全て中国系。
マーレ島・フルレ島・フルマーレ島をつなぐモルディブの発展のシンボルとされる離島架橋も、中国・モルディブ友好橋と呼ばれている通り中国系企業が建てたものですから。共同発展・共同繫栄を目指す一帯一路政策の名目で出て行って相手国を借金漬けにするといった政策がもちろんモルディブでも行われていました。南アジアのシーレーンの要衝ですからね。
製造業にも言えることですが、政府のバックアップがあるとはいえ海外にガンガン出て行って販路を切り開いていく中国人の展開力というかバイタリティは凄いんですけどね。実際、日系企業じゃ到底敵わない部分も多々ありますし。ただ、やっぱり結局は中国の利益のことしか考えてないので現地スタッフは使い捨てだったり、やり方があまりに露骨すぎて…おっと。これ以上の記載は自重します。
マーレ島
一方のマーレ島は、人口過密状態ということもあって猥雑な雰囲気で、南アジアの喧噪を感じるにはピッタリの場所です。逆にリゾート感はあまり感じられませんので、一長一短。マーレ島が良いかフルマーレ島が良いかは完全に好みの問題っすね。
フルマーレ島からは水上ボートで移動します。
モルディブの首都マーレ島、見上げるほど高い建物が所狭しと林立しててチビる pic.twitter.com/fhb4hK4RnA
— ポンズ (@Worldtravelog) August 15, 2019
マーレ島に着くなり、荷降ろしで忙しそうにする業者で溢れ返っていました。普通に都市的な生活が営まれていて、リゾート感は希薄です。
一体何をそんなに降ろしているのかとみてみると、まだ青々しい南国フルーツがびっしりと箱に詰まっていました。島でも色んな果物が生るんでしょうが、こんなに人口が多くて観光客もひっきりなしにやってくるわけですから、自給だけでは賄いきれないのでしょう。
少し内陸の方に入ってみると、高層ビルとバイクでびっしり。大声で客引きする若者から、バチクソでっかい魚を抱えて歩く八百屋さん、オシャレな路地裏カフェでティーをたしなむ女性陣などなど。完全に南アジアの都市そのもので、活気に溢れています。
島の大部分が居住エリアということで観光スポットはあまりありませんが、ちょこちょこっと歩いただけで南アジアの都市生活が垣間見れて楽しめるっちゃ楽しめる。
モルディブの前泊・後泊のホテルをマーレ島にするか、フルマーレ島にするか。これは完全に好みっすね。どっちにとまってもそれぞれ良いところ悪いところありますので、好みに合わせて決めて頂ければ。
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