搭乗記 アラビアンな香りがプンプン エミレーツ航空 B777-300ビジネスクラス ドバイ⇒香港

いよいよ今回の旅行の最終章。エミレーツのビジネスクラスでドバイから香港へと向かいます。

Fからの強制ダウングレードの刑に処されたのでしょっぼい機体が来ると覚悟はしていたけれど…案の定B777-300がゲートに鎮座してるのを見るとガックリきますね。エミレーツの深夜便でコレが来たら個人的には外れクジだと思います。
ひだり みぎ
DSC_9622
エミレーツらしい一見ゴージャスな雰囲気ではあるんですが、シートはフルフラットにならないし、全席通路アクセス仕様じゃないし。短距離での利用なら全然アリですが、深夜便でこいつは勘弁してもらいたい。

それでも隣席がいなければまだマシか…と思ってたらファイナルコールで香水のドきつい大柄なアラブ人が降臨、最後の望みも見事に絶たれましたw なんで深夜便で乗ったら寝るだけなのに香水キメッキメでくるんだ?お陰で香港に着くまでアラビアーンな雰囲気を味わうことができると無理やりのプラス思考で乗り切りたいと思いますw

香港まではこの環境で7時間弱、寝て起きたら早朝6時の香港です。たぶん、香港に着くころには自分の体にもアラビアーンな匂いが付着していることでしょうw

眩いばかりの光線を放つ夜のドバイを発ち、雲を突き抜け安定飛行になったところで座席をリクライニング。横になりながら機内食のメニューを眺めます。

7時間のフライトで夕食と朝食を食べれるってお得っすね!ディナー何にしようかなー………とメニュー見てたら寝落ちしちゃったみたいです。意外とお隣のアラブ人の匂いが睡眠促進アロマ的に作用して良かったのかもしれませんw

結局、朝食も食べずにアポローチ前の機内アナウンスまで爆睡状態を維持。
ひだり みぎ
香港着いてWINGでカバナってからもちょい仮眠。更に日本へのフライトでも爆睡。どんだけ疲れてたんだw

ということで、なんとも締りのないエンディングとなりましたが、これにてUAE→トルコ→アゼルバイジャン→ジョージア⇒アルメニア→イランの旅行も終わり。お付き合い頂きありがとうございました。

ドバイ エミレーツ航空 巨大なビジネスクラスラウンジ コンコースA・B・C

テヘランからエミレーツでドバイへと移動してきたワイ。微妙にドバイ市内に繰り出してウェイウェイするには時間が足りないので、香港への乗り継ぎ便の出発までエミレーツのビジネスクラスラウンジを使い倒させて頂くことに。

ビジネスクラスラウンジといっても、エミレーツ航空が使用する巨大なドバイ空港の第3ターミナル内はコンコースA、コンコースB、コンコースCと3つの区画に分かれていて、それぞれにエミレーツのラウンジが運営されています。
まぁ一つのターミナルに3カ所のビジネスラウンジを展開するエアライン自体は他にもあるかと思いますが、凄いのはその規模。
なんと3つのラウンジトータルで収容人数4,600人ですとwww いくらエミレーツ航空の本丸ドバイ空港だからといって、4,600人はちょいやりすぎですw

そんな圧倒的規模を誇るエミレーツ航空のドバイビジネスクラスラウンジ。今回は時間が無駄にあったので、3ヵ所全てを軽ーく見て回ることにしました。

コンコースA ビジネスクラスラウンジ


先ず到着したのはコンコースAのラウンジ。エントランスの作りは往路で利用したファーストクラスのラウンジと一緒ということもあって期待がもてます。


最下層は一般フロアの免税店フロアで、ワンフロア下がファーストクラスラウンジファーストクラスラウンジファーストクラスラウンジ。
今回はエミレーツ側の都合(機材変更)によりファーストクラスから強制ダウングレードさせられたわけですが、そんな状況でも勿論ファーストクラスには入れないわけですからね…。テヘラン⇒ドバイ、ドバイ⇒香港の両方をダウングレードとか鬼すぎます。


ビジネスクラスもFと同じで1フロアを丸々占めてます。このコンコースのラウンジだけで2,500人以上を収容できるとか、小さな町ですよね。アライアンスにも加盟していないので利用客もそこまで多くないと思うのですが。とりあえず大きいものを作りたがるUAEの国民性によるところなのでしょうか。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
幾何学模様がふんだんに取り入れられてお洒落なラウンジ内。ラウンジとはかくあるべき!という感じで利用客も少なく落ち着いた雰囲気が保たれてます。詰め込み過ぎで大衆食堂みたいな雰囲気になっちゃってる羽田・成田のラウンジも見習って欲しい。



