ドバイとアブダビでの観光を終え、エミレーツ航空でトルコのイスタンブールへと移動します。
先ずは搭乗前の儀式としてラウンジへ。前評判の高いドバイのエミレーツ航空ファーストクラスラウンジに乗り込んでいきます。
無情にも復路のテヘラン⇒ドバイ・ドバイ⇒香港の両フライトはビジネスクラスへの強制ダウングレードの刑で逝ってしまったので、今回の旅行でFラウンジに入れるのは往路のみ。ホテルでの朝食はパスしてラウンジで全力投球してきます。
ドバイ国際航空 ターミナル構成
ドバイ国際航空は3つのターミナルで構成されています。
ターミナル1:エミレーツとカンタス以外のフルサービスキャリア用
ターミナル2:格安航空会社各社と中東アフリカ系の航空会社用
ターミナル3:エミレーツ航空とカンタス航空用
エミレーツはターミナル3を利用。更に、ターミナル3はA・B・Cと3つのコンコースに分かれていて、エミレーツ航空のファーストクラスラウンジはコンコースA・B・Cの3カ所に設けられています。
出典:エミレーツ公式サイト
3つあるエミレーツのファーストクラスラウンジは造りに差があって、ABC=松竹梅となっています。A380専用ターミナルとして新しく造られたコンコースAのラウンジがいわゆる旗艦ラウンジ的存在で、逆にコンコースCのラウンジは外れの外れ。ターミナルガチャでCを引いてしまった方、ご愁傷様でございます…というのは冗談で、古くて狭いとはいえFラウンジなんで、コンコースCのラウンジでも全然問題なく使えます。A・Bと比べて相対的に残念なだけで。
コンコースA:◎
コンコースB:〇
コンコースC:△
今回は搭乗ゲートがコンコースBだったので、コンコースAを楽しんだ後にコンコースBへと移動し、搭乗開始時刻までゆったりまったりすることにしました。
コンコースA ファーストクラスラウンジ
コンコースAは、3階が出発フロア、4階がファーストクラスラウンジ、5階がビジネスクラスラウンジというフロア割りになっています。1フロア全体をラウンジスペースとして割くとか、狂気の沙汰としか思えません。
早速4階のレセプションホールへと向かうと、エントランスからして一般庶民を受け付けないようなどっしりとした門構えになっていて、ワイ平民、思わず入室を躊躇。
ちな、JALとは提携関係にあるエミレーツ航空ですが、ワンワールドに加盟しているわけではないのでJALのダイヤモンドステータスでは入ることができません。残念。
出典:https://www.jal.co.jp/inter/service/lounge/dxb/
エミレーツはアライアンスに所属していないのでファーストクラスラウンジ入室の敷居は非常に高いですが、有償オプションで入るという手もあるようです。
エミレーツのマイレージ会員に登録しておけば、US$250(税抜き)でフライト4時間前から利用可能。
出典:https://www.emirates.com/jp/japanese/experience/our-lounges/paid-lounge-access/
US$250を払うか、ドバイ⇒マスカットのウルトラショート便を36,000JALマイルを使って特典航空券で発券するのが最も出費の少ない入室方法になりますでしょうか。
庶民の憧れエミFラウンジといえどもUS$250程度で入れるのかと思うと急に気が楽になり、平常心を取り戻して入室する。
雰囲気こそ優雅でしたが、入室手続き自体は至って事務的。搭乗券のバーコードを読み取り機にかざして、笑顔無き「enjoy!」の一言とともにラウンジへと放り出されます。
ただ、やっぱりラウンジ内の広さは凄まじいの一言。中央が出発階コンコースが見下ろせる吹き抜けになっていて、その周りはワンフロア全てラウンジスペースですからね。ラウンジの概念が覆されました。
これまでにもカタール航空のアルサファラウンジ、ブリティッシュエアウェイズのコンコルドルーム、シンガポール航空のプライベートルームと利用してきましたが、広さだけならダントツで一番っす。“高い”、“大きい”で一番になりたがりで見栄っ張りなUAEらしいっちゃらしいですかね。もっとSQとかBAみたいにエクスクルーシブな方が特別感があって良いと思うのですが…
