クチャ⇒ハミ⇒トルファン⇒ウルムチ 鉄道の旅

この日はクチャからトルファンに向かう予定であったが、計画を変え鉄道でハミまで南下することに。ハミは甘粛省にも近い新疆東部に位置し、古代ウイグル族の「Khamil(大きな門)」を由来にする名前の通り、嘗ては中央アジアへと続く天山北路のゲートとして繁栄したそうな。


距離的にクチャから1,000キロ超はあるんじゃないだろうか。14時間もかかったわ。


23:38発のK1662に出発時刻に合わせてホテルをチェックアウトし、真夜中のクチャ駅へ。


当然ここでも駅の敷地に入る為だけに身分証明証と荷物の検査がある。これがジャカルタのホテルなんかで実施されている緩ーくナーナーな検査ではなくガチチェックなもんで、時間がかかることこの上無し。新疆内の鉄道駅へは時間に余裕をもって向かいましょう。

ひだり みぎ
この日は大量の物資を抱えた手稼ぎ系風なウイグル族の方の利用が多いよう。すっごい人口密度の中で待たされて、出発時刻30分前に漢族係員のご指導によりホームへと移送される。


マイナス10度以下のくっそ寒い中、20分程ホームで列を作って待たされる。その間、係員は延々と「列車が来ても決して列を崩さぬよう。一人一人順番に、文明的に乗車するよう。」と夜闇に大声を張り上げ“教導”してた。


こんなに早くから外で待たせやがって!と思い始めた23:29、予定到着時刻よりも10分程早く列車が到着。カシュガルからトルファン・蘭州等の大都市を経て、省の宝鶏までの3,600キロを走破する列車である。3,600キロとか北海道から沖縄以上の距離があるし…北海道(新千歳)から香港までの距離が3,430キロというとこの距離感がお分かり頂けるだろうか。もうホント大陸のスケールは凄まじいわ。

今回の座席であるが、カシュガル―クチャ間で利用した4人部屋の1等席が確保できず、残念ながら通路脇に備えられた簡易3段ベッド(2等席)の上段席となった。
ひだり みぎ
片側に細い通路があり、あとはずら~っと仕切り・カーテン無しの三段ベッドが並んでいる。一等席と違いコンパートメントで仕切られていない分、煩さや匂いが気になるのが二等席のデメリットか。合宿感が高いというか、三段ベッドを家族で借り切ってトランプをしたり飯食ったりと、日本とは違い中国の寝台車の中は結構騒々しい。基本的に声でかいし、彼ら。まぁ楽しむ分には良いんですけど、問題なのは消灯後もその状態に変化が無いことだ。流石に他の人が寝ている時くらいは弁えられないのかとは思う。

ひだり みぎ

ベッドはこんな感じ。一番下の段はベッドに腰掛けるスペース的余裕もあるが、2段目・3断目は頭がつかえて座ることすらままならず、ベッド上での移動は戦場の歩兵気分で匍匐前身が基本。水を飲む時などは寝たきり患者気分で上半身だけ起こし水を口に流し込まねばならない。故に、料金は上段が一番安く、下段が一番高い設定になっている。

一等席と比べたらベッドも気持ち程度固いだろうか。

それより、消灯されているのに真夜中に大声で話す阿保がいて、疲れていたのに中々寝つけなかった。


09:45、夜明けと共に通路の一人席へ移動。自分のベッドの中段・下段の人間は途中下車しており、体臭のきついウイグル族の男性に入れ替わっていた。


ピチャンを過ぎ、砂漠に突入。


13:38、ハミ駅に到着後、同じく新疆を旅行中だった知人と合流して会食。

できればハミで一泊したかったところだが、明日以降の計画を考えるとウルムチまで戻る必要があったので、夜のうちに泣く泣くハミを離れることに。結局、ハミでは観光も何もできなかったし、そういやハミ瓜も食べてない!

