世界遺産の麗江古城を探索 雲南省旅行10

トンパ文化博物館で麗江文化に関する予習を済ませ、いよいよ満を持して雲南省が誇る世界遺産、「彩雲の南の城」こと麗江古城の探索を開始する。

麗江古城は宋代末から元代初期にかけナシ族により築かれたされた都城である。城壁も濠も無いという防御力皆無の脆弱なオープンスタイルが特徴的な城なんだけど、これはなんでも当地を統治していた木氏が「『木』を『口(城壁)』で囲むと『困』となって縁起が悪いやんけ!」と無茶苦茶理論を炸裂させたからなんだとか。囲いが無い方が困りそうなものだが、当時は科学的根拠のない占術が重じんられてたんだろうからしゃーない。

ということで特に観光の起点となるような城門があるわけでもないので、古城のシンボル・大水車から探索を開始する。

腹は減っては戦は出来ぬと、先ずは水車近くの適当な食堂で腹ごしらえ。
ひだり みぎ
雲南料理といえば過橋米線。つるつるした食感のライスヌードルと野菜やら生ハムやらタマゴやらの具材を煮えたぎった鶏がらスープに投下し、スープの熱で具材を加熱調理しながら食す簡単麺料理。服務員に具材を入れる順番を説明された気がするが、男は黙って一気に全投入!謝謝!(酸梅湯と合わせて21元)

もちろん麵だけじゃ食い足りんので、更なる雲南美食を探し求めて麗江古城内を徘徊してみたのだが…完全に迷った。古城内は同じような小路に同じような商店が複雑に入り組んでて、方向感覚の無い自分が地図も無しに突っ込むのは自殺行為だったようだ。
ひだり みぎ
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瓦屋根の家屋の間を縫うように石畳と水路が縦横無尽に走る様はまさに別世界。ハードコアなガチの旅人の間では「今の麗江は昔に比べたら観光地化されてしまって、まるでテーマパークのよう。」との厳しい評価が下されているようだが、私みたいなレベルの低いアマチュア観光客が雰囲気に浸って楽しむにはまだまだ十分である。

壁にさりげなくトンパ文字が描かれてたり、街の中心の四方広場でナシ族の皆様が踊っていたりと、確かにアミューズメントパーク感があるっちゃあるが…。
ひだり みぎ
踊り子の年齢層はすこぶる高くて華があるとは決して言えないが、鮮やかな色彩の服飾を身にまとって優雅に演舞する姿が民族風情たっぷりで良い感じ。

イベントが定期開催される四方街以外にも幾つかの見所があるので、それらを順に廻ってみる。

ひだり みぎ
こちらは古城の南西の隅っこにポツリと建てられた古城の中枢・木府。北京の紫禁城を真似て建てられた建造物で、元・明・清の三時代合計22代470年に渡って麗江の町の統治を委ねられた木氏が代々暮らしていたそうだ。

【木府】
入館時間:08:00-17:30

入館料:60元

続いて新市街と古城の間に位置する獅子山公園へ。小高い山の頂上には五層の楼閣が建てられ、塔の最上階から瓦葺屋根の家屋が目も遥かに続く古城を俯瞰できるようになっている。
ひだり みぎ
ただ、公園に入るのに50元が必要となる。公園近くのカフェからでもプレミアムビューが楽しめそうなので、敢えて50元払って公園に入る必要も無いかなぁと「安いよー、景色良いよー」と客引きしてた山頂近くのカフェに入ったら、こっちのメニューも馬鹿みたく高く、結局コーヒー一杯に50元を支払わされる羽目に。セントレジスの優雅なロビーで楽しむコーヒー並の価格にビックリだわ。迂闊にも中国人の「安いよー」を信じた自分が馬鹿だった。


【獅子山公園】
07:00-20:00
50元

小山の上から古城の俯瞰図を確認し、改めて胃袋を満たすべく古代迷路のような古城にアタックする。

ピザハットやKFCの看板にもトンパ文字があるあたり香ばしいが、麗江御当地メニューがある訳でもなかったのでスルー。



ヤクのミルクで作ったという濃厚アイスバーを見つけ、一本6元のところ二本10元と言うのでまんまと釣られて二本お買い上げ。しかしこれ、明治のミルクアイスバーと同じ味のような気が…


勧められるがままに試飲した創作花茶も美味すぎてお買い上げ。やっぱ茶文化良いわ~と思った矢先に隣の店で雲南小粒珈琲もお買い上げ。お茶もコーヒーも美味い雲南省アッパレ。

夜の古城

ひだり みぎ
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夕方からは提灯が灯り始め、幻想的でまた違った表情の古城が楽しめるように。

ひだり みぎ

油が怖くて怖くて仕方がないが、食欲には抗えず御当地雲南の小吃をば。豆腐と麗江粑粑なるナン風のパンは微妙だったが、雲南の薔薇を砂糖漬けにしてサクッサクの生地で包んだ鮮花餅は大当たり。土産用に10箱購入したが、こちらも旅の道中に自分で食べ尽くしてしまうこと間違いなし。


基本は薔薇茶だったり薔薇ケーキだったりと薔薇ものの土産が多いが、鮮花餅は百合・菊・茉莉花バージョンなんかとバリエーションが豊富。土産物を自分で食い尽くしてしまう痛恨のミスを犯してしまうことを恐れ、少し余分に買い貯める。

ひだり みぎ
昼間は仄々とした老人クラブの社交ダンスが繰り広げられていた四方街はというと…夜は夜で大変な活況ぶりを呈していて、クラブから流れ出る歌声やクラブミュージックが爆音で古城の雰囲気ぶち壊し。バーの客引きは凄いし、店の中では中国人娘が際どいドレスでブリトニースピアーズを大音量の中で熱唱したり男がノリノリでムーンダンスしたりしてるw ライブハウスやカラオケを兼ねたバーなんかもあったりする上に、窓を開け放った状態で営業してるので、尋常じゃないお祭り騒ぎの騒々しさだった。

ちょっと人口密度が高すぎてうんざりだけど、まぁなんだかんだで賑やかでゴチャゴチャした所が好きな人は楽しめると思う。

【麗江古城】



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