さて、いよいよエミF旅行の始まり始まり。
エミレーツのファーストクラスは、香港-バンコクの以遠区間で乗ったなんちゃってファーストクラス以来。前回はたかだか2時間程度のFお試しコースでしたが、今回は香港⇒ドバイのナイトフライトコース。メシ⇒サケ⇒シャワー⇒ベッドとエミFサービスをフルコースで楽しめるんじゃないかとドキワクです。
先ずは胃袋のウォーミングアップとばかりにエミレーツラウンジで軽ーく食事を済ませ、エミレーツの代名詞的機材のA380が待ち構えるゲートへと向かいます。
東洋のマイル乞食ワイ、ガチリッチ系オーラを纏ったアラブ人ファミリーとインド人富豪と共に機内へと移動。JALマイルを使っての特典航空券の必要マイル数が引き上げられる直前に無理やり予約をぶっこんだケチはワイだけで、たぶん他の皆様はマジもんの有償パッセンジャーっすわ。場違い感がやばくて、身分不相応なことするもんじゃないなといきなり後悔させられる。(ちな、このフライトのF席は有償だと片道74万円~也…
機内へと入り、「ウェルカムオンボード!」と東幹久バリの白い歯で迎えてくれるのは、エミ服が似合い過ぎるアラブ人男性CA。素晴らしく気の利くナイスガイなんだけど…彼以外にも今回は担当のクルーが男ばかりでちょい悲しいw
ミーハーなワイ、発券時に事前指定していた座席はスイート1A。
エミレーツのA380の1列目は2列目以降と比べると窓が少なかったり、トイレ兼シャワーに近いことから人の出入りが激しいといったネガティブな指摘を受けることも多いようですが、自分はさほど気にならず。窓が少ないといっても2個あればワイは十分だし、人の出入りが激しいって言っても乗客は数人程度だし。そして何より鈍感なワイは人の出入りもさほど気にならんし。
ツヤツヤ仕様の木目とゴールド、ぴかぴかライトが織りなす中東成金仕様シート。隣に座るお髭ぼうぼうなアラブ人が石油富豪に見えてきます。
ドリンク満載のミニバーやらコスメやら、シート周りに色々と埋め込まれてるのもエミレーツの特徴。そんなにドリンクあっても飲みきれないし、飲もうと思っても常温でぬるぬるだしなんで、実際に飲むというよりもインテリアの一部的な感じだけど。
ヘッドフォンにもエミレーツのこだわりが見られます。Bowers and Wilkinsとの協業でエミレーツの為だけに開発された特注品とのことなんだけど、ノイズキャンセリングの性能はやっぱりなんだかんだでBOSEの勝ち。せっかくこんな格好いいB&Fが用意されてたけど、使うべきはやっぱり使い慣れたマイボーズ。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクは、スパイシーなアラブコーヒーとデーツというアラブのおもてなしの鉄板コンビ。更にはシャンパンまで開けてもらって、テイクオフまでの優雅な一時を楽しませてもらいます。
…と思いきや…シートの送風口の風を止める為の弁が欠損してて、ドライアーの冷風を頭に浴び続けるような状態に。送風口の中の構造も見てみたけど、見た目はゴールドで華やかな感じのに、造りは結構チープなことに驚きつつエンジニアを招集。
中の弁のパーツを替えるか物を詰め込んで物理的に穴を塞ぐかしか風を止めるかしか風を止める方法は無いはずなのに、香港人エンジニアのおっさんはあーだこーだとテイクオフまですぐ隣で作業で試行錯誤を繰り返す。直るから!絶対直してみせるから!と謎の男気が発生したけれど、やっぱり直すことができずタイムオーバー。
ここで席を替えてもらうことになるのかと思いきや、送風口に粘着力弱めのシールをかぶせて「これで没問題!」と。結局、吹き付ける風が強すぎるので、シールもエンジニアが離れた2分後に吹き飛ばされましたw で、CAに言ったら席を替えさせてもらえるのかと思いきや、今度はNATLのシールで粘着力を増強して、「Problem Solved!(白い歯ニッコリ」。なんでこの人たちは付け焼き刃的な解決で凌ぎきろうとするんだ!