入って早速視界に飛び込んできたお酒の数々。イランでは禁酒してましたけど、ここで解禁。


ミールセクションは「Middle Eastern and Western」「Asian and Desserts」「International」「Salads and Light Bites」と4コーナーにざっくりと分かれてます。「中東と西洋」とか、ざっくりしすぎですけどね。

ひだり みぎ
種類はすっごく多くて、変わり種でいえばお好み焼きソースの日式炒飯なんてものもありました。こんな野郎飯みたいな居酒屋メニュー出してくるとか、シェフ日本食通すぎでしょw

ひだり みぎ
他にもインディアンなチキンカレー、タイのイエローカレー、カレー風味の炒め物などなどビジネスクラスのラウンジとしては充実のラインナップが揃ってました。ちょっとカレーを推しすぎですけどね。


そして、ここでも歓喜のアイス食べ放題コーナーが…。種類も7種類あって迷います。

バニラ
スイスチョコレート
ストロベリー
アラビックコーヒー&デーツ
ピスタチオ
ラズベリー(シャーベット)
マンゴー(シャーベット)


テヘランでアイス2個食べたテヘランでアイス2個食べたテヘランでアイス2個食べたばかりだけど、アラビックコーヒーのアイス食べたい!と誘惑に負けてアイスを掬ってたら、使用人みたいな腰の低い男性がすっ飛んできて、「ごめんなさい!私がやります!お任せあれ!」とw これくらい自分でできるのに、セルフサービスじゃないんすねw

コンコースB ビジネスクラスラウンジ

ちゃっかりピスタチオとバニラのアイスも堪能してすっかりご満悦のワイ。ここで胃袋のペース配分を考えコンコースBのラウンジへと引っ越すことに。
ひだり みぎ
コンコースBのラウンジはAと比べると少し狭いかな…

と思いきや、奥に無限のスペースが広がっていた。
ひだり みぎ
突き当りが見えませんw


良い感じの雰囲気のコンコースBラウンジ。コンBラウンジだけの特徴として、モエシャンによる「エミレーツ専用シャンパンラウンジ」コスタコーヒーによる「バリスタサービス」VOSSによる「VOSS Health Hub」というサービスが楽しめるようです。特にモエシャンラウンジは「イエロー、ロゼ、ネクター、グランヴィンテージの4種類が揃う世界で唯一の空港ラウンジ!」と結構なPRがされてましたが、いっても大衆的なモエシャンですからね…。クリュッグとかならひれ伏しますが。


コンコースAにはない美味しそうなオードブルもあったので、ここでちょい小腹を満たします。

コンコースC

そして今回の終着駅となるコンコースCのラウンジへ。


ターミナルの端っこに位置している故にか、一番こじんまりとしていて落ち着けます。ただ、今回はゲートがコンコースCだったから立ち寄ってみたけど、ゲートが以外なら敢えてくる必要はないかと。

所感

3ヵ所ともミールは充実してましたし、今回は季節的には空いていたので良かったです。
ファーストクラスラウンジの方が微妙にデカいだけだったということもありますし、ラウンジはビジネスクラスで十分という印象を受けました。

搭乗記 エミレーツ航空 B777-300ビジネスクラス テヘラン⇒ドバイ

さぁ、今回の旅行もいよいよ大詰め。
「イランどうだった?」「イラン人どう思う?」「イランの食事どうだった?」「イラン近代文化の象徴とされる宮殿に行った?どうだった?」「イランの博物館はどうだった?」ホテルから空港へ向かうタクシーの運転手から無限に放たれてくるイランに関する質問をさばき切り、テヘラン⇒ドバイ⇒香港⇒羽田と小刻みに飛行機を乗り継ぎ東京へと戻ります。

帰りもテヘラン⇒ドバイ・ドバイ⇒香港も元々はエミレーツのファーストクラス!…だったはずなのですが、エミレーツ名物の機材変更による強制ダウングレードでビジネスクラスになってしまいました。


