大理の代名詞的存在・崇聖寺三塔 雲南省旅行18

大理古城を満喫した後は、大理のアイコン的観光地として世界中の観光客を惹き付ける大理崇聖寺三塔へと移動する。

三塔は古城からも歩いて行ける範囲にあるけれど、ヘタレな自分は古城西門から三塔専線という公共バスにて移動。着くなり駐車場に停まるミニバンや観光バスの多さに早くも驚かされた。なんたって国家AAAAA級の景区ですからね。実際のところA*5の格付がどれくらい凄いか分かりませんが、権威主義的社会に生きる中国人観光客の皆様が「おおー、A5!」と感嘆の声を漏らしていたので、きっとレストランで言うところのミシュラン3つ星といったくらい凄いランクなんだと思う。

流石は国家AAAAA級、入場料も121元(≒2,100円)と非常に高額。これなら駐車場から遠目で塔を眺るだけでも十分かなーとヘタレな思いが頭をよぎったが、せっかくなのでやはり中に入って間近から見上げさせて頂くことに。


微信決済だと99元と割引が効いた為に微信にて決済をし、さっそく「塔工リア」へと走ってく。「工」と「エ」確かに似てる。実に惜しい。

崇聖寺三塔はその名の通り、対称形を成すように配置された三つの塔から構成される仏塔群のことを指す。高さ69m、方形16層の中央の塔は南詔時代の9世紀に建てられ、八角形10層の南北2塔は大理国時代の12世紀になって相次いで建てられたそうだ。当地を支配する王朝が移り変わる中で塔の敷地内にあった唐代の古刹・崇聖寺は清の咸豊の時代に燃え尽き、僧侶たちも散り散りとなった。しかし、三塔だけは数度にわたる地震などの天災や戦乱を乗り越え今でも巍然とそびえ立っているのである。

その強さの秘訣は…雲南の地を支配し三塔を建てた南詔・大理国による特別な建築技法が用いられたことから未だに倒れることなく峻立しているとのことなんだが、なんでも、この二王朝は中国史において王陵が見つかっていない唯一の古代王朝であり、伝説によると崇聖寺三塔は地下宮殿へ行く入口であるが為に特別な建築技法が用いられたのだと。信じる信じないはあなた次第です。
ひだり みぎ
そんな三塔のフォーメーションであるが、三塔並列ではなく、主塔が前(洱海側)に、残りの二塔が後ろ(蒼山)に建つトライアングル構成で鼎立する形となっている。いずれも最近の補修時に煉瓦の上から白泥の化粧を塗り固めたのであろう、とても良い状態が保たれている。

ひだり みぎ
蒼山の足元に広がる聚影池の水面に投影された優雅で調和の取れた御姿は更に美しい。

ひだり みぎ
真正面が洱海で、背後は蒼山というパワースポットで。中央の塔から山の方に向かう中心軸に沿って建物が連なっている。


こんな感じで、①の三塔から一番山側の奥にある望海楼まで一直線に建造物が並んでいる。端から端までは片道2Km弱あるので、歩いてみて回るのはだいぶしんどいので、今回は⑦の崇聖寺山門をゴールとして目指すことに。


ひだり みぎ
三塔の背後にある第一の建物の上部からは三塔と洱海の海岸沿いに広がる白族の村落の姿が見渡せる。


更に背後へと蒼山に向かっての参拝道は続く。



第二の建物は観音堂。

観音堂の奥には再現された崇聖寺への山門が見える。中央の塔と同時期に建てられ大理国の王室の菩提寺でもあったが清の時代に破壊されてしまい、2005年になって再建されたそうだ。ようは三塔以外は全部レプリカってことになる。
ひだり みぎ
更に中央塔からの中軸線に護法殿・弥勒殿・十一面観音殿・大雄宝殿・阿嵯耶観音閣・山海大観石牌坊・望海楼といった建物が蒼山方面に向かって順次建てられており、中軸の両側の次軸線沿いにも経書交換処・方丈堂・高僧接待所・精進料理堂・羅漢堂・千仏廓・祖師殿・仏教研究院が建っているそうだが…時間も体力も無いのでここまで来て引き返すことに。

崇聖寺三塔ってAAAAA級観光地だし大理の代名詞的観光地だけど…天気が悪く霞んでいたこともあってか、なんかちょっと微妙だったな。

【崇聖寺三塔】

入場料:121元
開放時間:07:00-18:30



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