本日は、モロッコのカサブランカからチュニジアのチュニスへと移動します。
本当はモロッコ→アルジェリア→チュニスとラクダにでも乗ってゆっくりと横断したかったのですが、モロッコとアルジェリアって領土問題を抱えてて国境が事実上封鎖されてるらしいんですよね…
利用するのはエア・アラビア(Air Arabia)。いかにも俺らはアラブ世界を背負ってるぜ!的な感じでアラビア諸国を代表する大手キャリアっぽい名前ですが、LCCなんですね。
エア・アラビア (アラビア語: العربية للطيران、Air Arabia)は、アラブ首長国連邦(UAE)、シャールジャを本拠地とする格安航空会社。アラブ航空会社機構加盟航空会社の一つであり、エジプトとモロッコにも子会社を置く。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/エア・アラビア
UAEベースのエア・アラビア。カサブランカーチュニスの区間は、カサブランカ拠点のエアアラビア・モロッコ(Air Arabia Maroc)という子会社による運行便になるらしいです。
チュニスまでのフライトタイムは2時間半超で、航空券代は鬼安くてサンドイッチ付きプランで驚きの2.91ドル。 そのぶんサーチャージで儲けようという魂胆なのか、燃油費がちょい高いけど、前方座席の指定や保険代、20kgまでの預け入れ荷物料込みでもUS$127.49なら文句は無いっす。
搭乗手続き
空港に着き、余った手持ちのモロッコディナールをチュニジアディナールに両替してからエア・アラビアのチェックインカウンターへ。
両脇のエアカナダとイベリア航空にのカウンターには行列ができているのに、エア・アラビアのカウンターはワイ以外に乗客いるんですか?ってくらい閑散としてました。
ワイ:いつもこんなに空いてるんですか?
係員:はい!まぁいつもこんなもんすかね(陽キャオーラ全開)。隣席も空いてるので、スペースをゆったりと使うことができますよ!
くっそ陽気な感じで即答してくるのワロたw ほんとモロッコの人って良くも悪くも超絶明るくてフレンドリーな人が多いっす。出会って3秒でブラザー呼ばわりして肩組んできたりと、フレンドリーすぎる裏返しで時にウザかったりもするのですが…
搭乗
チェックインカウンターも閑散としてましたが、搭乗ゲートに並ぶ列を見てもガッラガラ。運賃3ドルでスカスカとか、もうこの区間飛ばす意味あるんですかね…。
座席は追加料金を支払って指定した前方窓側席の5A。
せっかく前方座席を指定したのに、前方に座ってるのは見事にワイだけで、皆さん見事に機体の後方へ。地上スタッフがもっとバランスよく座席を割り当てればいいのに、体重が後ろに偏り過ぎて機首が上がっちゃうんじゃないか心配になるくらい偏ってました。中ほど~後方に10名、前方にポツンとワイ1名みたいな。完全にハブられっ子ですわ。
機内食
機内食は有料でのオーダー制。この日は早朝出発の為にホテルで朝食を食べれなかったので、発券時にチキンサンドイッチを注文しておきました。バゲットがくっそ硬いフランスパンで、美味しいだけじゃなく噛み応えがあって顎が鍛えられました。
事前にオーダーしてない場合でも、搭乗してから注文もできるみたい。サンドイッチやサラダといった軽食からガッツリ系のアラブ弁当まで、やる気なさそーな客室乗務員が物資を満載したカートで売りに来ます。
機内誌
機内誌はアラビア語と英語に対応。エア・アラビアに関する情報や、最新のアラビア世界のファッションシーンに関する記事なんかが載ってました。
エアアラビアの就航ルートマップ。
モロッコのカサブランカ、エジプトのアレクサンドリア、UAEのラアス・アルハイマとシャールジャをハブとして、中東・南欧・南アジアに充実したネットワークを持っているようです。さながらエアアジアの中東版といったところでしょうか。
LCCというのことでやはり若者の利用が多いのか、機内誌は若者向けファッションに関する記事ばかり。
Redefining Fashion(ファッションの再定義)と銘打ってのこの奇抜なファッション…攻めますね。こんなんでサウジアラビアあたりの町を歩いたらお縄になりそうなもがしますが、規律緩めの北アフリカでは大丈夫なんでしょう。だからってこんな格好の人は見ませんでしたが。
テイクオフ
一通り機内誌を漁り終わったあたりで信心深そうな機長からの祈りにも似たアナウンスが入る。「شكرا جزيلا للسيدات والسادة على الرحلة مع العربية للطيران………Ramadan!」あっ、今ラマダンって言った!そういえば今日はラマダン初日じゃないっすか。地上スタッフは適当な感じで「いつもこんな感じでガラガラだYO」なんて言ってたけど、やっぱこの日は特別だったんでしょうね。なんだかラマダン初日の朝っぱらから掟破りにサンドイッチをがっついちゃって申し訳ないw
郷に入っても郷に従わないスタイルで懺悔しながらもフットロング級のサンドイッチを平らげた後は、モニターに映し出されたお祈り用動画を見てテンションアップ。2時間ほどお祈り動画を見させられ飽き始めたところで、白い家屋がびっしりと密集するチュニスへのアプローチが始まりました。
町の東に広がる爽やかな地中海。アフリカ大陸最北端の地だけあって、もうここはアフリカというよりも地中海リゾートですね。
青い海と白い街並みが眩しいチュニスの町にランディング。ヨーロッパ各国ご用達のリゾート地なんで、ラマダン期間中といってもちゃんと食事処は開いてますよね!頼みますよチュニジアさん!
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