リスボンから日帰りでシントラとロカ岬へ3 地の果てで大航海時代に思いを馳せる

シントラ王宮の見学を終え、いよいよ巨大なユーラシア大陸の西の果てにあるロカ岬へと移動します。


別に陸路で巨大なユーラシア大陸を横断してきた訳ではないけれど、極東から無駄に何度も何度も飛行機を何度も乗り継いできただけあって、西の最果てに到達したという感激もひとしお。こうして地図を改めて見てみると、確かに遠くまできたもんだなぁと。


王宮前のワインバーで飲んだ20年物のトウニーポートのお陰で、より一層感慨深く思えてきますね。ポートワインはアルコール度数が高いくせに、甘くてついグビグビといっちゃうんですよ。

景気づけの一杯(三杯)を飲み、いよいよシントラ駅前からロカ岬行きのバスに乗り込みます。
やはりポルトガルでも屈指の観光地ということもあって、世界各国からの老若男女がバスに集結しておりました。いよいよ来たなーといった感じでテンションが上がりますね。ポートワインのお陰で余計に。

シントラからロカ岬へは403番のバスで40分ほど。くねくね道を少し走ると、さっそく緑の大地の奥に真っ青な大西洋が見えてきました。


おー、着いた。大量の観光客とともにバスから吐き出され、大西洋から吹き付ける強めの風を受けて最西端のポイントに向け歩きます。もっと観光地観光地してるかと思ったら、記念碑と小さな観光案内所があるぐらいで、他は全く何もないんすね。観光客が多い点を除けば、本当にただの岬ですね。良い感じです。

ひだり みぎ

ロカ岬周辺はシントラ・カスカイス自然公園となっていて、岬一帯には色とりどりの花が咲き乱れてます。楽園かな?


そして、ついにやってきたユーラシア大陸の終わり。広々とした花々の絨毯が敷かれた大地の突端が高さ140mの断崖となって大西洋に落ち込むと、そこから先はどこまでも広がる大海原。
いやー、すごい。穏やかなモルディブの海とも違ければ、爽やかなエーゲ海とも違う、どこか荒々しいイメージの海。確かに、「この荒れ狂う大海原の行き着く先には一体、何があるんだろう?」という好奇心が湧いてくる気がしますね。

大航海時代に名を馳せたポルトガルの船乗りたちも、かつてはこういった海を眺めて未だ見ぬ新大陸に思いを馳せていたのかもしれません。この先に大陸がある保障もないのに見渡す限りの大海原に飛び込んでいったわけですから。

地球球体説が有力になりつつあった時代とはいえ、地球の淵まで辿り着いたら真っ逆さまに落下しちゃうんじゃね!?みたいな得体のしれない恐怖心だってあったろうに。世界の果ては滝になっているだの、妖怪が口を開いて待ち構えてるだの言いたい放題の迷信が跋扈していた時代ですからね。

なんて大航海時代の覇者ポルトガルの英雄たちに思いを馳せながら岬の中心へ。

北緯38度47分、西緯9度30分の地点には、ポルトガルの英雄的詩人カモンイスが詠んだ叙事詩の一句が刻まれた石碑がぽつんと建ってます。

Aqui…Onde A Terra Se Acaba E O Marcomeca – ここに地果て、海始まる。

うまいこと言ってる感あるけど、海ってわりとどこもそういうもんだよね…意外と薄っぺらい言葉なんじゃね…なんて突っ込みたくもなってくる絶妙な名句。


因みに、ユーラシア大陸の東端・南端・北端はそれぞれロシア・マレーシア・ロシアにあります。いつかそれぞれの端を制覇したいですね。

デジニョフ岬 – ロシア・チュクチ半島にあるユーラシア大陸最東端の岬。
タンジュン・ピアイ – マレーシア・マレー半島にあるユーラシア大陸の最南端の岬。
チェリュスキン岬 – ロシア・タイミル半島にあるユーラシア大陸の最北端の岬。


さて、この記念碑の奥の遊歩道をもう少し奥まで歩いててみると…柵も無く、足元がすくむほどの地の果て感が味わえます。

まぁぶっちゃけ言ったらただの岬っちゃただの岬なんですけどね。ただ、それでもやっぱり遥々来てよかったなとは思います。特にここまで来て何をしたとか何を得たってわけでもないですが、大航海時代へのロマンは感じることができましたね。このテンションのまま、同様に大航海時代に縁のありそうな町・ベレンへと移動します。

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