この日は2017年9月21日にグランドオープンした“ばかり”のインターコンチネンタルハノイ ランドマーク72(Intercontinental Hanoi Landmark72)に宿泊することに。“ばかり”と言っても怠けていて宿泊記のアップに時間がかかってしまい、既にオープンから1年超の時が経ってしまっているが…
ハノイにはゆったりまったりと過ごすには絶好の場所であるタイ湖の畔にベトナム風情満点のインターコンチネンタル(インターコンチネンタルウェストレイク)があるが、こちらの新しいインターコンチネンタルは全くもって趣きが異なり、新興住宅地・新興ビジネス地区に建つ高さ350メートル・72階建てというインドシナ半島で最高層のビルに入っている。これだけホテルの特徴が異なるとカーニバルを起こさないでしょう。客層も全くもってことなって、観光客中心のウェストレイクに対してランドマーク72はビジネスマンメイン。
ランドマーク72の開発・建設を手掛けたのは韓国系ゼネコンの京南企業。速攻で財政難になった上に別件で不正調査を受けていた会長が自害するなどどろっどろの経営状況に陥り今は他の韓国系に手放したらしいが、当時は48階建ての高層住宅2棟との一体開発という韓国-ベトナム両政府も期待する大型プロジェクトだったようだ。
インターコンチネンタルが入るメインタワーの48-60階にはサービスアパートメントが入居し、インターコンチネンタルは贅沢にも72階建てタワーの61階から71階部分を占拠。62階がフロント、63-71階が客室で、最上階である72階はクラブルーム宿泊者専用のクラブラウンジになっている。最上階にラウンジを設けるあたり、気合が入ってます。
そんなインターコンチネンタルランドマーク72への宿泊ということで胸躍らせながら移動、18:00過ぎにホテルに到着した。観光地からは離れているので、観光メインの場合はお勧めできんかな。実際、宿泊客は韓国人と白人を中心としたビジネスマンが殆どで、観光客に見受けられるのは一組の場違いな中国人団体客くらいのものだった。
46階以下はオフィスフロアになっていて、メインエントランスは退勤時間を迎えてウキウキ気分のホワイトワーカー達で込み合っていた。
韓国資本の建物の為、中のテナントも韓国系だらけで、まるで自分が韓国にいるのかと思えてしまう程。富士通さんなど非韓国系も入居しているが、それでもやはりメインは韓国系大手で、ハノイに於ける韓国経済界の城とも言えるでしょう。アシアナが運営するホーチミンのインターコンチネンタルもそうだし、やっぱりベトナムはなんだかんだでまだまだ韓国系資本の影響が強い。
ただ、ホテル専用エレベーターでロビーフロアまで上がってしまうと韓国らしさは完全に排除されるのでご安心を。
客室に充てられるのは9フロアだけの為に部屋数が少なく、利用客も多くない。外の喧騒が嘘かのような静かで厳かな空気に包まれたロビーフロアは、さながら天空の楽園かのようである。バイクまみれ、汚染まみれ、雑踏まみれ、ストレスの種だらけのハノイ市内から戻ってきて「Welcome Back!」と笑顔のスタッフに迎え入れられると、なんともいえない安堵感を覚えるものだ。
爽やかな朝に、しっとりとした夜。朝と夜で表情を変えるロビー。インターコンチネンタルウェストレイクで味わえるようなベトナム風情は皆無だが、ここはここで外資系高級ホテルらしい雰囲気で居心地が良い。
チェックイン
チェックインも、背後に広がる美しいハノイの町を眼下に見ながら…と言いたいところだが、残念ながらハノイの町を覆い尽くす大気汚染の毒霧を見ながらのチェックインに。
今回はクラブルームでの予約ではなかったが、一泊一人あたりUS$40の追加料金を払えばラウンジアクセスが付くとのことだったのでお願いすることに。アフタヌーンティーを楽しむ時間は無いけれど、イブニングカクテルと朝食が付くのでUS$40でも十分に元は取れるでしょう。
因みにこの日の宿泊レートはこんな感じ。
最安値のデラックスルームとクラブルームの値差はUS$96。プレミアルームとクラブルームの値差はUS$71。そう考えればUS$40でのオファーはお得でしょう。因みに今回は駄目もとでプレミアルームを予約し、ギャランティーアップグレードでクラブルームになった場合にラウンジアクセスが付くか試してみましたが、やっぱり規約通りの運営のようで、アップグレードでのクラブルームにはラウンジアクセスは付きませんでした。撃沈!
