大理二日目は大理古城から北に20Kmの郊外にある白族の村・喜州まで足を運んでみることに。
大理からは古城西門近くのバス停で洱源行きバスに乗ればアクセスできる(所要30分、運賃7元)。
国道214号線のバス停で洱源行きバスに乗車。ある程度の乗客が集まるまで15分程待ってから出発、運賃支払い時に、喜州で降りっぱぐれぬよう運転手と運賃回収係のオバサン両名に喜州で降りたい旨を告げておく。
ギュウギュウ詰めとなったバスは「え?まだ乗せるの?」と目を疑う自分をよそに乗客を一人また一人とピックアップしながら蒼山と洱海に挟まれた国道を北上する。
地域住民に道を尋ねながらバスの進行方向に向かって右手側の洱海方面へと15分程歩くと、風情満点の濁った湖が見えてきた。
湖に架かる橋を渡るとお香の香りを漂わせる古い寺院へと繋がっていて、その奥に村の中心街が広がっているようだった。
絞り染めの布が道の両脇の壁に干されているが、どうやら販売用に展示しているものらしい。白族独特のセンスなのか既製品と違ってデザインがユニークで面白い。この少数民族の女性が描かれた布なんてエキゾチックなエロチズムが堪らないというか、官能的過ぎて思わず買いそうになってしまったし。
絞り染めの布以外にもユニークでハイセンスな土産物屋が多い。プーアル茶葉のタバコとか初めてみたし。
発酵茶が持つ鎮静作用によるものなのか、特濃プーアル茶をポット一杯分飲んだら妙に気持ちが落ち着いてきたというか萎えてきたというか。なんだかもう何もしたくなくなったんで、もう今日はホテルに籠ろうか。 pic.twitter.com/J7qYdfI6IE
— ポンズ (@Worldtravelog) 2017年9月27日
確かにプーアル茶の葉っぱには独特の作用があるようで、麗江で特濃プーアル茶を飲んだ時は妙に精神が鎮まり集中力が異常に研ぎ澄まされたというか…妙な中毒性がありそうで怖い思いをしたんで、タバコもおっかなくて買わんかったけど。
それにしても、こんな郊外の村落お洒落な店が多く出ているのは全くの意外だった。中でも古鎮歩行街中ほどにある驢子在云南という店は地元で採れた果物・植物商品を使ったオリジナルお手製商品の質だけでなく、創業者である店員の接客態度・商品知識も文句のつけようが無いほど素晴らしいものだった。これだけ買って161元とお値打ちだし、一品一品が手作りで本当に上質なものだった。特に薔薇の花を使ったジャムは超絶逸品。
その後も風情たっぷりの街並みを探索していると、喜州の中心地とされる四方街という少しだけ開けた広場に行き当たった。
広場沿いにある明清時代の伝統家屋・厳家大院(入場料30元)に入ってみた。中央に中庭を設けて周囲四方に二階建て住居を配す白族のこういった伝統建築が喜州には88件現存しているそうで、中でもこの巌さんの家は保存状態が良いことから観光地として一般開放しているそうだ。
さーて、そろそろ帰ろうかと思いバス停に向かって歩いていると、良さ気な食事処を発見。地元食材を使った白族料理が食べられるとのことなので、こちらの本色厨房なるレストランで昼食を摂ってから大理へと戻ることに。
石榴の花と牛肉の炒め物・カリフラワー炒めどちらも優しい味付けで日本人の口に良く合うかと。料理と一緒に出てきた蕎麦茶も軽井沢で飲んだものに負けず劣らず絶品だったし。雲南が蕎麦の原産地とは知らなんだわ。
喜州は大理には無い洒落た土産物屋も多いですし、大理と比べて人も少なくほのぼのとした雰囲気の小さな町でブラリとするのも悪くないです。町の規模も大きくないので、半日あれば十分に見てまわれます。
【喜州】
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