フライト
結局、席替え無しに風を浴び続けながらテイクオフ。やっぱりA380のアッパーデッキ前方は静かっすね。振動も少なく、他の機材では体験できないレベルの素晴らしいテイクオフでした。
離陸後は機内エンタメを漁る。音楽も動画もコンテンツモリモリで、月に4-5回乗っても飽きずに楽しめちゃうレベルです。
イラン映画、インドローカルムービー、クラシックアラビア、名作アジア映画などなど、興味をそそられるカテゴリーの数々。その中に「Anime」のカテゴリーを発見。小学校以来の火垂るの墓で独りババ泣きするという何とも言えない旅の幕開けに。
火垂るの墓を見終わり、またも懐かしの映画・ETを見ながら食事を摂ることに。
ファーストクラスだと食事もドリンクもオンデマンドで提供されるので、わがまま胃袋を持ったワイにはちょうど良いっす。
そしてグリルサーモンと食後のプリンと一気にフルコースを消化。正直、やっぱり機内食は日系キャリアの方が味付けが日本人に合いますよね…
ただ、エミFの酒は良い。CAさんにお願いすれば直ぐに持ってきてもらうこともできるのですが、キャビン最前方にセルフサービス用のバーも設けられています。
90年の歴史を含んだ薫り高きヴィンテージコニャック・テセロンLOT29で開幕のエミレーツフライト pic.twitter.com/ehcWB7nspo
— ポンズ (@Worldtravelog) January 26, 2019
テセロンを打ち取り、バッターボックスにはオールドコニャック100種類超がブレンドされたヘネシーパラディが。ネクストバッターズサークルにはお隣の紳士が開けたダルモアキングアレキサンダー3世が控えるという状況。エミレーツ打線、大砲揃いの重厚なラインアップだわ pic.twitter.com/eV25qjOiYT
— ポンズ (@Worldtravelog) January 26, 2019
ここのセレクションがまた強烈なこと。エミレーツファーストクラスといえばドンペリどやあ!!って紹介されてるブログばかり見かけますが、真にやばいのは蒸留酒。
一応ドンペリも飲み放題ですが、ドンペリちゃんも霞んで見えるくらいのラインナップっす。
また、ビジネスクラスの後方にはバーテン常駐のバーラウンジも設けられています。F席から顔を出そうものなら、自席からCAさんがエスコートしてくれて、ラウンジに着くなり「F席のポンズ様のお出ましです。」と紹介されて結構恥ずかしい思いをすることに。JALマイルを使って発券した小者で大変恐縮でございます…
ファーストクラスとビジネスクラスのバースペースの違い。後者は最後尾にあることから尿意と戦いながらトイレの順番を待つ大名が行列を成していて、優雅さ皆無だった pic.twitter.com/Z8tDcKp76r
— ポンズ (@Worldtravelog) January 27, 2019
ラバトリー
飲んだ後は寝る!ただその前にシャワーでさっぱりと。就寝前の時間帯にシャワールームを予約していたので、地上4万フィートのシャワー体験を楽しみにいくことに。
せっかくのエミFですからね。
銭湯の富士山の絵ばりの謎アートとしてドバイのスカイラインの画像が貼られてるw
アメニティはVOYAというブランドの物で統一されていて、髭剃りやら櫛やらデンタルキットやらドライヤーやらと一通り揃っておりますが、注意点が一つ。さすがに利用制限が設けられていて、一人5分ぶんの水量しか使えないことになってるので、髪を洗ってる時などは水を止めておくなどのやりくりが必要になってきます。
まぁ汗を流す程度であれば全く問題なく使えるレベルですし、やりくりすれば普通に髪まで洗い終えることができるかと思います。
シャワーを浴び終えるとベッドメーキングがされていたので、扉をシャットアウトして就寝。
ドンディスサインをオンにしておけば上から覗き込まれることもないですし、扉を閉めちゃえば周囲の視線を気にすることなく爆睡可能。
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