部屋:クラブルーム
入って直ぐ抱いた第一感想は、「最新のインターコンチネンタルにしては超絶地味」。なんだろうな、この想像してたのと違った感。これはこれで落ち着きある高級感が感じられて決して悪くはないんだけど、超高層ビルに入る最新インターコンチネンタルということで、もうちょっとスタイリッシュなデザインの部屋なんだと勝手に思ってた。
茶系のカーペット、茶系のチェアー、茶系のデスクが並び、デスク周りも落ち着いた渋味の有る設計。
69階から見下ろすハノイの街並は…。大量のバイクあり、石炭火力発電所あり、焼畑あり、大規模工業団地ありで、窓の外に広がる中国の大都市に勝るとも劣らない深刻な大気汚染ビューが楽しめる。
ネスプレッソもあるし、冷蔵庫にはボランジェもストックされている。このシャンパン一本でラウンジアクセスフィーのUS$40を上回るんで、やっぱり酒飲みにはラウンジアクセスを付けることをお勧めする。
スパイアアンバサダー特典とクラブルーム特典
こちらはウェルカムギフトのマンゴーココナッツティー(市販品、希望小売価格 VND100,000程)とフルーツ盛り。とりあえずお茶のパッケージに描かれた顔が尾木ママでビビる。
前に泊まった同僚はウェスティンの石鹸をでっかくしたような葉っぱ型のチョコを貰ったと言っていたが…事前にスイーツを選択しないとフルーツが用意されちゃうらしい。
【スパイアアンバサダー特典】
優先チェックイン/チェックアウト
600ポイントまたはドリンクバウチャー
ギャランティーアップグレード
ウェルカムアメニティ(今回はフルーツ)
16:00までのレイトチェックアウト
【クラブルーム特典】
優先チェックイン/チェックアウト
ラウンジアクセス
ウェルカムドリンク
ハノイ市内への無料通話
ウェルカムフルーツ
1滞在につき2点までのプレスサービス
16:00までのレイトチェックアウト
クラブラウンジ
営業時間:06:00-20:00
朝食:06:00-10:30
アフタヌーンティー:14:30-16:30
イブニングカクテル:17:30-19:30
超高層ビルの最上階にこんな広々としたラウンジを設けるとか凄すぎ。ほぼ1フロア全体を使ってるくらいの勢いだし。
イブニングカクテルはミールもドリンクも全オーダー制。ミールもドリンクも豊富なラインナップから注文をすることができる。
ミールは好みのメニューを重点的に攻めるも良し、全品一口ずつ楽しめる“つまみ食いセットメニュー”をお願いするも良しとのことなので、とりあえず全品制覇を目指してセットメニューをお願いすることに。
コールドミールなんかアフタヌーンティーの三段トレイで運ばれてきたしw。料理も本格的でラウンジ飯とは思えないクオリティ。
ホットミールも「Miso Coconut Glaze Salmon with Mango Salsa」「Mini Beef Rolls with Mushroom Ragout and Tomato Salsa」「Grilled Vegetable Kebabs with Pesto Sauce」「Deep-fried Seafood and Pork Spring Roll」と気合のラインナップ。
スタッフも非常に優秀な美男美女揃い。未だ今年も年末まで数か月残しているけど、2018年度の「ベストラウンジ賞」はインターコンチネンタル ハノイ ランドマーク72になると思う。ラウンジアクセスを付けて本当に良かったわ。アフタヌーンティーも中々の内容のようなので、観光には適さないが、ラウンジアクセスを付けてホテルで一日中まったりするという使い方には良いでしょう。
朝食
日本食コーナーはしょっぱい。抹茶アイスのように盛られたわさびを白人がアイスを掬うかの如くがっつり取っていったのを目撃した際には、余計なお世話ながらも思わず警告をしてしまった。そんながっつり食べるようなものではないですよ、と。
キャロットやドラゴンフルーツの生絞りジュースだけでなく、Red Velvetなる南国フルーツをがっさり使ったオリジナルモクテルまで用意してくれてるのも有難い。
インスタ映えするカラフルで健康な朝食で一日のスタートを。
プール
プールは今回は利用しなかったけど、7階にアパート棟と共用のプールがある。営業時間は09:30-23:30。
所感
部屋は静かで快適ですし、ラウンジアクセスを付けて一日中ホテルでまったりするには最高のホテルっす。
【インターコンチネンタルハノイ ランドマーク72(Intercontinental Hanoi Landmark72)】
Booking.com
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住所:Keangnam Hanoi Landmark Tower, Plot E6, Cau Giay Urban Area, Keangnam, Hanoi
電話:+84 24 3698 8888
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