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鄭州から開封日帰り旅行1 禹王台公園と繁塔


鄭州から高速鉄道でやってきた古の都・開封。西安や洛陽といった都城の東に位置していたことから東京と呼ばれ、北宋の時代には世界最大級の都市として栄えた古都である。

主な開封の観光名所は以下の通り。
・清明上河園(『清明上河図』に描かれた街並みを再現したテーマパーク)
・龍亭(明代に建てられた宮殿)
・禹王台(夏の禹王を称えて作られた廟)
・繁塔(974年建立の仏塔)
・宋都御街(宋代の商店街を再現して作られた町)
・鉄塔(1049年建立の仏舎利)
・延慶観(元代に作られた寺院)
・大相国寺(555年建立の寺)
こんなところかな。古都なだけあって、古い寺や公園が主な見所となっている。

時間はちょうど10時、どこから攻めたら良いだろうか…。鉄道駅前には開封の観光スポットを紹介する広告が立てられていたのでチェック。
ひだり みぎ
開封が東京開封府と呼ばれていた頃の名残だろう。東京極地海洋館なる施設があるのだが、その英訳がまさかのPolar Aquarium in Tokyo。なかなかやってくれるわい。


とりあえずローカルバス乗り場で出発待ちだった8番のバスに乗り込むと、お誂え向きに終点が夏の禹王を称えて作られたという禹王台公園。運転手曰く渋滞が無ければ1時間で着くとのことだったので、ここは思い切って31駅先の終点・禹王台公園まで行くことに。寺とか塔を見るよりも、伝説の王朝・夏を作ったとされる禹王に纏わる公園の方が面白そうだしな!


運転手が言う通り開封北駅を出てちょうど1時間、禹王台公園に到着した。見た感じ場末感マックスで冴えない公園といった感じなのだが、一応は有料の観光スポットらしいので30元の入場券を買ってから中へと入る。

古代梁の時代の庭園遺跡で、千古名園とも称される禹王台公園。樱花园・牡丹园・芳春园・石榴园が広がり、まるで植物園かのように多くの緑で覆われた敷地内に、「古吹台」「御書楼」「禹王廟」「三賢祠」といった幾つかの見所が点在してるようだ。

ひだり みぎ
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禹は言わずと知れた夏王朝の初代王。夏王朝の始まりは紀元前2070年頃で、史記などの文献でしか語られることがなく多くの謎に包まれてきた。これまで伝説や神話上の王朝と言われてきたのが、近年の相次ぐ考古学的な発掘により禹が作った中国最初の王朝の姿が次第に明らかになってきている。なんでも黄河の治水に成功し、「黄河を治むる者は天下を治む」を最初に体現した王朝だったのだとか。

史記には禹王についてこのような言及がある。

遥か昔、世界は洪水が相次ぐ厳しい時代で、農業に頼っていた古代中国の集落は壊滅的な被害を被ることに。為政者たちがどのような策を講じても荒れ狂う大河を抑することは出来ず、人々は貧しい生活を余儀なくされていた。そこに禹という一人の若者が現われた、全国の治水に邁進した。厳しい自然との戦いで若々しかった肉体は老人のように不自由になったが、それでも歩みを続けることを止めなかった偉大な禹は13年後に全土の治水に成功。生まれ変わった豊かな土地で民の暮らしは一変し、周囲から推された禹は王として即位。中国最初の王朝・夏を作り、大いに繁栄させましたとさ。


歩を進めると、先ずビックリするのはトイレ。ありますよね、トイレ行きたい時に限ってトイレの前に長蛇の列って時。そんな時の為に、こちらの公園では一般的なトイレに加えて緊急トイレなる施設を用意がされている。その名も応急厠所。流石は治水王を祀る公園といったところか。

西門には974年建立の古い繁塔が遺る。宋代は六角九重の塔で高さ80メートル余りの仏塔だった。それが明代には三重を残して崩れ落ちたので、三重の塔の上に七重の小さな磚塔を増築したそうだ。
ひだり みぎ

塔身は異なった釉で焼かれた四角いレンガで築かれており、一つ一つのレンガに精巧な釈迦牟尼・観音・羅漢など様々な仏の姿が彫られている。何とも不思議な塔である。



碧露元君祠。

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続いて1517年に建てられた三賢祠。ここで言う三賢とは李白・杜甫・高適の唐代三大詩人を指すようだ。

ひだり みぎ
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三大詩人による名場面集が塑像をもって表現されている。一体全体何が表現されているのか漢詩について明るくもない自分には看取れんが、李白・杜甫・高適の仲がすこぶる良かったのであろうことはなんとなく伝わってくる。

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こちらは詩人の家の再現だろうか。


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大禹治水廟の石碑。文明を生んでは破壊し、また文明を生み出し破壊する母なる大河・黄河。時には荒れ狂い都市をも飲みつくす強大な大自然を制して国を発展させた禹王は、今の中国の礎を作った人物として古代から多くの人々に信奉されてきたそうだ。


正殿の西院は中国の歴史上で治水に功績を挙げた人物38名を祀る為に建てられた水徳嗣と呼ばれている。「功在河洛」の文字は乾隆帝によるもの。


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治水の様子を描いた壁画や治水に関する記載のある石碑が並ぶ。


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こちらが王の廟。もともとは春秋時代の晋国の大音楽家師昿がこの高台で演奏を楽しんでいたことから「吹台」と呼ばれていたが、明代の1523年になり中国最古の治水の王である禹王の功績を称える為、この高台に禹王廟が建てられ禹王台と改名された。

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ここには禹王による名シーンの再現が。

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他にも子供騙しな遊園地があったり…

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防空壕があったりと、見所満載の禹王台公園!毎年10月から11月にかけては菊花花会なるお祭りも催されるようですよ。

【禹王台公園】

住所:開封市繁塔東街38号
入場料:30元
アクセス:8・12・15・46路のローカルバス

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