中国旧正月②爆竹

町中どこもかしこも正月ムード、街は赤と金に色付けられ、進物用の果物屋、酒屋、花火屋などは年末商戦の為の客引きを強化。そして、夜中まで響き渡る悪霊退治の為の爆竹の轟音!!!!騒音やゴミ、大気汚染などの問題を引き起こすとして、今年は爆竹遊びを自粛するよう当局のご指導があったと聞いて安心していたが、今年もおかまいなし、悪霊が裸足で逃げ出すほどの盛大さであります。

ひだり みぎ
街の至る所に仮設テントやリヤカーの臨時爆竹店が開業。爆竹販売促進は明らかに当局の指導に造反する行為であろうが御咎め無し。

ひだり みぎ
*お借りした画像です。
当地では日本のおもちゃ爆竹とは違って連射性の利く長さ数メートルの爆竹が放たれるもんだから、一度音が鳴り始めると1分以上も強烈な炸裂音が続く上、気管支炎や喘息、肺がんを引き起こすような有害微小粒子状物質も大気中にまき散らす。俗に言われるpm2.5というやつで、日本の基準値35μgに対し、旧正月中の中国では最大で800μgにもなるというから身体への影響も本気で危疑される。


こんな危ないどんちゃん騒ぎは腕白児童の為のお遊びかと思いきや、老若男女、皆、音の大きさと長さを競い合うかのように爆竹をぶっ放します。点火点火!良し!逃げろ逃げろ~。ワァァァァ~。ハッハッハ~!!お祭りムードに駆り立てられて、良い大人も童心に返ってハシャギまくりです。

ひだり みぎ
*お借りした画像です。
そして、今年は音もさることながら『尖閣諸島を愛する』や『東京大爆発』などといった不謹慎極まりない政治的爆竹も製造販売されたそう。愛国無罪を盾に暴走を続ける中国人。流石にこれらの爆竹は途中で当局が販売業務停止命令を出したらしいが、政府も政府で自分が庶民の愛国心を煽ってやらせているという自覚はあるのか。

ひだり みぎ
結局、昨夜は戦場さながらの轟音は夜中2時前まで続くも、なんとか紅包作りの内職を終えて就床。出張疲れもあるし、明日は休日だ。ゆっくり休めるぞ…と思ったが、そうは問屋が卸さない。ボバババババンバンバンバン!!!逃げろ逃げろ!!ワーーーーー!!ここは戦地か!!時計を見たら07:00、朝も早々に爆竹を炸裂させてイエティもビックリの大きな雄叫びを上げるナラズ者に叩き起こされる。昨晩に全部使い切れなかったのか!?爆竹の瞬間騒音は最大で125デシベルとの記録があるそうだが、120デシベルが飛行機のエンジン音の大きさ相当なのだから如何にドデカイ爆音なのかが分かるであろう。外に出てみると、街中には夥しい量の真っ赤な爆竹の残骸と立ち込める強烈な火薬の匂いと硝煙で、まるで事件現場さながらの奇景。全国で合計数千トンにも上るという残骸を回収する業者が雇われるのだから、需要創出にはなっているのだろうが、やったらやっただけの『ヤリ逃げ』、自分さえよければ全て良しの精神はいつか改善されてほしい。

この爆竹、元来は鬼や邪気、猛獣を追い払うという厄払い的な民間信仰から始まった風習だそうですが、今は景気付けの意味合いが強いと思う。皆で集まって爆音立ててハシャぎ、来る一年の幕開けを祝うといった感じ。まぁ年一の景気付け行事だから爆竹の伝統にトヤカク言いたくないが、近隣住民の安眠妨げるべからず。深夜早朝だけは勘弁して下さい。

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