F機材が飛んでるから旅行の〆をテヘランにした自分ほんと涙目w テヘラン⇒香港でF機材飛ばしてるのを発見した時はめっちゃテンション上がったんですけど。


チェックインでは、「オウ、涙を拭けよ!」とばかりに親切に対応して下さるアーリア人女性に癒されました。涙を拭いて飛んできます。


香港までは通しのチェックイン、Fからスライドしてきたからか、座席は指定せずとも1Aになっていました。エミレーツ都合のダウングレードですが、もちろんドバイでの使用ラウンジもビジネスクラス。涙は拭いたがテンションだだ下がり。

テヘラン エマーム・ホメイニ空港(IKA) CIPビジネスクラスラウンジ


拍子抜けするくらいあっさりと出国審査と保安検査を終え、グランドフロアにあるFirst &Business Class Loungeへ。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
もちろんアルコールは無いですが、敵国のコカ・コーラは置いてありました。ザムザムコーラじゃないんすね。その他は派手な蛍光色の激アマドリンクやイラン産のノンアルコールビール、フルーツジュースなどが供されています。


HEYDAY!イランのノンアルビールですが、これがまたくっそマズかったw

ひだり みぎ
最高なのはアイスのバラエティーの豊富さね。外気温0℃でもがっつり頂きまっせ。


シュークリームのようなアイスに、ピスタチオとバニラアイスを包んだもっちり系アイス。アイスのレベルの高さにイランの国力の高さを感じます。こんだけ美味いアイスを作れればアメリカとも渡り合っていけますねw

ひだり みぎ
ロゴがグリコにクリソツですが、おそらくきっとローカルメーカー製ですw

フライト:テヘラン⇒ドバイ


いやー、搭乗してびっくり。ぴっしりとスーツを決めた金持ちそうなペルシャ商人が多かったので混んでるかなーと覚悟してたんですが、C席の搭乗者数4人とガッラガラ。こりゃあF機材なんか飛ばしませんわ。

ひだり みぎ

機材はB770-300。残念シートではありますが、ドバイまで2時間程度のショートフライトですし、隣席が空いてるんで全然オッケー。レッドアイのドバイ⇒香港でコイツが来たらキツいですけど。



出発は燃料の補給に時間がかかって多少遅れたけど、無事にテイクオフ。周りは清々しいほどに何もないっすねw


砂漠の中に突如として現れた白銀のナマック湖。首都テヘラン以外にも見所が豊富すぎます。イラン。

機内食

機内食はランチ仕様で、メインは3択。最後までエキゾチックなムードで行きたかったのでケバブを選択。

Appetiser:
Percian Salad

Main Dish:
Kabob Koobideh
Butter Chicken
Cod a lamoricaine

Dessert:
Faisalieh Kashta


これがまた大当たり。ちょっと固いけどジューシーな肉の塊にパサパサピラフ、そして濃厚なサフランのクリームソース、それぞれの個性が良い感じにマッチした上品なペルシャ料理でした。


このピスタチオの削りカスが乗った謎のデザートも激うま。中にクリームチーズが入ってました。飛行機で食べたペイストリーでは人生で一番といっても過言じゃないレベル。

アプローチ


大満足の機内書を食べ終えた頃には、ペルシャ湾を越え、乾いたアラブ半島の大地が見え始めました。

ひだり みぎ
対岸の祖母浮くなイラン側とは大違いで高層ビルが立ち並ぶ賑やかなアラブ世界に上陸。

ひだり みぎ
圧倒的人工感。


蜃気楼っぽくブルジュハリファなどドバイ市街の高層ビルが陽炎で揺らめいてる様が幻想的。

あー、今回の旅行ももうすぐ終了だー。

搭乗記 エミレーツ航空B777-300ER ファーストクラス ドバイ⇒イスタンブール

この日はドバイからエミレーツ航空のフライトでイスタンブールへ。

残念ながらイスタンブール新空港(IST)・アタトゥルク空港(ISL)行き機材にはファーストクラスが設定されていなかったので、イスタンブールのアジア大陸側の旧市街地にあるサビハギョクチェン空港(SAW)へと飛ぶことに。次のイスタンブール⇒バクーのフライトはヨーロッパ大陸側のISTから出るのに…
SAW⇒IST乗り継ぎの絶望感たるや、上海の浦東⇔虹橋のそれをも上回るので、今回は流石にイスタンブールで一泊することにしました。


中東のドバイからヨーロッパへの玄関口・イスタンブールへは1845マイル、約5時間のフライト。F付き主要機材をイスタンブールのメイン空港であるIST/ISLではなく小さくしょぼいSAWへ回すということは、IST便よりもSAW便の方がF需要が高いということなんすかね。それか、エコ需要が強いが為に、Y席を多く詰め込めるF付き機材にしたのか。

イメージ的には、ISTが羽田や虹橋で、SAWが成田や浦東枠みたいな?
因みに、エミレーツはSAWにはデイリーでフライトを飛ばしていますが、この日のSAW便は大型機材を飛ばす必要が感じられないほどガラガラでした。
サビハギョクチェン空港を羽田や虹橋と同列で比較するのは羽田と虹橋に失礼か。格的には茨城空港や南通空港くらい?