ラウンジの案内も、ラウンジというかショッピングモールのそれ。
【ラウンジ内の主な施設】
免税店
ビジネスセンター
靴磨きコーナー
ダイニングエリア
シガーラウンジ
バーカウンター
ワインセラー
シャワールーム
スパ
仮眠室
キッズルーム
ビジネスセンター
お祈り部屋
などなど。
とにかく広いは広いし、サービスも充実してはいるんだけど、スペースが無駄に間延びして無駄に広いだけという印象。こんなに広いのに利用客はラウンジスタッフより少なく閑散としてるのもなんだか滑稽だったし。インパクトの強さ的にはやっぱドーハのアルサファラウンジに軍配が上がるよなあ。
あまりに広くて色んなタイプのシーティングエリアがあるので、どこに座って良いのか悩みます。
仮眠室:
Quiet Loungeという照明を落とした仮眠室や横になれるソファも。
シーティングエリアの多様性もさることながら、更に驚いたのは、ラウンジとゲートが直結している点。ラウンジ専用の出発ゲートが設けられていて、コンコースAから出発するフライトであれば、ラウンジから直接飛行機に搭乗できるようになっているそう。これはなかなか画期的なアイディアです。
免税店:
ラウンジ内にも免税店があることもウリの一つにしているようでしたが、基本的に取扱商品はガチ富裕層向けの酒や装身具の嗜好品オンリー。手頃なアラビアン雑貨やばら撒き用の土産物は置かれていないので、ワイのような庶民には利用価値はあまり高くありません。
アルコールショップ・シガーラウンジ:
また、世界中から厳選された各種プレミアムアルコールを販売する専門店Le Closや、高級シガーを集めたシガーラウンジも入ってます。
響30年、ティーリング30年物などがサラリと並ぶようなコレクションの中で、最もエグかったのはマッカラン ラリックの65年物。そのお値段…なんとAED350,000(約1,030万円)!そのほかにも、グレンフィディックやボウモアの50年物が普通に陳列されていて目の保養になりましたw
バーカウンター:
ヴィンテージ物のウィスキーが並ぶ店の横で、庶民のワイは無料で楽しめるバーカウンターにてビールを一杯。そしてダイニングエリアへ。
もちろん他にもメニューはあって、混ぜ物系もそこそこ充実してます。
基本的な朝食メニューから寿司や刺身まで。ネタは普通に新鮮でした。
アラカルトメニューは朝食用の軽食とメインコースの2種類。朝からがっつりとアンガスビーフのテンダーロインなんかも頼めてしまいます。
ガッツリ系メニューだけでなく、ヘルシーなサラダやシーフード系のオプションもあったけど、ジャンクフード好きな自分は和牛ハンバーガーを選択。しかし…
美味しそうな寿司を前に美味しくないビーフバーガーを注文してしまう痛恨のミス。バーガーのクオリティはキャセイのピアFラウンジの圧勝でした。無念…
コンコースB ファーストクラスラウンジ
やってきました。お次はコンコースBのファーストクラスラウンジ。こちらのエントランスはエミレーツラウンジお決まりの木目調ゲートで落ち着いた佇まい。やはりコンコースAの旗艦ラウンジと比べると小ぶりな感は否めません。
内装は豪華爛漫というよりは、アラビアン要素が強めでエキゾチックなムード。
フードコーナーはコンコースAのラウンジに負けじと充実。地中海料理や板長風アラブ人が腕をふるう日本食などなど、テーマごとにブースが設けられてます。
エミレーツのFラウンジ=コンコースAのラウンジみたいな風潮がありますが、こと食べることに関してはコンコースBでも十分っすね。シャンパンバーもあるし。
ということで、食べて飲んで満足したので、そろそろイスタンブール行きの飛行機が待つ搭乗ゲートへと向かいます。
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