ポルト最古の建造物 アズレージョが美しいポルト大聖堂(カテドラル)

次なる目的地はポルト大聖堂(カテドラル)。

単なる教会ではなく大聖堂、カテドラルですからね。その歴史も凄くて、12世紀初頭に建てられたポルトで現存する最古の建造物だそうな。もちろん、世界遺産「ポルト歴史地区」の構成遺産の一つとなっている。

12世紀初頭ってことは、中世ヨーロッパのキリスト世界は十字軍でイケイケガンガンな時期で、イベリア半島では北アフリカから来たイスラム勢力とバッチバチにやりあってた時期かな。当時は聖堂ではなく要塞として築かれたらしい。

ドウロ川を一望できる小高い丘の上に建ってるというのは、そういうことか。

お陰で、宿泊先からの移動が大変だったわ。地図で見る限り直線距離的にはすぐ近くなのに、九十九折りの坂道を上がって上がって…。太ももパンパン、汗だくだく、息も絶え絶えという状態でやっと辿り着きました。


そんな疲れた体を無理して反って見上げるほど大きな大聖堂。見た感じも、確かに重厚で防御力高そうな佇まいで、中世ヨーロッパの要塞っぽいっちゃ要塞っぽい。


ただ、メインのファサード側からみたら、やっぱりカテドラルですね。12世紀の当初はロマネスク様式で建てられたそうですが、町の発展や建築文化の変化に伴い、時代時代で改増築が繰り返されたため、ゴシックやバロックなど様々な建築様式が混在するユニークな建物になっていったそう。


カテドラルの前にはドウロ川を見渡せる大きな広場があり、中心には立派な記念碑のようなものが立ってます。皆さん嬉しそうに記念写真を撮ってたので何の記念碑かなと思ったけど、公開処刑された罪人の首を晒すための柱だったそうです…。お洒落そうな柱に晒し首…中世ヨーロッパあるあるっすね…

回廊

この大聖堂の最大の見所は回廊部分のアズレージョ(ポルトガルの彩色タイルアート)とのことだったので、入場料3ユーロを払って中にも入ってみることに。
ひだり みぎ
内部は中心に中庭が設けられていて、その周囲を14~15世紀に作られたゴシック様式の回廊部が取り囲んでいます。やっぱりどことなくイスラムテイストも入ってる?

ひだり みぎ

ひだり みぎ
一階も二階も、壁面は聖母マリアの一生やオウィディウスの物語をモチーフとしたアズレージョで彩られています。文字は分からないけど、絵巻物みたいにストーリー展開を楽しめます。

宝物館

回廊はいくつかの小さな部屋へとも繋がっていて、それぞれに祭壇や絵画などの美術品、法具などが展示されています。

金細工が施された豪華な祭壇。おー、すげーってなりましたが、金細工のスケールで言えば、後に訪問したサン・フランシスコ教会の方が1000倍凄かった。


ひだり みぎ
ロココ調の優雅な宮殿風リビングスペース?

ひだり みぎ
当時のキリスト教の権威の高さを示すかのように、立派なゴブレットや銀食器、聖職者の法衣なども展示されています。

礼拝堂


回廊から礼拝堂へと入ると、これまでのゆるーい雰囲気が一転。空気がピンと張りつめたような厳かな空気感になりました。


ひだり みぎ
いやー、時代を考えると本当に凄い。ガイドブックには「回廊のアズレージョが美しい」としか紹介されてませんでしたが、堂内には他にも見所たっぷり。大聖堂だけあって、当時の建築技術や文明レベルの高さを感じさせられる立派な建物です。

【ポルト大聖堂(カテドラル)】

所在地:Terreiro da Se, Porto, 4050-573 Portugal

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