本当はこの日はブハラにいるはずだったのに…高速鉄道が満席で乗れずにブハラへの移動が一日延びてしまった為、引き続き無機質なタシュケントの町を歩き周ることに。
厳つい旧ソ連風の建物が立ち並ぶタシケント中心地。ただ、お隣カザフスタンやキルギスと比べると町中でのロシア人率は低めで、モンゴロイド色強めのテュルク人が多めな印象。ロシアの厳つさと、アジアの混沌さと、イスラム世界のエキゾチックさが混じり合った感じで、実に味わい深い国っすウズベキスタン。
こいつは中世ヨーロッパの音楽家のような西洋風の顔立ち。どう見ても獄門された罪人の晒し首のようで気味が悪いけど、偉人の功績を讃える為の胸像らしい。ソ連時代の名残か、こういったモニュメントも多く建っている。
あと、町中で見かける車のシボレー率が半端ない。とにかく目に飛び込んで車全てがシボレー。
一番手前の車線を走る車が12台連続でシボレーというどうしようもない連続記録達成。ほんとウズベクに入ってからシボレーしか見んわというくらいシボレーの独壇場。
そりゃあこれだけ輸入税関でがっちがちに保護されてたらウズベキスタンに唯一完成車工場を持つGMの車で溢れ返りますわ pic.twitter.com/Tt3woagxew— ポンズ (@Worldtravelog) 2018年10月6日
ブロードウェイ
目的もなく歩き回るだけというのもつまらないので、地図で見つけたブロードウェイとやらに行ってみた。
ブロードウェイを歩く。そう言ってみたいが為にここまで来てみたんですが、本場ニューヨークのブロードウェイらしい華やかさは皆無。
マンハッタンのブロードウェイとは大違いで、どこら辺がブロードウェイなのか分からない。単純にブロードなウェイ(幅の広い道)ということだったのかもしれない。
印象的な絵画作品が並んでいてオシャレっちゃオシャレなんですがね。ちょっと想像してたブロードウェイとは違った。
プロフの有名店 Plov-Samsa.uz
気を取り直して近くにあったプロフの有名店“Plov-Samsa.uz”で腹ごしらえすることに。
店名にプロフとあるくらいなんだからプロフが美味いのだろうという安直な考えでプロフを指差し注文。中央アジアに入ってから一日一シャシリクのノルマも無事継続。
プロフ、ナン、ケバブを食べて25,850ソム(≒340円)。看板料理のプロフには羊肉、ニンジンと玉ねぎ、レーズンが盛り沢山で、他店のプロフと違って油ギッシュな感じもなく食べやすい。ウズベキスタンの油は日本人が消化酵素を持たない綿実油だからヤバいなんて話もありますが、ここから安心して食べられます。
安いし美味いしでお勧めのお店です。
【Plov-samsa.uz】
オフィシャルホームページ:http://www.plov-samsa.uz/
Pie Republic
続いて、ピンクの看板に誘われ“☆パイRepublic”へ。略してパイパブ。☆が意味深だったけど、至って健全なパイ屋さんでした。
お洒落な女性店員にリア充系の若者カップルしかいない店内のド真ん中に座らされ辱めを受けるオッサンソロカスタマー。恥ずかしながらも可愛げたっぷりなパイを一切れオーダーしてみます。
スイカジュースとパイで24,000スム(≒310円)。こういったオシャレなお店はカザフスタンの都市部に比べるとまだまだ少ないので貴重な存在です。
繰り返しになりますけど、健全なパイ屋さんですからね。
【☆Pie Republic】
チョルス-バザール
続いて地下鉄に乗ってチョルス-バザールなる市場へと向かう。
ザ・イスラム的な丸みを帯びたドーム屋根がおっぱいのようで印象的。ドーム内は2階層に分かれており、2階ではドライフルーツなど乾物を中心に、1階では肉・ヨーグルト・香辛料などが円形展示でずらりとお店が並ぶ。
乳首の部分から注ぎ込む光のお陰で内部は明るい雰囲気。やっぱり乳首って偉大ですね。
おっぱいドームの内外には色とりどりの果実が並ぶ。ここでのお勧めはザクロです。中央アジアからコーカサス地方、トルコあたりまでにかけての都市ではザクロがひたすら美味かった。
良い匂いを発してたのはスパイスコーナーと肉コーナー。青果屋は店員のババアが居眠りをこいて職務放棄をしてたのに対し、肉屋はマッチョなオッサン店主がハッスル全開。俺の肉を食ってけ食ってけと、ハイパーテンションで次から次に絡まれましたw ウズベキスタンの野郎どもはむさくるしい見た目に反してどこにいっても爽やかで接していて実に気持ちが良い。
土産物は陶器が多め。意外に後で行ったブハラやサマルカンドより言い値は安かった。
クカルダシュ・メドレセ
市場を冷やかしつつ歩いていると、こんなシルクロード風情満点の建物が目の前に現れた。
大正義ティムール朝を倒して建国されたシャイバニ朝の大臣が16世紀に建てた神学校らしい。
ブルータイルによるアラベスク模様で飾られたオシャレなファサード。当時、ここら一帯はタシケントの中央広場として栄えていたそうな。
入学金ならぬ入場料を徴収され入口の門をくぐると、非常によく手入れされたガーデンが見える。ソ連の支配下では倉庫と化していたのだが、独立後に改めて神学校として再整備されたらしい。
綺麗な建物だけど、見学は中庭限定で現役の学生とコミュニケーションを取れるわけでもないし、入場料を払うまでもなかったかな。後で訪問したブハラやサマルカンドの神学校と比べると修復が見事すぎて歴史的なありがたみは皆無だし。外から外観を眺めたり外を覗き込むだけで十分っす。
【クカルダシュ・メドレセ】
続いて…ここから旧市街の奥に入ったところには更に立派な歴史あるモスクや神学校が集まる広場があるみたいなので、クカルダシュ・メドレセ前でレトロな白タクを拾って広場へと行ってみることにしました。
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