意外に栄えているハミ駅前。かなりの距離を南に下ってきたので少しは温かいのかと思ったのだが、ところがどっこいハミも1月の平均最低気温は零下16.7とまだまだ寒い。


ひだり みぎ
煌びやかで現代的なハミ駅。

仕事納めから非常なる過密日程での旅行が続き疲労困憊だったので、列車に乗るなりグッタリ。

目覚ましで起きたらトルファンの一歩手前。ということで、2017年度はハミからトルファンに北上する列車でグッタリしながらの年越しとなった。


ひだり みぎ
北京時間02:00、トルファン駅に到着する。ここでもマイナス14度、寝起きの体にはちと堪える。

到着ホームから一旦外に出てキップを買いに行かねばならなかったのだが、吠え狂う野犬に追いかけ回された挙句に氷結した道路で転倒するアクシデント発生。野犬、マジ絶許。散々な年明けである。
ひだり みぎ
追いすがる野犬を振り切り、03:31発K679号の三等席を購入。一等・二等に続き、この三等で全座席クラスをコンプすることになる。

ひだり みぎ
警備員しかいない寂しいプラットホームで出発待ち。警備員には「なんだお前、一人なのか」と心配される流れから、「結婚してないのか」とお節介事まで言われる始末。

ひだり みぎ
出発時刻となり、ガラガラの三等車に乗り込む。

ひだり みぎ
汚いな~。小生の座席番号で他人が横になって思いっきり爆睡してるし。


結局、極寒のウルムチに辿り着いたのは北京時間朝5時(新疆時間3時)。クチャのスバシ故城も寒かったが、ここはもう一段階寒さのレベルが上。顔が痛くて大変なので、もっこもこマフラーとニット帽で顔も防御し、目だけを出す格好で歩かざるを得ない。



こんな時間に公共交通機関は無く、宿泊先のシェラトンまでは白タクで向かうことに。言い値30元から20元に値引いたからか、シェラトン方面に行く他の客を捕まえようとして中々出発してくれなかったが、05:30には無事にシェラトンへと着くことが出来た。


果たして新疆時間03:30のアーリーチェックインが受け付けられるのか…。



Booking.com

【2017年新疆・敦煌・西安旅行記】







Related posts(関連記事):

大理古城でぶらぶらと 雲南省旅行17
さあて、シャングリラから麗江経由で山を下ってやってきたぞ雲南省白族自治区の大理。 大理といえば8世紀半ばにチベットビルマ語族により興された南詔国の都であり、後に南詔国に代わってチベット系白族により建国された大理国の都城として栄えた雲南省でも有数の古都。13世紀にモンゴルの元により滅ぼされるまで西南シルクロードの交易要衝として栄え、特に8-12世紀に於いては東南アジアの中でも一番の大都市(大理市自...
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地 楽山・成都旅行11
成都といえば三国志とパンダ!成都最終日は朝から成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪問することに。 パンダって朝早く行かないと食事を終えて寝ちゃったり暑さに耐えきれずにエアコン完備に室内に移動させられたりするらしいので、開演時間と同時に入れるよう急いでタクシーにて向かう。市街地のセントレジスからタクシーで20分、35元の運賃だった。寛平さんみたいな幸薄そうなドライバーに、1時間とかなら100...
シェラトングランド広州花都リゾート 宿泊記
この日は広州出張の機会を利用してシェラトングランド広州花都リゾート(広州花都合景喜来登度仮酒店)での週末ホテルステイをエンジョイしに行くことに。え?ボッチでリゾートホテル宿泊?もう慣れたんで自分的には一人カラオケよりハードルが低いわw シェラトングランドは2020年までに150軒の新規開業を目指す「シェラトン2020プラン」に合わせて2015年に導入されたブランドで、第一弾として「シェラトン...
日露戦争の最激戦区となった二〇三高地
永遠と待っても路線バスが来なかったので、痺れを切らしてタクシーにて203高地の麓までやってきた。 一般車両で乗り入れできるのはどうやらここまでのようで、ここからは山の麓にある旅行会社の専用車、観光用の駕籠、もしくは徒歩で頂上を目指すことになる。籠屋に群がられるも、自らの足で自力で急坂を登って頂上を目指したかったので丁重にお断り。 映画『二百三高地』で見た通り当時は丸裸の山だったそう...