機材は長距離機フライト用のB777-300ER。沖止めスポットへとバスで移動します。


豪華なファーストクラス専用車での移動なら沖止めも悪くないっすね。流石はエミレーツです。

ちな、エミレーツのB773ERは新型と従来型の2種類が同時に運用されてて、当然ながら機内での快適度合いは新型が上。オイルマネーに物を言わせて最新機材を投入するだけでなく、バンバンと革新的なアイディアを具現化していくエミレーツは本当凄いっす。
ひだり みぎ
メルセデス・ベンツSクラスのデザイン哲学にインスピレーションを受けデザインされたというB777-300ERの新型ファーストクラス“Game Changer”が来ないかなーなんて淡い期待を抱いてましたが、こんなマイナー路線に花形機材があてがわれる訳もなく。旧型機材へと乗り込みます。


B777のファーストクラスは1-2-1が2列の計8席と、14席のファーストクラスシートが積まれるA380に比べてより濃密なサービスが期待できるかもしれません。

エミレーツ航空A380のファーストクラスの搭乗記はこちら。



ひだり みぎ
シートは香港⇒ドバイと同じく1A。今回はワイ以外に若い女性がもう1人いるだけで、乗客2人に対して2人のCAさんが付きっきりというマンツーマンの専属対応となりました。

ひだり みぎ
A380とシートデザインのコンセプトは同じですが、2階部分に詰め込まれたA380よりはキャビンが全体的のスペースにゆとりがある印象を受けます。


コーランの視聴もばっちり。

ひだり みぎ
美味しくないスナック盛りや、美容意識ゼロのおっさんには使い道のないコスメもA380の物とほぼほぼ同じ。B777とA380との最大の違いはバーラウンジとシャワーが無いことでしょうか。
5時間もフライトではシャワーも浴びないし、ファーストクラスならオンデマンドで飲みたいドリンクをいつでもお願いできるので、バーとシャワーが無くても特に問題はありません。


テイクオフの時の振動や騒音レベルはA380の方が小さくて、乗り心地という点ではやっぱりA380に軍配が上がりますでしょうか。

ただ、静粛性が劣る分、二重窓のA380と比べると外の景色は撮りやすいっすね。A380は二重窓の上に内窓から外窓までの幅が大きくて、窓の外の写真は非常に撮りずらいので。

さらばパーム・ジュメイラ。やっぱり旅行者とすれば景色の写真を撮りやすいにこしたことないっす。

あわよくばバグダッドの様子も上空から激写したかったけど寝落ち。

まぁ無事に高射砲を喰らわずイラク領空を通過できたから良しとする。


ワイの為だけにボトルを開けてしまって大変申し訳ないが、無事を祝ってテセロンlot29で乾杯。肴はトラディショナルアラビアンアペタイザー3種盛り。


続いて冬眠明けのクマがごとくオーシャントラウトをペロッと平らげ…


間髪入れずにナイルパーチの直火焼きを飲み込むように一瞬で完食。

美味い美味くないは別にして、5時間程度のフライトなのに食のオプションがやたらと多いのは相変わらず凄いっすね。
アペタイザー:
キャビア盛り
ビーフコンソメ
トマトスープ
トラディショナルアラビアンメッゼ
オーシャントラウト
ビーフカルパッチョ
季節のサラダ

メイン:
ドルマ(ラム肉のロールキャベツ)
アラビアンスタイルキャセロール
ナイルパーチ直火焼き
リコッタチーズとマッシュルームのラビオリ
ローストサーモン


チーズボードも6種類w 座席数はA380より少ないですが、メニューの充実ぶりは変わりませんでした。


選りすぐりのチーズをつまみに、ボトルを開けた責任を取るべくぐびぐび行っちゃいます。料理は地上で食べた方が断然美味しいけど、コニャックとチーズのセレクションは素晴らしかったっす。


