情緒あふれる街並みが“ポルト歴史地区”としてまるごと世界遺産に登録されているポルト。お次は、その世界遺産の街並みを一望できる鐘楼に上ってきます。
その鐘楼があるのは、ポルトの歴史地区の中でもアイコン的存在のクレリゴス教会。ずっとグレゴリウス教会だと思ってたんですが、訪問から1年経って今ごろになって、クレリゴス教会であることに気づきました。
坂の上にどっしりと佇むバロック様式のクレゴリス教会は1749年に完成、その後、1763年に当時のポルトガルで最も高い建築物となる鐘楼が追加されました。
教会への入場は無料ですが、高さ76mのタワーに上るには6ユーロの入場料がかかります。
周囲の家屋と比べてこれだけ高さ的に抜きんでてるタワーですから、さぞ上層部からの見晴らしは良いのでしょう。教会の中で声をかけてくれた日本人旅行者の若者は“塔を上るのに6ユーロは高い”と言って去っていきましたが、バカと煙は高いところが好きとはよく言ったもので、バカなワイはオレンジ屋根の家屋がびっしりと立ち並ぶポルトの町を上から俯瞰してみたかったので、入場料を払ってタワーの中に入ることにしました。
価値観は人それぞれだし、講釈を垂れるつもりは全くないんですが、わざわざポルトガルまで来て6ユーロを出し渋るというのはちょっと勿体ない気も…。
二階から教会内を俯瞰
入場料を払うと、先ずは教会内の上部に設けられた回廊へと通され、普段は見ることのできない角度から礼拝度を見学させて頂けます。
ピンクや上品なゴールドを基調とした、上品なロココ調でまとめられた礼拝堂内部。
教会の2階・3階部分の壁面に施された装飾やパイプオルガンも間近で観察可能。歴史ある教会として紹介されることの多いクレリゴス教会ですが、礼拝堂内部は改修されているので歴史を感じることはありません。
ジーザス博物館
回廊から更にもう1フロア上がると、今度はジーザス博物館が待ってます。サービス精神旺盛な教会のようで、タワー以外も色々と楽しませてくれます。
ここでは、様々なジーザスがこれでもかとばかりに並べられています。
祭壇のマリア像
血なまぐさい感じのジーザスに混じって、冠をかぶったマリア像の後ろ姿が…。
これ、どこかというと、赤い矢印で示した場所になります。まさに主祭壇の中央上部。なかなかこのアングルで礼拝堂を見下ろせる機会ってないですよね。まるで皆さんワイに向かって祈りを捧げてるような気にすらなってきますw
ちな、こちらが祭壇にあるマリア像の画像。リアル過ぎて、今にも演歌を歌いだしそうです。
タワー
ここまででも十分に6ユーロのもとを取らせてもらったと思えるくらいに楽しませてもらいましたが、ここからがいよいよクライマックス。225段の階段を上がって塔の上部へと向かいます。
川沿いの広陵地にオレンジ色の屋根が身を寄せ合うようにびっしりと連なる様は、まるでおもちゃの模型のよう。
以前どこかの絵画作品で見たことがあるような…初めて来たのにどこか懐かしさを感じる、とてものんびりとしていてノスタルジックな港町ポルト。良いわー。
螺旋階段を登るのは想像以上に疲れますが、登り切った後の爽快感で疲れも吹き飛びます。まぁ価値観人それぞれですが、個人的には6ユーロを払うだけの価値はあると思います。
【クレリゴス教会(Clerigos Church)】
所在地:R. de São Filipe de Nery, 4050-546 Porto,
電話:+351 22 014 5489
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