タシュケントの旧市街地にモスクやらメドレセやらが集結したフォトジェニックな広場があるというので行ってみることに。
チョルスーマーケット近くのクカルダシュメドレセから白タクで10,000ソム(≒120円)。距離にして2km程度、模型のように小さくレトロな車体に身を屈ませ走ること10分、わちゃわちゃした旧市街地の奥の細道の向こうに広場が見えてきた。
ハズラティ・イマーム広場
思ったより広場広場してるハズラティ・イマーム広場。正面の青玉ねぎ×2がハズラティ・イマーム・モスクで、右手手前の緑玉ねぎ×1がコーラン博物館。また、モスクに対峙する形で、広場を挟んだ反対側にはバラクハン・メドレセという神学校が建っている。たぶん、ロシア色の強いタシュケントの中では最も歴史ロマンを感じられる場所じゃないでしょうか。
衛星から見るとこんな感じ。わちゃわちゃした旧市街地の住宅街のド真ん中にあり、観光地というよりも現地の人の憩いの場といった雰囲気っす。
コーラン博物館
こちらのコーラン博物館には、ティムールがダマスカスから持ち帰った世界最古とされるコーランの写本が保管されている。ただ、残念ながらお祈りタイム中で職員がお祈りで出払ってしまっている為にクローズ。お祈りは生活の一部、仕事より優先されるのは当然なのでしょう。利益を追求する営利団体でもないのでしょうし。
ハズラティ・イマム・モスク
こちらのハズラティ・イマム・モスクは16世紀に建てられたもので、タシケントで最大の規模のモスクだそう。サマルカンドブルーが施された玉ねぎ屋根にモザイク画が茶色のレンガ造りの建物に良く映えていて、ウズベキスタンのモスク!って感じで風情たっぷりっす。
中庭も手入れが行き届いている。豪華爛漫な中東のモスクとは違う落ち着いた趣きで良い感じ。
内部も落ち着いた雰囲気で、アザーンの歌いっぷりも大人びていて落ち着いたトーン。どこかの熱唱系ソウルフルアザーンとは大違い、これも国民性の表れなんですかねw ねっとりと情熱的に歌い上げる感じのアザーンに、しばし聞き入ってしまいました。聴かせてくれますね~。
バラクハン・メドレセ
続いて、せっかくなので広場の反対側にあるメドレセ(神学校)も見てみることに。
こちらもチョルス-マーケット近くのクカルダシュ・メドレセと同様、16世紀にシャイバニ朝により建てられた神学校。入口のアーチやドーム屋根のモザイク模様とアラビア語の文様が美しい。
かつては中央アジアのイスラム本庁が置かれるなどした立派な神学校だったらしいのですが、今や内部の各部屋は伝統工芸品の土産屋になってしまっている。
これがまたね。一歩中に入るなり、ここぞとばかりに目をギラギラさせた店主たちに囲まれてしまって大変でした。観光客の多くはタシュケントをスルーしてサマルカンドやブハラに行くみたいなので、こちらの店主さんたちは商売あがったりだそうです。
カファリ・シャーシ廟
もう一つ、整備の進んでいないメドレセのような建物があったので見てみると、カファリ・シャーシという8世紀の聖人を祀った廟だった。中ではガチ勢が本気の祈祷をしているところだったので、邪魔にならぬようそそくさと退散した。
【ハズラティ・イマーム広場】
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