コニャックを飲みながらエキゾチックなイラン映画を見てるとあっという間にびっしりと小さな家屋が詰め込まれたイスタンブールの旧市街地へのアプローチが始まりました。良い時間というのは早く過ぎさってしまうものですね。


新しく開港したイスタンブール国際空港とは違って小さくショボいサビハ・ギョクチェン国際空港着。いやー、やっぱりエミFの酒とチーズは良いっすね。

エミレーツファーストクラスラウンジ ドバイ国際空港コンコースA・B

ドバイとアブダビでの観光を終え、エミレーツ航空でトルコのイスタンブールへと移動します。

先ずは搭乗前の儀式としてラウンジへ。前評判の高いドバイのエミレーツ航空ファーストクラスラウンジに乗り込んでいきます。
ひだり みぎ
無情にも復路のテヘラン⇒ドバイ・ドバイ⇒香港の両フライトはビジネスクラスへの強制ダウングレードの刑で逝ってしまったので、今回の旅行でFラウンジに入れるのは往路のみ。ホテルでの朝食はパスしてラウンジで全力投球してきます。

ドバイ国際航空 ターミナル構成

ドバイ国際航空は3つのターミナルで構成されています。

ターミナル1:エミレーツとカンタス以外のフルサービスキャリア用
ターミナル2:格安航空会社各社と中東アフリカ系の航空会社用
ターミナル3:エミレーツ航空とカンタス航空用

エミレーツはターミナル3を利用。更に、ターミナル3はA・B・Cと3つのコンコースに分かれていて、エミレーツ航空のファーストクラスラウンジはコンコースA・B・Cの3カ所に設けられています。

出典:エミレーツ公式サイト

3つあるエミレーツのファーストクラスラウンジは造りに差があって、ABC=松竹梅となっています。A380専用ターミナルとして新しく造られたコンコースAのラウンジがいわゆる旗艦ラウンジ的存在で、逆にコンコースCのラウンジは外れの外れ。ターミナルガチャでCを引いてしまった方、ご愁傷様でございます…というのは冗談で、古くて狭いとはいえFラウンジなんで、コンコースCのラウンジでも全然問題なく使えます。A・Bと比べて相対的に残念なだけで。

コンコースA:◎
コンコースB:〇
コンコースC:△

今回は搭乗ゲートがコンコースBだったので、コンコースAを楽しんだ後にコンコースBへと移動し、搭乗開始時刻までゆったりまったりすることにしました。

コンコースA ファーストクラスラウンジ

コンコースAは、3階が出発フロア、4階がファーストクラスラウンジ、5階がビジネスクラスラウンジというフロア割りになっています。1フロア全体をラウンジスペースとして割くとか、狂気の沙汰としか思えません。

早速4階のレセプションホールへと向かうと、エントランスからして一般庶民を受け付けないようなどっしりとした門構えになっていて、ワイ平民、思わず入室を躊躇。

ちな、JALとは提携関係にあるエミレーツ航空ですが、ワンワールドに加盟しているわけではないのでJALのダイヤモンドステータスでは入ることができません。残念。

出典:https://www.jal.co.jp/inter/service/lounge/dxb/
エミレーツはアライアンスに所属していないのでファーストクラスラウンジ入室の敷居は非常に高いですが、有償オプションで入るという手もあるようです。

エミレーツのマイレージ会員に登録しておけば、US$250(税抜き)でフライト4時間前から利用可能。

出典:https://www.emirates.com/jp/japanese/experience/our-lounges/paid-lounge-access/
US$250を払うか、ドバイ⇒マスカットのウルトラショート便を36,000JALマイルを使って特典航空券で発券するのが最も出費の少ない入室方法になりますでしょうか。



庶民の憧れエミFラウンジといえどもUS$250程度で入れるのかと思うと急に気が楽になり、平常心を取り戻して入室する。
雰囲気こそ優雅でしたが、入室手続き自体は至って事務的。搭乗券のバーコードを読み取り機にかざして、笑顔無き「enjoy!」の一言とともにラウンジへと放り出されます。


ただ、やっぱりラウンジ内の広さは凄まじいの一言。中央が出発階コンコースが見下ろせる吹き抜けになっていて、その周りはワンフロア全てラウンジスペースですからね。ラウンジの概念が覆されました。

