鄭州から高速鉄道で開封へ日帰り旅行 洛陽・鄭州・開封旅行9

端午節休暇三日目は、中国でも最も歴史が古い都市の一つであり、11世紀から12世紀の北宋時代には人口150万人という世界最大級の都市として栄えた開封へ。開封に行ったことのある知人曰く、開封は町全体が北宋時代の建物や風俗を再現したテーマパークということだったが、果たして…。


鄭州から距離にして70Km。鄭州から開封を直線で結ぶ鄭開都市間鉄道や高速鉄道を利用すれば開封まで僅か20分、全くもって日帰りでも問題ない距離である。

ひだり みぎ
宿泊先のJWマリオット鄭州から程近い鄭州東駅へはタクシーで。ホテルから鄭州東駅にかけての市街地東郊の一帯は鄭州でもニュータウン・ビジネス街的なエリアとして発展しており、近代的なガラス張りの建物がバンバンと建っている。


まるで空港化のように巨大で近代的な鄭州東駅は、今回利用する鄭徐旅客専用線の他、鄭州と開封間をピストン運行する鄭開都市間鉄道・石家荘駅-武漢駅間を走る石武旅客専用線・鄭州東と西安北を結ぶ鄭西旅客専用線が乗り入れる中国でも最大規模のジャンクション駅。

鄭開都市間鉄道で開封市内ど真ん中にある宋城路駅へ行ければベストだったが、タッチの差で都市間鉄道を逃してしまったので、先ずは鄭徐旅客専用線で開封市内から少し離れた開封北駅まで向かうことに。
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09:42鄭州東発10:02開封北着のG1274。運賃は一等=28元・二等=18元の鄭開都市間鉄道より微妙に運賃が高く、一等席=38元・二等席は24元となっている。

鄭開都市間鉄道(鄭州東⇒宋城路):始発06:50~終発20:10発。一日10本。所要28分。
鄭徐旅客専用線:(鄭州東⇒開封北):始発07:17~終発21:27発。一日24本。所要20分。

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くっそ広くて空港かのような駅構内。毎度毎度、中国では規模感が狂わされるわい。

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出発15分前になり、人民様の波に飲まれながらプラットフォームへ。鄭徐旅客専用線は開封の先、除州まで繋がっているので利用客が比較的多いようだ。

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一等車両に乗車。座席が2×3と一列5席で並ぶ二等車に比べ、一等は2×2の4席と、座席周りが若干ゆったりとしてる。日本で言うところのグリーン車的扱いだな。

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リクライニングは相変わらずショボイが、各座席にフットレストと電源ソケットを備える等、二等席とは若干の差別化が図られている。


食堂車では充実のフード・ドリンクメニューを楽しむことができる(美味しいとは言ってない)。ただ、西遼河風西遼蜜汁風味牛肉(40元)とか、重工徳式黒胡椒焼腸(18元)といった気になるメニューがあったので問い合わせてみたところ、あいにく今回の列車には積んでいないとのことだった。メニューは充実しているが、実際に注文できる料理には限りがあるのかもしれん。


本路線は河南省鄭州を起点に東南へ向かい、開封・商丘を経て安徽省宿州市に入り、最後は江蘇省徐州市に至る。最高時速は350kmで、鄭州―徐州間を2時間足らずで結ぶという。凄まじい中国国内の鉄道網だ。

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こんだけ速い鉄道なもんで、あっという間に中華文化が生まれた中原の大地に広がる真っ平らな小麦畑の中を走り抜け、古の都・開封に到着した。



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