ドウロ川北岸一帯の歴史地区が丸ごと世界遺産に登録されているポルトの町。
どこから歩き始めて良いのか分からないので、とりあえず町の中心に位置するリベルダーデ広場から見ていこうと思います。
鉢状に広がるポルトの町の中心がまさにこのリベルダーデ広場。南端のインターコンチネンタルホテルから北端の市庁舎まで直線で続く250m程の広場の両脇には、ポルトの過去の栄華を感じさせてくれる重厚な造りの建物が並びます。
ポルトガル発祥の地はポルトにあり!栄光の大航海時代の先陣を切ったのも我がポルト!と言わんばかりの堂々とした街並み。この広場は1718年の都市化計画により開発されたそうで、当時は城壁に囲われていたそうな。
1714年といえば大航海時代の先行者利益が薄れ、イギリスとオランダの台頭でアジアの植民地を失いながらも、南米大陸のブラジルやアフリカ大陸東岸などの植民地政策を維持していた時期。スペイン支配からの独立を果たし、イギリスへの経済的従属が強まりつつも、ブラジルで金が見つかったりポルトガルワインが売れるなどのフィーバーにポルトガルがちょこっとだけ巻き返してきた時期になりますでしょうか。
インターコンチネンタルのすぐ正面には、“解放者”ことブラジル初代皇帝のペドロ4世(ブラジルではペドロ1世)の勇ましい騎馬像もドウロ川に面して建ってます。
既に18世紀初頭当時の城壁は朽ち果ててしまっていますが、今はまるで超巨大彫刻作品かのような重厚なバロック建築群に囲まれています。
町のシンボルである市庁舎も迫力満点。那覇市役所も斬新で凄いのは凄いけど、ポルトの市庁舎は見るものを圧倒するような風格を建物全体から滲み出しています。
内部も官庁施設だけあって荘厳な造り。一階部分だけは一般開放されていて、ポルト市の歴史にまつわる写真数点が掲載されていました。
リベルダーデ広場を埋め尽くすデモ隊。鎌と槌の標章をあしらった旗を掲げてるところを見ると共産党絡みのデモのようだけど、凄まじい動員数とデモ参加者の剣幕です。
市庁舎の背後には、これまた歴史を感じさせる教会(トリンダーデ教会)が。もっとポップで明るく開放的な雰囲気の建物が多いリスボンと比べると、ポルトは歴史の詰まった重厚な造りの建て物も多い印象です。
入ってみると、サンフランシスコ教会やクレリゴス教会と違って訪問客は殆どおらず、実に神聖な雰囲気でした。
特に告白すべき罪はないので懺悔はせず、良い土産がみつかるようにという祈願だけして教会を後にして、ポルト一のショッピングストリートであるサンタカタリーナ通りへ。
お目当てのボリャオン市場は改装工事中につきクローズでしたが、センスの良いポルトガルタイやキッシュな小物雑貨のお店があったり…
ポルトガル土産といえば魚の缶詰。レトロ調パッケージが良い感じ過ぎてオシャレ石鹸との区別がつかんぞよ pic.twitter.com/lW8jnjOvY7
— ポンズ (@Worldtravelog) May 2, 2019
MINERVAとか名前だけ見たら手洗い用のソープっぽいw 種類が多く迷いますが、最後はもう感覚というかジャケ買い。これが地味に喜んでもらえました。
ちょっとマネキンが残念な感じですが、もちろんクリロナグッズなんかも沢山w
いやーそれにしてもポルトの町は、どこを切り抜いても絵になるりますね。まさにヨーロッパの古い港町といった趣き。
カテドラル、ドンルイス1世橋、クレリゴス教会、サンフランシスコ教会といった見所は別途個別に紹介させて頂きます。
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