これまでにもカタール航空のアルサファラウンジ、ブリティッシュエアウェイズのコンコルドルーム、シンガポール航空のプライベートルームと利用してきましたが、広さだけならダントツで一番っす。“高い”、“大きい”で一番になりたがりで見栄っ張りなUAEらしいっちゃらしいですかね。もっとSQとかBAみたいにエクスクルーシブな方が特別感があって良いと思うのですが…



ラウンジの案内も、ラウンジというかショッピングモールのそれ。

【ラウンジ内の主な施設】
免税店
ビジネスセンター
靴磨きコーナー
ダイニングエリア
シガーラウンジ
バーカウンター
ワインセラー
シャワールーム
スパ
仮眠室
キッズルーム
ビジネスセンター
お祈り部屋
などなど。

とにかく広いは広いし、サービスも充実してはいるんだけど、スペースが無駄に間延びして無駄に広いだけという印象。こんなに広いのに利用客はラウンジスタッフより少なく閑散としてるのもなんだか滑稽だったし。インパクトの強さ的にはやっぱドーハのアルサファラウンジに軍配が上がるよなあ。

ひだり みぎ

あまりに広くて色んなタイプのシーティングエリアがあるので、どこに座って良いのか悩みます。

仮眠室:
ひだり みぎ
Quiet Loungeという照明を落とした仮眠室や横になれるソファも。


シーティングエリアの多様性もさることながら、更に驚いたのは、ラウンジとゲートが直結している点。ラウンジ専用の出発ゲートが設けられていて、コンコースAから出発するフライトであれば、ラウンジから直接飛行機に搭乗できるようになっているそう。これはなかなか画期的なアイディアです。

免税店:

ラウンジ内にも免税店があることもウリの一つにしているようでしたが、基本的に取扱商品はガチ富裕層向けの酒や装身具の嗜好品オンリー。手頃なアラビアン雑貨やばら撒き用の土産物は置かれていないので、ワイのような庶民には利用価値はあまり高くありません。

アルコールショップ・シガーラウンジ:

また、世界中から厳選された各種プレミアムアルコールを販売する専門店Le Closや、高級シガーを集めたシガーラウンジも入ってます。

ひだり みぎ
響30年、ティーリング30年物などがサラリと並ぶようなコレクションの中で、最もエグかったのはマッカラン ラリックの65年物。そのお値段…なんとAED350,000(約1,030万円)!そのほかにも、グレンフィディックやボウモアの50年物が普通に陳列されていて目の保養になりましたw

バーカウンター:

ヴィンテージ物のウィスキーが並ぶ店の横で、庶民のワイは無料で楽しめるバーカウンターにてビールを一杯。そしてダイニングエリアへ。

ダイニング:

泡は萌えちゃん。朝から飲み放題です。


もちろん他にもメニューはあって、混ぜ物系もそこそこ充実してます。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ミールはビュッフェ+アラカルト。


基本的な朝食メニューから寿司や刺身まで。ネタは普通に新鮮でした。

ひだり みぎ
アラカルトメニューは朝食用の軽食とメインコースの2種類。朝からがっつりとアンガスビーフのテンダーロインなんかも頼めてしまいます。

ガッツリ系メニューだけでなく、ヘルシーなサラダやシーフード系のオプションもあったけど、ジャンクフード好きな自分は和牛ハンバーガーを選択。しかし…
ひだり みぎ
美味しそうな寿司を前に美味しくないビーフバーガーを注文してしまう痛恨のミス。バーガーのクオリティはキャセイのピアFラウンジの圧勝でした。無念…


腹を満たしたところでゲート近くのラウンジへと移動します。

コンコースB ファーストクラスラウンジ


やってきました。お次はコンコースBのファーストクラスラウンジ。こちらのエントランスはエミレーツラウンジお決まりの木目調ゲートで落ち着いた佇まい。やはりコンコースAの旗艦ラウンジと比べると小ぶりな感は否めません。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ひだり みぎ
内装は豪華爛漫というよりは、アラビアン要素が強めでエキゾチックなムード。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
フードコーナーはコンコースAのラウンジに負けじと充実。地中海料理や板長風アラブ人が腕をふるう日本食などなど、テーマごとにブースが設けられてます。

エミレーツのFラウンジ=コンコースAのラウンジみたいな風潮がありますが、こと食べることに関してはコンコースBでも十分っすね。シャンパンバーもあるし。

ということで、食べて飲んで満足したので、そろそろイスタンブール行きの飛行機が待つ搭乗ゲートへと向かいます。